【レビュー】ORTLIEB「サドルバッグ(~2014年) Lサイズ」

評価:4.5

オルトリーブの完全防水サドルバッグ。レビュー対象はLサイズです。

天候の変化のあるロングライドに最適であり、国内ブルベでは最も普及率の高い製品です。

※2014年以降は素材を変えたリニューアル版の製品になっているため、本記事では2014年までのバージョンとしてレビューします。

購入動機

TOT(東京~大阪~東京)の挑戦前に購入しました。このときは結局、「太腿との擦れ」のが気になって以下の製品を採用しました。

その後、もう一度使用してみたところ、太腿の擦れは1時間も乗っていると気にならなくなることに気付き、以後はブルベなどでよく使用しています。

製品概要

専用のアダプタをサドルレールに取り付け、そこにバッグを取り付けます。シートポストにもマジックテープで固定します。

サドルレールに取り付けるアダプタはS~Lまで共通サイズ。ただ、ネジ式なので、プラスドライバーがないと脱着出来ません。また、締めるのに強い力が必要なので、携帯工具などでの脱着は困難。容量の大きいバッグを確実に固定するためなのかもしれませんが、アダプタの取り扱いは正直面倒です。

容量は公称2.7リットルですが、5リットル入るという調査結果もあります。

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実測重量はバッグ単体で295g。アダプタは36g。驚くほど軽量ではありませんが、容量を考えると軽量です。

なお、色については最近、赤や青のバージョンも販売されています。

使用感

400km、600kmのBRMで実際に使用しました。

軽量化

他の方のレビューを参考に軽量化改造をしました。

ただ、少しでもいい加減に作業をすると防水性が損なわれます。防水性を重視するなら、デフォルト仕様のままの方が良いです。軽量化しても10g程度ですので。

容量

着替えなどを入れようとすると容量が足りませんが、ブルベのようなスタイルであれば1日2日分の荷物は収まるだけの容量があります。

600kmブルベの時の格納例は以下のような感じです。

・雨具(上下、シューズカバー)
・ワイヤーロック
・ヘルメットライト
・輪行セット
・折りたたみ枕
・エマージェンシーシート
・電源類

パンク修理用具などはツール缶に入れているので、それ以外をサドルバッグに入れています。完全防水なので、雨具などを安心してそのまま入れられるのが利点です。

使いやすさ

自転車にバッグを取り付けた状態でも、中身の荷物の出し入れはしやすいです。バッグ自体の取り外しも簡単なので、仮眠などのときにはバッグごと取り外して中身を整理することもあります。ロールアップの取り出し口は大きく、中身の出し入れはしやすいと思います。

取り出し口は一つなので、奥のほうに入れたものほど取り出しづらくなります。あまり使わないものは奥、よく使うものは手前と言ったようなパッキングが必要です。

他社(suew、Revelate Designs、Oveja Negra)の大容量サドルバッグの場合、ある程度の容量を入れないとシートポストと接する部分が潰れてしまうことがあります。ORTLIEBの場合、シートポストと接する部分には内部にプラスチックのシェルが入っており、この部分が潰れることはありません。ある程度、いい加減なパッキングでも不都合なく使用できるのが強みと言えるでしょう。

後ろ乗りの人の場合、ペダリング時に太腿に当たることがあります。私も最初は気になって仕方なかったのですが、1時間も乗っていると慣れました。

防水性

完全防水を謳っているだけあり、防水性は高いレベルにあります。中にそのまま水を流し込んでも、外に漏れてくる事はありません。

生地が防水であっても縫い目から浸水するわけですが、ORTLIEBは縫製ではなく溶着によって防水性を確保しています。

気をつけなければならないのは、ロールアップ部分。中身を入れすぎて、折り返しの回数が足りないと浸水することがあります。最低2回は折り返すようにする必要があります。

また、ロールアップの方向(上に巻くか下に巻くか)には特に指定はありませんが、私は下向きに巻いた方が浸水が少ないと思っています。上向きだと、振ってきた雨がロールアップ部分に溜まる可能性があるためです。折り返しの回数が十分ならば上向きでも下向きでも問題は無いと思います。

安定性

アダプタを適切に取り付けることが出来れば、後ろ側が不自然に垂れ下がることも無く安定します。ポイントは「アダプタを取り付けるサドルレールの位置」と、「バッグ側のアタッチメントの位置調整」の2点です。

アダプタを取り付けるサドルレールの位置は、なるべく後ろ側につける必要があります。個人的には、サドルレールが上向きに立ち上がる部分(曲がっている所)に取り付けるのが良いと思っています。そして、同じくバッグ側のアタッチメントの位置もなるべく後ろ側に付けます。サドルをかなり前に出している場合、レールの水平部分が短すぎると、アダプタ自体が付かないことがありますので、前乗り派の人は注意が必要です。

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その他

防水性も高く、後ろへの張り出しも大きいため、泥除け代わりにもなります。

また、裏面には荷物を括りつけられるクリップがあります。輪行袋などを括りつけてる人も見ますね。

まとめ

容量もそこそこ大きく、ヘヴィーデューティー。取り付けさえきちんとしていれば、いい加減に使っても問題が起きにくいところが魅力でしょうか。

理想的には内袋に小分けした完璧なパッキングが出来ればよいのでしょうが、ロングライドの最中には時に雨や気温の変化が急に訪れることがあります。こういった時に、素早く中身を取り出せたり(内袋に入れると取り出しが1テンポ遅れる)、いい加減に荷物を突っ込んでも型崩れや浸水などをしないというのは余裕の無い状況では重要な要素。ブルベでデファクトスタンダードとなっているのも納得の品と言えるでしょう。ロングライド用サドルバッグとして一つの究極形だと思います。

値段が高いという声は多く聞かれますが、これだけの完成度の品が6000円なら安いと思います。

初心者から上級者まで、直感的で扱いやすいサドルバッグ。迷ったらコレ。

評価

対象モデル:  ORTLIEB「サドルバッグ(~2014年) L」
年式: 2012年
定価: 6300円(税込)
購入価格: 6300円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 332g

価格への満足度

10/10

6000円で高いという人が多いけど、そうは思わない。

総合評価

9/10

定番にして究極。

レビュアー情報

年齢: 29歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。