【レビュー】mont-bell「バーサライトジャケット(#1128291)」

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評価:3

モンベルの誇る最軽量レインウェアです。自転車用ではなく、一応山用?

先日のブルベで250km連続で雨の中を走ったので、その時使った雨具をレビュー。

目次

購入動機

レインウェアは結構重いもの。それでいて使わなかったら嵩張るだけのもの。どうせなら軽くて小さいものにしたい。

ということで、モンベルの自称・世界最軽量レインウェアである「バーサライト」シリーズのジャケットを使ってみることにしました。同系列のバーサライトパンツは以前から使っています。

一応、購入前に店員さんに、

「このウェア、徒歩の速度域なら大丈夫ですが、自転車の速度域だと浸水しますね」

と警告はされたのですが、ものは試しと購入。

製品概要

実測重量は168g(Lサイズ)。

サイズ感ですが、ストームクルーザーやトレントフライヤーと言ったモンベルの他のレインウェアより胴回りはタイトです。私はストームクルーザーはMですが、バーサライトジャケットはLを購入しました。胴回りとは逆に腕はブカブカ。

素材はモンベルのオリジナル素材「スーパーハイドロブリーズ」を使用しています。ストレッチ素材ではありません。スペックは以下。

耐水圧: 20,000㎜
透湿性: 15,000g/m2・24hrs

スタッフバッグもわずか6gとかなり軽量に振っています。

前面。ポケット2つ。裾は絞るためのドローコードが付いてます。袖はマジックテープが付いており、水や風を入りにくくしています。

背面。フードは収納できません。とは言っても雨の中では被るので関係ありませんが。

使用感

「BRM1004青葉600天城越え」のブルベで使用。2つの場面で使用しました。

一度目(防寒具として)

野辺山(1350m)からのダウンヒル(晴天)。

おたふくインナー+半袖ジャージではさすがに10月の野辺山(10℃)は寒かったので、バーサライトジャケットを羽織ってダウンヒル。薄さの割に防風性・保温性はあります。

しかし、バタつきに関しては最悪レベル。自転車ウェアでは絶対あり得ないくらい腕の部分がバタつきます。山用でもこれだけバタつくと不便なのではないでしょうか……。平地でも、向かい風の強い場所ではバタつきます。特に下ハンを持った時が顕著でした。

二度目(レインウェアとして)

2度目は雨天。先述のように250kmの間ずっと雨だったので、10時間以上雨の中で着ていました。フードはヘルメットの下に被っていたので、水は隙間からはほとんど入らないはずです。

最初の4時間くらいは特に浸水した様子は無かったのですが、その後はウェア内部にも水滴が目立ち始めました。縫い目からというよりは全体的に染みている印象。

恐らくですが、自転車の速度、特にダウンヒル(40km/h~)では、ウェアの耐水圧を超えてしまうのではないかと思います。購入前に店員さんが言っていたのも多分そういうことなのではないかなと。

このウェアのスペックである「耐水圧: 20,000㎜」は嵐でも使える数値とされていますが、その中で高速で移動することは考慮されていないはず。今回のブルベで言うと、「耐水圧: 45,000㎜」のGORE-TEXのウェアですら浸水したと聞いたので、バーサライトジャケットには完全に荷が勝つコンディションだったと言えます。

まとめ

値段から考えると、十分な性能と軽量性だと思いますが、豪雨が予想される場合には自転車用途には使えないと思います。あくまで、

「雨は多分降らないけど、保険として持っておこう」

というシチュエーションで、サドルバッグに忍ばせる用途のウェアだと思います。


ただ、それでもあのバタつきは許容できないですね。折角、胴回りもあれだけ細くしたのだから、腕もタイトフィットにすれば良いのにと思いますが。ストレッチ素材ではないので可動域が狭まってしまうのかもしれませんね。

評価

対象モデル:  mont-bell「バーサライトジャケット(#1128291)」
年式: 2014年
定価: 12128円(税込)
購入価格: 12128円(税込)
公称重量: 168g
実測重量: 168g

価格への満足度

8/10

性能からすると格安では?自転車用ならもっと高い。

総合評価

6/10

あくまで保険用として。自転車での雨天走行にはちょっと向かない。

レビュアー情報

年齢: 30歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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