【レビュー】日泉ケーブル「ステンレスアウター(ブレーキ)」

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評価:4.5

日泉ケーブルのブレーキ用アウターケーブル。プレミアムに次ぐセカンドグレードです。

目次

購入動機

レース用ロードに日泉ケーブルのフルセットを入れて非常に感触が良かったので、ロングライド用ロードにも導入を決めました。

ロングライド用ロードには差し色で赤を入れたかったので、プレミアムではなくステンレスアウターを使うことにしました。現在はプレミアムアウターにもレッドカラーがありますが、当時は無かったのです。

ただ、導入を決めた時期には人気が徐々に高まってきており、インナーケーブルが問屋含めて品切れ状態。仕方なく、アウターは日泉、インナーはシマノのオプティスリックSIL-TECの組合せで組んでもらったのでした。

製品概要

実測重量は未測定。プレミアムアウターはテフロン製ライナーを使いますが、ステンレスアウターはポリエチレン製のライナーを採用しています。

カラーは、以下の19種類。かなり多いです。

・クリアー
・クリアーブラック
・クリアーレッド
・クリアーグリーン
・クリアーオレンジ
・ライトブルー
・ビビットピンク
・オールドローズ
・アップルグリーン
・クリアーブラウン
・スモークブラウン
・ダークブラウン
・黒
・白
・インディゴブルー
・クリアーパープル
・ミントグリーン
・ピュアオレンジ
・クリアーゴールド

使用感

最初はシマノのオプティスリックSIL-TECインナーケーブルとの組み合わせで利用、途中から日泉ケーブルのSP31インナーに切り替えています。カラーはクリアーレッドを使用。

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比較対象は、同社のプレミアムアウターです。

外観

日泉ケーブルのステンレスアウターはクリア系のカラーを採用しています。かなり綺麗。シマノのアウターにもレッドはありますが、朱色に近い色。日泉ケーブルは綺麗な赤です。

こちらは妻のバイク。ビビッドピンクです。なかなかカラーバリエーションがあることが少ないピンクを2種類も用意しているのも好感が持てます。

19種類もカラーがあるので、自分のフレームの色に合うカラーは多くの人にあると思われます。

重量

測定していないので不明です。

性能

単体で触ると非常にしなやかなアウターケーブルです。

組んで早速ブレーキレバーを引いてみましたが……あれ、ゴリゴリ感がある?? プレミアムアウターでは感じられない抵抗がありました。馴染が出ていないだけかと思ったのですが、一ヶ月経ってもゴリゴリ感は解消されず。

確信はありませんでしたが、「シマノのインナーとの相性が悪いのではないか」と思い、ショップに持ち込んでインナーのみを日泉ケーブルのSP31に入れ替えてもらいました。

そしてブレーキレバーを引いてみると……ゴリゴリ感が消えました!

プレミアムアウターほどの引きの軽さはないものの、非常に滑らかな動きです。愛用のブレーキシューであるBBBのウルトラストップとの相性も良く、より思い通りにブレーキが掛けられるようになりました。

どうも、「日泉のアウターケーブル+シマノのインナーケーブル」の組み合わせは相性が良くないようです。

価格

1台分のブレーキアウターの価格は税込1430円。SP31のブレーキインナーの価格は2530円。合計で3970円。

シマノのPTFEケーブルがアウターとインナーのセットで3169円。価格的には日泉のほうが800円ほど高くなります。

この値段差ならば、私は抜け殻が出なくてカラーも選べる日泉を選びます。

その他

以前は直販でしか入手できませんでしたが、現在は東京サンエス・野口商会・東商会など多くの代理店が取扱いをしており、入手はしやすくなっています。

まとめ

しなやかで抵抗の少ないブレーキアウター。そこまで高くない割に性能が良く、リムブレーキのブレーキアウターとしては非常にコストパフォーマンスが良いと思います。

プレミアムほどのスムーズさは無いですが、多くの人にとって満足できるレベルの引きの軽さになっていると思います。ただし、インナーは同社のものに揃えないと本来の性能は出なそうです。

確実なソースを見つけることは出来ませんでしたが、どうも同社のインナーはシマノ比べて微妙に細いらしく(一説には0.1mmほど)。同社の「よくある質問」コーナーにも、「相性の問題もありますので、できるだけ弊社製品同士の組み合わせでお使いください。」と書かれていますので、混在して使用することは避けたほうが良いでしょう。日泉なら日泉同士、シマノならシマノ同士で使うほうがトラブルが起きないはずです。

2本目のスチールフレームも、日泉ケーブルのステンレスアウターで組みました。

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次に組むオルトレ号(リムブレーキ)はDi2を導入予定ですが、ブレーキケーブルには日泉ステンレスアウター+SP31の構成を採用しようと思っています。

評価

対象モデル:  日泉ケーブル「ステンレスアウター(ブレーキ)」
年式: 2018年
定価: 1430円(税込)
購入価格: 1430円(税込)

価格への満足度

8/10

これだけこだわっている割に安価。

総合評価

9/10

プレミアムほどではないが十分な引きの軽さがある。

レビュアー情報

年齢: 36歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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