【レビュー】OUTER TOP「SHAKES HOOD SH-6800/soft」

この記事は約 4分で読めます。

評価:4

アウタートップの展開するシマノ互換ブラケットカバー。

シマノ純正よりも柔らかい「ソフト」と、硬い「ハード」がありますが、今回は「ハード」のレビューです。

目次

購入動機

BOTTECCHIAのフレームにコンポを載せ替える際に取り付けてもらいました。

想定外のタイミングでSCOTT FOILに亀裂が見つかったので、基本的にはすべてのパーツは載せ替え。ですが、ブラケットカバーは4年間の使用でくたびれていたので交換することに。

私は基本的には全ての自転車を「黒メイン、赤刺し色」でまとめていますが、今回のBOTTECCHIAのフレームは赤の割合が低め。さらにサドルを赤くしているので、同じ高さのラインに来るハンドル付近にも赤を入れたい……と言うことで、Shakesを使ってみることにしました。もともと、気にはなっていたので。

幸い、STIは6800を使用中だったので、それをそのまま使用し、ブラケットカバーのみをShakesに置き換えることになりました。最後まで迷ったのは、「ソフト」「ハード」のどちらにするかということ。調べてみると、出てくるインプレは「ソフト」のものばかりで、「ハード」のインプレは皆無。

レビュワー的には、誰もインプレしていない物の方がより興味をそそられるので、今回は「ハード」を選びました。どちらにしろ、レース用のロードでロングライドに使用する気はないし、ちょうど良いかなと。

製品概要

実測重量は未測定。公称重量は40gです。前述のようにソフト/ハードがあります。

対応するSTIは以下。

・ST-6800
・ST-5800
・ST-4700

カラーバリエーションは全13色。私はREDを選びました。

使用感

ST-6800に取り付けて使用しています。使用開始が12月で、現在3か月弱の使用期間でのレビューとなります。

取り付け

店に丸投げしてしまったので不明です。

私がこのパーツに一番求めたのは色です。

良い位置に赤が入ってくれました。サドルと同じラインに赤を入れたかったものの、バーテープを赤にするのは好きではなく(黒以外は汚れが目立つから)。ロゴ部分は撥水加工されており、汚れにくいのもgoodです。

全13色がラインナップされており、大抵のバイクカラーに合わせられるのは良いですね。

性能

よく「手に吸い付くようなグリップ」と評されますが、グリップ力は、

ST-6800 < 本製品 < ST-9001

と言う印象。「ハードタイプはシャッキリとしたハンドリング」と、メーカーの社長は述べていますが、それはよく分からず。

表面の指が来る位置にはシボと呼ばれる小さな突起が付いています。目的は滑り止めと、排水の促進。雨天ライド研究家の私としては、雨での滑りにくさを重視しているのは好印象です。

試しにグローブをびしょびしょに濡らした状態でブラケットを握ってみましたが、この状態ではST-9001を上回る滑りにくさでした。ウェット状態では本製品に分があると思います。

快適性については、100㎞走行程度では特段の差も無く。「ハード」というくらいだから振動をガンガン伝えてくるのかと思いましたが、純正との差は読み取れるほどではありませんでした。

200km、300kmと距離が延びると快適性には差が出てくるのかもしれません。今年の東京糸魚川ファストランではBOTTECCHIAを使おうと思っているので、そちらでテストした結果を後で書こうと思います。

耐久性

取り替えてから1500㎞程度の使用ですが、劣化はまだ見られません。特に表面もベトベトすることはなく使えています。室内でのローラー使用がほとんどなので、野外使用が増えると少し変わってくるかも。ソフトよりはハードのほうが耐久性があるそうです。

その他

使ってみてよかったら他のロードにも適用しようかと思っていたんですが、この製品はDuraには付かないんですね。現状は、Ultegra/105/Tiagraのある世代のみのラインナップ。

実際一番数が出るのはミドルグレードでしょうし、金型や在庫リスクを考えると潔いとも言えます。

ただ、Campagnolo愛用の妻も使ってみたいと言っているので、対応製品の増加を期待します。あと、そろそろR8000対応しないと不味いのでは……?

まとめ

色目当てで購入したので、現状は満足しています。値段は純正の3倍強ですが、その価格でこれだけ綺麗な赤が入れられるのなら文句はありません。性能については、世間で言われているほど凄いという気はしませんが、純正の不満な部分を細かく潰してきているのは好印象。

惜しむらくは、SHIMANOのミドルグレードのみ対応という点。対応製品が増加すると嬉しいのですが、なかなか難しそうな感じ。

気になるのは耐久性と、200km以上の長距離を走ったときの快適性でしょうか。そこは追加レビューで書きたいと思います。

 

評価

対象モデル:  OUTER TOP「SHAKES HOOD SH-6800/soft」
年式: 2017年
定価: 3240円
購入価格: 3000円
公称重量: 40g
実測重量: 未測定

価格への満足度

6/10

純正よりは高いが、納得の価格。

総合評価

8/10

性能、色ともにお気に入り。

著者情報

年齢: 33歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

目次