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【レビュー】mont-bell「Outdry サイクルグローブ」
評価:2.5
mont-bellの自転車用レイングローブ。OutDryテクノロジーを採用しています。
購入動機
本州一周TT用のレイングローブとして購入。軽量性と、防水性の高さを重視しました。
製品概要
実測重量は68g(Mサイズ)。
メンブレンはOutDryを採用。メンブレンのスペックは以下の通り。
・透湿性: 4,000g/㎡/24h
折り目や縫い目もないので、シームテープの必要もなく、装着感が良いのが特徴とのこと。
手のひらの圧力の掛かる部分(親指の付け根と手のひら)にはパッドが仕込まれています。
使用感
本州一周や、いくつかの雨天ライドで使用しました。
重量・大きさ
OutDryは、防水透湿機能を持つメンブレンを、そのまま表地にラミネートしてしまう仕組みを取っています。通常の防水透湿レインウェアよりも1層少なくなるので、薄く作れるというわけです。
実際、本製品は薄い&軽いグローブとなっており、サドルバッグに入れても場所を取りません。
防水性
指先から浸水した事例もあるようですが、私が使った限りでは指先からの浸水はありませんでした。
ただ、耐水圧のスペックは10,000mmとあまり高くないので、水を含んだバーテープを体重を掛けて握ってしまうと、浸水してしまう可能性はあると思います。
問題なのは、手首からの浸水です。本製品はレイングローブとしては手首部分が短くなっています。
最近メインで使っているレイングローブであるテムレスと比較。手首部分の上からジャケットの袖を被せることで水の浸入を防ぐのが定石なわけですが、自転車の場合は強い前傾姿勢を取った時などに、ジャケットの袖がずり上がるようなことがあります。そんな時、手首部分が短いと、そこからの浸水を許してしまうわけです。
本製品の前モデルは、手首部分がもっと長く作られていました。なぜ現モデルはここまで短くしてしまったのか、疑問に思います。
透湿性
そこまで長時間使ったわけではないですが、この手のレイングローブでは透湿性が高いと感じます。
GORE-TEXに比べると、メンブレンの透湿性は1/3以下ですが、層の数が少ないことが影響しているのかもしれません。
また、裏地はメッシュになっているので、素肌に直接付けた場合でも蒸れにくいのが特徴です。
操作性
OutDryは200%の伸縮率を持っており、確かにフィット感も高いです。表面のグリップ感も良く、雨の条件下でも手が滑りにくいのは良いですね。
まとめ
使っている材料は良いと思うのですが、手首の短さが不満です。
前モデルでは長かったのにもかかわらず、何故短くしてしまったのかな、と。いくら手のひらや指が防水でも、手首がカバー出来ていなければ片手落ちですので。
結局私はテムレスを使っていますが、見た目と透湿性を考えると、同じくモンベルの山用OutDryグローブを試してみるのも良いかな、と思えてきました。
評価
対象モデル: mont-bell「Outdry サイクルグローブ」
年式: 2016年
定価: 7714円(税込)
購入価格: 7714円(税込)
公称重量: 64g
実測重量: 68g(Mサイズ)
価格への満足度
モンベルにしては強気価格。
総合評価
手首部分の長さが不満。せっかくの防水性も台無しになるので。
レビュアー情報
年齢: 32歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。