【レビュー】OSTRICH「バックパックライト5.5」

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評価:4

オーストリッチの軽量バックパック。反射材がとにかく多いのが特徴。

目次

購入動機

山岳ツーリング用の軽量リュックとして購入しました。

山岳ツーリングでリュックを使う

私は普段のロングライドではリュックは使わない派ですが、乗鞍や渋峠や美ヶ原といった山岳地帯をツーリングする時にはリュックを使います。

山岳ツーリングでリュックを使わないと大型サドルバッグを付けることになります。そうすると自転車の後ろ側に重量物が集中するため、激坂だと前輪が浮きやすくなるように感じるんですよね。

ロングライドでリュックを使わないのは、過去に300kmほど背負って走った際に肩こりが凄かったことが理由ですが、山岳ツーリングならば走っても100km程度。それならば自転車の挙動を乱さないリュックのほうがメリットがあると考えています。

愛用品の劣化

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ずっと使っていたのはこちらの「ウルトラライド」ですが、購入から10年が経ってさすがにボロくなってきました。

同程度のサイズで軽量なリュック……ということで思い出したのが今回レビューする、オーストリッチのバックパックライトです。

「ブルベ用バックパック」

オーストリッチのバックパックライトの公式説明は以下の通り。

ブルベライダーの意見をベースに開発。
リフレクターを多用し、夜間の視認性を高めました。

このブルベライダーとは、当ブログにも何度も名前が出てきているK氏。私が心の師匠の一人と仰ぐ人物でもあります。

以前からこちらの製品には興味はあったのですが、買う機会が中々訪れず。今がその時だと思い、2021年の夏に購入しました。

製品概要

実測重量は161g。容量は5.5L。

素材はNL70Dという、オーストリッチの輪行袋にも使われるナイロン素材を採用。

カラーは以下の3種類。

・ブラック
・ネオン
・ネオンブラック
折りたたんで収納するための袋(バッグと同じ素材)が付属します。

使用感

ネオンブラックカラーを購入。山岳ツーリングの際の荷物運搬用に使用しています。

構造

メインコンパートメントに、ポケット(青色部分)が一つ。また、背中と触れる側にも一つコンパートメントが設けられています。

サイドには、メッシュポケットが左右に一つずつ。

重量

まず挙げるべきはその軽さ。公称160gで実測161gです。

ドイターの最軽量バックパックである「ウルトラライド」が容量6Lで実測376gなので、半分以下の重量ということになります。

なぜ軽いかと言えば、型くずれを防ぐための骨組み的なものが一切入っていないため。また、背中の蒸れを防止するためのギミックも入っていません。

骨組みがないため、かなり小さいサイズ(写真左)に折りたたむことが可能になっています。付属の袋に入れると、サイズ的には同じくオーストリッチの「ウルトラSL100」と同程度まで小さくなります。

重心位置

このリュックの特徴は、「かなり背中の上側にバッグが来る」ことです。

こちらはオーストリッチのカタログから抜粋したものですが、リュックを背負っていてもバックポケットが使えるように配慮されているわけです。冒頭で書いた通りブルベライダーの意見を取り入れているのが、まさにこの部分であると言えましょう。

また、前傾姿勢で背中の上に乗る形になるので、荷物の重量をそれほど感じにくいのも特徴です。

一方、あまりにもリュックが上の方に来るため、リュック上部にある取っ手が首に触れるのが少々気になります。

被視認性

このリュックの大きな特徴が、「とにかく多い反射材」

背面に2箇所、サイドに2箇所。ループ部分はテールライトをクリップできるようになっています。

ベルトに2箇所。

大事なのが、この底部の2箇所。ここに反射材の付いたリュックって他にないんじゃないでしょうか?

前傾姿勢になると、リュック底部が後方を向きます。後ろから来る車に対してアピールが出来る重要な位置なのです。こういうポイントはブルベライダーの意見が取り入れられているからこそ、ということですね。

通常、ブルベではリュックを背負う場合は、その外側に反射ベストが来るように着用しければなりません。しかし、一部の団体ではこのリュックに限り、反射ベストの外側に背負っても良いとされたこともありました(現在はどうなっているか不明)。

蒸れ

背中と触れる部分は特に蒸れ対策の構造が取られているわけではありません。恐らく真夏に背負うと背中にベッタリと汗をかくはず。

ただ、このリュックにロックアイスを袋ごと入れると背中を直で冷やせるというテクニックを取る人も居ます。生地が薄い分、ダイレクトに冷たさが伝わるわけです。

防水性

生地は恐らく防水性がありますが、バッグ全体としては防水性がありません。雨に備えるためには、バッグ自体をビニール等で覆う必要があるでしょう。

まとめ

軽量でスポーツ自転車での利用に長けた、被視認性の高いリュック。

容量はそれほど大きくありませんが、日帰り~1泊のツーリング用であれば十分な容量を有していると思います。ちょっと近くの店で買い物をする時にも持ち出すことがあります。自転車に乗っていて邪魔にならないのが良いですね。

肩こりが怖いのでブルベへの採用予定は今の所ないですが、今後とも山岳ツーリング用のリュックとして活用していく予定です。

評価

対象モデル:  OSTRICH「バックパックライト5.5」
年式: 2021年
定価: 5225円(税込)
購入価格: 3873円(税込)
公称重量: 160g
実測重量: 161g

価格への満足度

7/10

尖った製品にしては安い。

総合評価

8/10

スポーツ自転車特化の軽量リュック。被視認性も高い。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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