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【レビュー】OSTRICH「ダミーローター」
評価:5
OSTRICHの輪行用パッドスペーサー。油圧ディスクブレーキ車を輪行する際に、ブレーキキャリパーに挟むためのものです。
購入動機
ディスクロード「INFINITO CV」の購入を期に、輪行用具の一つとして購入しました。
油圧ディスクブレーキの場合、ホイールを抜いた状態でブレーキレバーを握ってしまうと、ピストンが飛び出したまま戻らなくなります。具体的には、ブレーキパッド同士がくっついてしまった状態になります。
わざわざ握る人もいないと思うのですが、輪行時に何かのショックでレバーを押してしまうケースは割とあります。出先でそうなった場合、マイナスドライバーなどで無理やりピストンを押し戻すことになりますが、この時にピストンを割ってしまうことも……そういった事態を防ぐために必要なのが本製品です。
以前ディスクロードを所有していた頃は、ダンボールの切れっ端をパッドスペーサーとして使っていました。
しかし、輪行中にダンボールが振動で抜けてしまい、更に何かの拍子にブレーキレバーが押されてしまったようで、悪夢のピストン飛び出しを経験することになりました。
それから約5年。輪行用具の第一人者、オーストリッチから便利なものが売られるようになっていました。しばらく輪行の予定も無かったものの、とりあえずこちらのダミーローターを購入したのでした。
製品概要
実測重量は4.4g(2個セット・後述のカスタム後)。
材質は革のようですが、硬質。厚みは2mmです。
真ん中に切れ込みが入っており、ここを少し曲げてから挿入すると抜けづらくなるとのこと。
使用感
先日、初めてのディスクロード輪行の際に使用しました。
カスタマイズ
使用前に、ちょっとしたカスタマイズを行いました。
本来、本製品に付いているゴム紐は丸断面のちょっと太いものです。これを、平らなタイプのゴム紐に差し替え。
これにより、重量は2つで8g→4gに。更にサドルバッグ内で専有するスペースも少しだけ減りました。
輪行で使用
ホイールを外した後、本製品をローターの代わりに挟みます。
挟んだら、ゴム紐をブレーキキャリパーに引っ掛けて抜け防止。このゴムが本当にコロンブスの卵。まず抜け落ちることはなくなります。
今回は真ん中の切れ込みを起こすことなく使いましたが、固定力は十分。パッキングを解いて組み立てする際にも外れていませんでした。
携行性
最初に付いているゴム紐は太くてそれなりにスペースを取りますが、平らなゴム紐に変えるとどこにでも入ります。重量も4gと、ほぼ誤差とも言える重さに抑えることが出来ました。
まとめ
簡単な構造ながら、非常によく考えられた製品です。油圧ディスクロード輪行の必需品と言えるでしょう。
恐らく、代用品は割と簡単に作れるとは思うのですが、厚みの絶妙さや、素材の曲がりにくさなど、諸々を勘案すると「買った方が安い」気はします。
今後のディスクロード輪行の際にも忘れずに持参したいと思っています。
評価
対象モデル: OSTRICH「ダミーローター」
年式: 2020年
定価: 550円(税込)
購入価格: 550円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 4.4g(紐カスタム後)
価格への満足度
作る労力を考えると安い。
総合評価
必要十分な性能。軽量でよく考えられている。
レビュアー情報
年齢: 36歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。