【レビュー】ネスレ「キットカットバー」

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評価:4.5

ネスレの棒状キットカット。2015年4月発売。

目次

購入動機

キットカットは元々好きだったんですが、ここ最近はパッケージは同じでも中身は別物になっていました。例の「お菓子が価格据え置きで小さくなっている」問題です。

大きさの変遷

キットカットの大きさと包装の変遷を簡略化して纏めたのが下の画像です。

・実際にはもっと細かくサイズが変更されているようですが、代表的な変更例で4パターンに分類しています。
・書いてあるサイズはネット上で調べたもので正確ではない可能性があります。

 

個人的に大きかったと感じているのが、②→③への変化です。長辺の長さが9cm→5cmとなり、いわゆるパーティパックに入っているミニサイズと同じ大きさになってしまいました。代わりに、1パッケージに入るブロック数が2個→3個へと増えました。

このサイズ変更で私が一番気になった点は「食感の変化」です。

食感の変化

キットカットの長さが9cm→5cmに変化したことによって、かつての「パキッ」「サクッ」とした食感が無くなったように感じられたのです。こうした食感は、食品業界では「クリスピー性」と呼ばれるそうです。

後付の推測ではあるんですが、9cm時代のキットカットは、「しなる→折れる」という2ステップがあり、それによって折れる時に「パキッ」「サクッ」という独特の食感が生まれていたのだと思っています。

これに対し、5cmのキットカットはただ「折れる」だけ。短すぎて「しなる」ステップが無いのです。そもそも人によっては口に放り込めるサイズになってしまったため、食べ方すら変わってしまった可能性もあります。

あと、今回は調べてもデータが得られなかったのですが、高さも減っているんじゃないかと思っています。高さが減ればウエハースの層の数も減るでしょうし、それが食感に影響を与えるはずです。

長さと断面積が感触に影響を与える……というと、何かスチールフレームのパイプの太さに通じるものがありますね。

キットカットバーの登場

そこで、このキットカットバーです。2015年に登場しました。

長さは12.3cm。断面積は、過去のキットカットの倍はあります。

食べてみると、昔のキットカットのようなサクッとした食感。形状的にもトップチューブバッグやバックポケットに入るサイズが気に入りました。

以来、夏以外の季節での定番補給食として愛用しています。

製品概要

2021年1月時点での重量は38g。

成分は以下の通り。

熱量: 207kcal
たんぱく質: 2.6g
脂質: 11.5g
炭水化物: 23.2g
食塩相当量: 0.02-0.07mg

使用感

夏以外のロングライド時の補給食として良く利用しています。夏場は溶けるので携行しません。

入手性

大抵のコンビニに置かれています。

逆に、四角い紙パッケージのキットカットは最近あまり見かけませんね。

味自体は普通のキットカットと同じく、ミルクの効いたチョコレート味。中はウエハースです。

しかし、従来品よりもチョコの層が厚いようで、若干の濃厚さが加わったように感じます。

ある時期から、ヘルシーさを意識してなのか「おからパウダー」が入るようになったようで、現行品は若干のソイプロテインっぽい後味があります。そういうのよりも、純粋に味を追求してほしいですが……。

食感

普通のキットカットと異なるのは食感です。

中のウエハースの断面積が大きく、歯ごたえアップ。

長さも12.3cmと長くなったことで、「しなる」→「折れる」の2ステップが復活しています。独特の「パキッ」「サクッ」の食感にまた出会えました。

補給食として

カロリーが高めである他は、補給食として特筆すべきところはありません。

主観的な話ではありますが、他の類似製品(ブラックサンダー、スニッカーズ、一本満足バー等)に比べて飽きにくいところが気に入っています。あの独特の食感と、強いミルク味の効果と推測しています。

割とコンビニの補給食は味気なく感じることが多いのですが、キットカットバーは味も食感も良く、気分転換に良いです。

パッケージも、ウイダーのプロテインバー(新発売時は変な容器だった)のような特殊なものではないので、咄嗟に開けやすいのも○。

携行性

棒状で、バックポケットやトップチューブバッグにも入れやすい大きさで持ち運びやすいのが特徴。

ただし、全面がチョコレートであるため、夏場はすぐに溶けます。春や秋はバッグ類に入れれば大丈夫ですが、バックポケットに入れると体温で溶けてしまうので、主に冬の時期に向くものだと思います。

その他

せっかく大きなサイズで登場したキットカットバーですが、この商品も「お菓子が小さくなっている」問題の例外ではなかったりします。

登場時は216kcalでしたが、それが210kcalになり、現在は207kcalです。210kcal→207kcalでは重量は変わらずに、一部がおからパウダーに置き換わったことによるカロリー減のようです。タンパク質が増えて脂質が減っていました。

重量は新発売時の39gから現在は38gと変化。減り幅は少ないですが、この食感を維持するためにサイズは変えないで欲しいですね。値段は上げてくれても構わないです。

まとめ

大抵のコンビニで手に入る入手性の良さ、飽きにくさから、冬場の定番補給食となっています。

なんだかんだでロングライドでは補給場所がコンビニになるので、好きな味がコンビニで売っているというのは重要ですね。ソイプロテインの後味は頂けないけど。

ただ、ブルベ中に食べすぎると味と苦しい記憶が結びついて、普段は食べたくなくなってしまう……という現象が私にはよく起こります(「ブルベの味」と呼んでいます)。

ソルティライチやブラックサンダーはブルベ中に食べすぎて、普段は食べなくなってしまいました。そうならないよう、一度のライドでは最大でも2本までという制限を自分に設けています。

 

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評価

対象モデル:  ネスレ「キットカットバー」
年式: 2021年
定価: 110円(税込)
購入価格: 110円(税込)

価格への満足度

9/10

税抜100円と他の棒状補給食よりも安い。

総合評価

9/10

持ち運びやすいパッケージ、味と食感が良い。おからパウダーは不要。

レビュアー情報

年齢: 36歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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