【レビュー】mont-bell「サイクルフロントバッグ(1130385)」

評価:4.5

mont-bellの自転車用フロントバッグ。展開されているラインナップ中では最も軽量で、特別なアタッチメントを必要としません。

購入動機

PBPに出るまでは、

 「フロントバッグなんて空気抵抗大きいし、ライトの設置場所なくなるし。
  有り得ないでしょ。」

と考えていたのですが。PBPで先頭集団から飛び出して最速ゴールをした参加者がフロントバッグを使っていたのを見て、「実はフロントバッグってありなのかも」と検討を始めました。長いものには巻かれろ。

フロントバッグに求めたのは、「ロングライド中の補給をしやすくする」と言うことでした。件の最速ゴールの人も、バッグに大量にパンを詰め込むことで休憩回数を減らし、無駄な時間を削って結果的にタイムを早めていました。タイムを早くするだけではなく、補給場所の少ないコースを走る際にもハンガーノックに陥るリスクを減らすことが出来ます。

現在、存在するフロントバッグは大体以下の2種類に分別できます。

・防水である、しかし大きく重い
・防水ではない、しかし小さく軽い

今回レビューするmont-bellのバッグは、後者の製品です。前者の製品は価格も高く、重量も重いのでハンドリングへの影響も大きそう。そこで、一旦は重量も軽く値段も安い本製品を使ってみることにしたのでした。

製品概要

実測重量は210g。ただし、私はストラップを外して、取り外し可能なタイラップにしているので、重量は200gとなっています。

メインのコンパートメントの他に、左右には小物入れスペースが。合計容量は4.5L。防水ではないため、雨が降ると中は浸水します。

フロントのmont-bellマークは反射素材を採用。

使用感

ランドヌール宮城主催の1000kmブルベで、いきなり実戦投入。コンビニの少ない区間を通るため、本製品に補給食を大量に詰め込んで走る作戦でした。天気は基本的に晴れ、一度だけゲリラ豪雨に遭いました。

取り付け

ハンドルに2本のストラップと、ステムorヘッドチューブに1本のストラップで固定します。ステムにはストラップが届かなかったので、ワイヤーにストラップを巻いています。ストラップ固定なので、カーボンハンドルでも取り付けられる点は魅力。オルトリーブのフロントバッグなどはカーボンハンドルに付けられないようですので。

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ハンドルに取り付けるストラップは緩みやすいという評判を見たので、上記の取り外し可能なタイラップに交換しています。これで1000kmブルベ中に一度も緩むことはありませんでした。

バッグがハンドルより上に飛び出さないので、ハンドル上にライトを取り付けられるのは良い点。他社のサドルバッグや、他のサドルバッグだと基本的にハンドルより上に飛び出してしまうので、ライトが取り付けられないのです。

容量

メインコンパートメントには食料を大量に。浸水してもあまり困らないので、こちらは防水対策なし。

左の小物入れスペースには電源類を入れました。ジップロックで防水対策済み。右の小物入れスペースにはサプリメントや薬類を入れました。こちらもジップロックで防水対策済み。

大体これで一杯一杯です。4.5リットルとのことですが、予想以上に収容力がありました。これにより、サドルバッグを普段よりも一段階小さいものにすることが出来ました。

使い勝手

メインコンパートメントには、主に食料を入れて、お腹が空いたと感じたときにすぐに食べるようにしていました。サドルバッグやバックポケットよりも格段に取り出しやすく、かつ量も入るので補給不足に悩まされることはありませんでした。

また、トップチューブバッグの場合には膝に当たるのが気になるのに対し、フロントバッグだとそういったこともありませんでした。

安定性

タイラップでの取り付けでしたが、段差などでも特に暴れることは無く安定していました。

また、懸念していたハンドリングへの影響について。思ったよりもカーブ等で重く感じることはありませんでしたが、ダンシングでは多少ハンドルを振りにくく感じます。あと、やはり重めのものを入れるとハンドリングは1テンポ遅れるようになります。事前に一度走行時と同じ重量だけ荷物を入れてテストしたほうが良いのではないかなと。

防水性

1000kmの道中で一度だけゲリラ豪雨に遭いました。止水ジッパーでも無ければ防水生地でもないので容易に浸水します。水抜けも良くはないので、雨の中で使うのには向いてなさそうです。

一応雨が酷くなった時のためにシャワーキャップも持って行きましたが、使う機会はありませんでした。

空気抵抗

正直言って、空気抵抗が増えたか、さっぱり解らなかったのが本音です。単純に自分が鈍感なだけなのか、それとも思ったよりも空気抵抗が少ないのかは不明。

その他

ハンドルの高さによっては、バッグの底がタイヤに擦るかもしれません。私の場合は問題ありませんでした。

まとめ

想像していたよりも、ずっと良かったです。

補給ポイントの少ない区間で大量の食料を持ち歩いていると安心感が違いました。中身の取り出しやすさも○。ハンドリングや空気抵抗への影響は思ったほど感じられませんでした。

唯一の懸念は防水性。今回は短時間のゲリラ豪雨だったので浸水もそこまでではありませんでしたが、長時間雨に降られた場合にはバケツの様になってしまいそうです。防水のカバーなどがあれば良いのですが、本製品には用意されていません。やはりシャワーキャップで何とかするしかない?

フロントバッグは、今までは「ナシ」と思っていましたが、今回使ってみて「アリ」だと感じるようになりました。ロングライドにフロントバッグ、PBP効果で今後流行るかも?

評価

対象モデル:  mont-bell「サイクルフロントバッグ(1130385)」
年式: 2014年
定価: 3672円(税込)
購入価格: 3672円(税込)
公称重量: 211g
実測重量: 210g

価格への満足度

8/10

3000円台というのは安い。

総合評価

9/10

補給食の食べやすさが良い。防水面以外は高く評価。

レビュアー情報

年齢: 31歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。