【レビュー】MAXXIS「ULTRALIGHT TUBE 700×18-25C」

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評価:4

MAXXISの軽量チューブ。ロード用としては「フライ」「ライト」「ウェルター」の3種類がラインナップされており、本製品は中間の重量となります。

目次

購入動機

元々はR’Airの乗り心地が好きで愛用していたのですが、扱いのデリケートさに辟易。代用となるチューブは無いかなーと思っていたところ、「マキシスのが中々良い」と教えてもらいました。

先述の通り、マキシスは3種類の重量があります。フライは流石に軽すぎて不安なので、ライトを試してみることに。それでも公称重量は67gと軽量な部類に入ります。

製品概要

実測重量は70g(48mm)。材料はブチル。バルブ長は36mm/48mm/60mmの3種類。今回は30mmリムハイトのホイールに使うので、48mmを購入しました。バルブコアは外すことが可能。

対応するタイヤは700C/18-28C。ただし、チューブに印刷されているのは18-25C。

ビニール袋入りで、オレンジのバルブキャップが付属。バルブにはネジが切られています。

使用感

Racing Zero Carbonに取り付け、Schwalbe One(25C)と共に使用してみました。

品質管理

まず一番重要なのは、

MAXXISチューブは、出荷前に工場で全てのチューブに空気を充填し、24時間放置するテストを行います。
これにより空気漏れなど問題のなかったものだけを出荷しているのです。

とパッケージに記載されている点。なんと全数検査をしているとのこと。

これがどこまで本当かは分かりませんが、少なくとも「初期不良は無いぜ!」という自信は見て取れます。これが消費者としては割と嬉しい。R’Airはその点「賭け」なので。

取付

特に問題無く終了。空気を入れても破裂なし。ただ、オレンジのバルブキャップは頂けないので、いつも使っている赤いバルブキャップに交換。

ちょっと気になるのが、バルブコアが外れる点。ネジ込み式の携帯ポンプで空気を入れ終わった後にヘッドを外そうとすると、一緒にバルブコアが抜けて努力が水の泡に……ってことが結構あります。シーラントを入れることはクリンチャータイヤでは稀ですし、この機能はちょっと余計な気はしますね。

性能

乗り心地は特筆すべきところはなし。良くも悪くも無いです。重量が軽いので、100gクラスの重量級チューブと比べると明らかに漕ぎ出しは軽い。耐パンク性はまだ走行距離300㎞程度なので不明。

大きさ

チューブを折りたたんだ際のサイズが小さいので、サドルバッグやツール缶にすっきり収まるのは嬉しい点です。

価格

実売は1000-1200円ほどと、R’Airに比べると安め。大量にチューブを消費するロングライダーにとってはランニングコストも気になるので、これは有難い。

その他

実は、本製品とほぼ同じ仕様のものが別メーカーからも出ているようです。

FICTION CYCLES
ブリヂストン「EXTENZAチューブ」から漂う既視感の正体 始めに言うと、 ブリジストンタイヤはサイクル用タイヤを作ったことが過去に一度も無い 、というのが業界内での常識だ。 ※ブリヂストンタイヤ=株式会社ブリヂストン 以前...

MAXXISブランドを手掛けるチェンシンタイヤは他ブランドにも積極的にOEM供給を行っているらしいです。大っぴらにはされていないようですが、確かにチューブに印字された「Made in Taiwan」の文字には既視感があります。ここで紹介されているのは「EXTENZA」「TIOGA」の2ブランドですが、日本の「TAKIZAWA」もMAXXISと同等品と思われます。

ただ、品質管理体制まで同じかは不明です。一応、上記のOEM供給先と思われる3ブランドのチューブは使用経験がありますが、初期不良品に当たったことはありません。ちなみに値段で言うと、

EXTENZA > MAXXIS > TIOGA > TAKIZAWA

です。違いは品質管理の差なのか、それともブランドの名前の差なのか……?

まとめ

値段もそこそこ安く、性能もそこそこの優等生チューブ。乗り心地はR’Airに分がある気もしますが、「気もする」程度。扱いのデリケートさを考えると、本製品をメインに使った方が良いと考えました。

これより安い同等品(TIOGA、TAKIZAWA)もありますが、私はパッケージの「テストに合格したものだけを出荷」という文言を信じてMAXXISを最優先で使おうと考えています。他も同じことをやっているかもしれないけど、まぁ気分的に安心だからということで。

評価

対象モデル:  MAXXIS「ULTRALIGHT TUBE 700×18-25C」
年式: 2016年
定価: 不明
購入価格: 1080円(税込)
公称重量: 66g
実測重量: 70g

価格への満足度

8/10

コスパは高い。

総合評価

8/10

検品がしっかりしてそうな所が良い。

レビュアー情報

年齢: 31歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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