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【レビュー】LEZYNE「CO2カートリッジ 16g」
評価:2.5
LEZYNEのCO2ボンベ。ボンベ用の口金とセットで使います。
購入動機
2010年、東京大阪キャノンボールに備えて購入。
キャノボでは、1分1秒が惜しいので、もしパンクをした場合でも素早く復帰するために購入しました。
製品概要
実測重量は58g。表記は「16g」となっていますが、それはあくまで内部に含まれるCO2の重量で、外側の容器の重量は含まれません。
16gがロード用、25gはMTB用です。
使用感
ロードバイクでのロングライドでの使用シーンを前提とします。
一時期使っていましたが、現在は使っていません。メリットよりもデメリットの方が大きいと判断したためです。
使用法
ボンベを口金の片方の口に取り付け、反対側の口をチューブのバルブに装着。後はボンベをねじ込めば、圧縮空気が充填されます。2-3秒で8気圧あたりまで充填されます。
この時、ボンベ表面は一気に氷点下まで温度が下がるので注意。素手で持つと手の皮膚が持って行かれます。グローブで持つか、ボンベカバーを使いましょう。
格納方法
フレームには、バルビエリのボンベホルダーを使っていました。
ボトルケージに2本のボンベを共付け出来るアイテムです。意外とボンベが嵩張る&重いので、サドルバッグに入れるのも一苦労でした。
メリット/デメリット
本製品への感想というよりは、CO2ボンベ一般の話です。
先述のように、CO2ボンベは空気充填の時間が5秒以下で行えるメリットがあります。ただ、パンク修理のうち、精々2-3分に過ぎないポンピングの時間が短縮されるだけで、それ以外の作業(タイヤとチューブの付け外し等)の時間は同じです。仮にパンク修理全体の時間が10分だとしたら、それが8分にはなるでしょう。
最大のメリットは、「疲れない」ことだと思っています。携帯ポンプはとかく疲れますので。結構無理な体制でのポンピングを強いられるので、そういった意味でもストレスは少ないでしょう。
デメリットとしては、「重量」が挙げられます。ボンベは1本60-70g。更に、口金が30g程度の重量があります。つまり、セットで150-190gの重量物を持ち歩くことになるのです。ボンベホルダーを付けたら、更にそこに20gが加わります。
もう一つのデメリットは、「回数制限」です。1本のボンベでは、一度しか充填できません。それに、結構ボンベによる充填は失敗してしまうのです(チューブが噛んでいたりとか、空気圧を上げすぎたとか)。
以上のメリット/デメリットを考えて、私は「ポンピング回数が少なくて済む、まともな携帯ポンプだけ持てばよいのでは?」と言う結論に達しました。そして30本も携帯ポンプを買うことになるのですが、それはまた別のお話……。
150gの重量が許容できるなら、かなり強力な携帯ポンプを持つことが出来ます。例えば、TOPEAKのミニモーフは154gです。150回のポンピングで6気圧まで入ります。しかも回数は無制限です。
その他の用途
過去にまとめ買いしたCO2ボンベはしばらく使う機会が無かったのですが、最近使う機会に恵まれました。
その機会とは、「チューブレスタイヤのビード上げ」です。
チューブレスタイヤはチューブが当然入っていません。タイヤとリムの密着度が低いと、フロアポンプで空気を入れても隙間から空気が抜け、一向にタイヤは膨らまないわけです。
チューブレスタイヤ専用の圧縮空気を送り込むフロアポンプも存在するのですが、我が家にはないのでCO2ボンベで代用しています。コストは高いですが、どうせ外で使う機会もなさそうなので。
まとめ
体力を使わずに、素早くタイヤに空気を充填出来る手段。ただし、意外とセットで考えると重量があります。
自分のライドスタイルに合わせて、携帯ポンプを使うのとどちらが良いかを検討したほうが良いと思います。
時間に余裕があるロングライドであれば、わざわざ使うものではないと私は考えています。ただし、チューブレスタイヤを使っているならボンベは使いたくなるでしょう。出先でビードを上げるのは結構大変ですので。
評価
対象モデル: LEZYNE「CO2カートリッジ 16g」
年式: 2010年
定価: 346円
購入価格: 320円
公称重量: 不明
実測重量: 58g
価格への満足度
1回320円。
総合評価
時短にはなるのだが、重量が結構嵩む。場所も悩ましい。
著者情報
年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。