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【レビュー】Muc-off「ディスクブレーキクリーナー」
評価:4
Muc-offのディスクブレーキ用クリーナー。ローターやキャリパーに使用可能です。
購入動機
こちらのブルベに参加した際、ラスト50kmが雨でした。
この区間で雨に降られた後、ブレーキング時に「プワァァァーン」という音(いわゆる鳴き)が発生するようになってしまいました。
調べてみると、路面から巻き上げられた油分などがローターやパッドの表面に付くことで音鳴りがするようになるケースが多いとのこと。
ブレーキ周りに使うケミカルとして何が適切か分かりませんでしたが、調べたらMuc-offから専用のケミカルが出ているとのことで買ってみることにしました。
製品概要
内容量は400ml。スプレー式です。
危険物第四類 第一石油類です。
ラバー・プラスチック・アルミ・カーボンにダメージを与えないと書かれています。
使用感
家でディスクブレーキ周りの清掃をするために使っています。
本来の使い方
公式の動画によると、ブレーキキャリパーやローターを自転車に取り付けたままスプレーを噴射しています。
溶剤が揮発したら、ウェスで拭いて終了という流れ。
私の使い方
公式の動画の方法だとホイールやタイヤに汚れた溶剤が垂れてしまうため、ローターとパッドを外して洗浄することにしました。
ローターはビニールシートに立ててスプレーを噴射。パッドはステンレス皿の上でスプレーを噴射しました。
最初は室内で作業していましたが、刺激臭が強かったので屋外に移動しました。気分が悪くなる可能性があるので、室外での作業をオススメします。引火性も強いみたいですし。
15分ほど放置して溶剤が揮発したら、綺麗なウェスで表面を拭き取って終了です。この時、汚れたウェスを使うと再度パッドやローターに油分が付いてしまうので、必ず綺麗なものを使いましょう。
拭いた後。黒いものは汚れもあると思いますが、後述するパッドの膜も含まれているはず。
効果
本クリーナーを使って清掃した所、音鳴りは綺麗に消えました。
一方、しばらく(5km程度)は少しパッドが滑る感じがあり、制動距離がいつもより長くなった印象です。
サイスポの特集でブレーキパッドメーカー「Vesrah」のメーカーの方がこんなことを書いてました。
パッドの種類を変えた時は、古いパッドの膜が新しいパッドの膜に置き換わるまで本領は発揮できません。
「ローターとパッドは慣らしが必要」とは聞きますが、どうもそれは「パッドの削れた粉がローター上に膜を形成する」ことを指しているようで。
今回はクリーナーで汚れと共にパッドの膜も落としてしまったわけなので、膜が復活するまでしばらくブレーキをかける必要があります。
5km程度走ってブレーキを繰り返した所、制動力が元の水準に戻りました。もちろん音鳴りはありません。
容量
400mlありますが、1回あたりの使用量はかなり少なくて済むので、相当の期間使えそうです。
まとめ
しっかりとディスクブレーキ周りを清掃できるクリーナー。音鳴りに悩んでいる場合は、こちらでの清掃を試すのはアリだと思います。
ただ、室内では使わず、屋外で使用することをオススメします。
評価
対象モデル: Muc-off「ディスクブレーキクリーナー」
年式: 2021年
定価: 1969円
購入価格: 1969円
価格への満足度
それなりに値段はするが、長く使える。
総合評価
音鳴りの解消に効果的。ただ、屋外でしか使えない。
著者情報
年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。