【レビュー】MARUTO 「ツアーバッグ Air」

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評価:3.5

MARUTOの輪行袋。「Air」の名の通り、ラインナップの中で最軽量の製品です。

目次

購入動機

輪行袋は嵩張ります。なので、短い距離ならば出来れば持ちたくは無いというのも正直な所。

しかし、数百キロ単位のサイクリングだとそういうわけにもいきません。予期しないマシントラブルや体調不良等、自走で帰れなくなる……という苦い経験は何度か味わいました。

そのため、「なるべく嵩張らない、軽量の輪行袋が欲しい!」と思ってた所、サイスポの広告でこちらの「MARUTO ツアーバッグAir」を発見。

なんと、自称「業界最軽量」。近くのY’sで売っていたので購入に至ったのでした。

製品概要

実測重量は198g(付属品含む)。

付属品は以下です。エンド金具は付属しません。

・袋本体
・固定用紐×3
・肩掛けベルト
・外袋

使用感

本製品を買うまで使っていたのは、オーストリッチの「L-100」。

L-100との共通点

「ツアーバッグAir」も、形状はL-100と全く同じ。共通点は以下です。

・縦置き型、サドルとエンド金具が下。
・上部は巾着型。
・内部に仕切りはなく、ただの袋形状。
・サイドに肩掛けベルト用の穴あり。

形状は一緒なので、L-100ユーザーならば戸惑うことは無いと思います。ただし、いろいろな面で軽量化が成されています。

製品の特徴

この製品の特徴は、「涙ぐましい軽量化」です。

軽量化されている点は以下です。

・各部のベルクロが平タイプではなく、紐タイプ。
・生地が薄い。

特筆すべきは、自転車固定のために使われるのが3本の紐であるという点でしょう。ただの布製の紐です。

多少は耐久性は高そうですが、紐です。固定する際は蝶々結び。「そんな原始的な!」とは思いましたが、使ってみると特に問題は無し。

生地はかなり薄め。表面は防水加工が成されていてツルツルしていますが、見た目は昔懐かし「黒ゴミ袋」に良く似ています。

耐久性

「薄く軽く丈夫な15D高密度リップタフタ生地(ナイロン)使用」とありますが、耐久性は無いと思った方が良し。簡単に破れます。

チェーンリングを保護せず袋に入れると高確率で穴が空きます。事実、数回使っただけでウチのはボロボロになりました。

特に、肩掛けベルトを、指示通りに袋内の穴に通してしまうと、チェーンリングで袋を破きやすいようです(穴の部分から生地が引っ張られて、チェーンリングと袋が接触するため)。

肩掛けベルトを使うならば、両方とも巾着の口部分から紐を出した方が良いでしょう。

大きさ

大きさを比較。ツアーバッグAirの方が一回り小さいです。ボトルケージにもすっぽり収まります。

重量

重量についてもL-100と比較します。

L-100は354g。

レースバッグAirは198g! 軽さに関しては圧勝ですね。

この構造の輪行袋としては、今のところ最軽量ではないでしょうか。

もっと軽量な輪行袋はいくつかありますが、独特の構造だったりするため、いざと言う時手間取る可能性があります。

こちらはオーソドックスな構造のため、そういったことはありませんでした。

まとめ

緊急用と割り切って使うならばアリだと思います。常用するには向きません。もし使うならば、肩掛けベルト用の穴は無いものと思った方が良いです。

結局、穴が開いてしまったのでもう使っていません。耐久性がそれなりにあるL-100に戻りました。

ただし、ベルクロは使わずに紐方式に変更しています。この視点は、この輪行袋を買ったことで得られた視点です。そのための勉強代としてはいささか高すぎた気もしますが……(8610円)。

余談ですが、同じくMARUTOから出ているエンド金具(といってもプラスチック製)は軽量かつコンパクトに作られていてオススメです(ツール缶にも入る)。

MARUTOの輪行袋が売っている店ならば、こちらのエンド金具も売っているはずです。

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評価

対象モデル:  MARUTO「ツアーバッグ Air」
年式: 2011年
定価: 8610円(税込)
購入価格: 8610円(税込)
公称重量: 186g (袋のみ?)
実測重量: 198g (一式の重量)

価格への満足度

4/10

輪行袋としてはかなり高価。

総合評価

7/10

耐久性は低いが、軽量性と使い勝手は良い。

レビュアー情報

年齢: 28歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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