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【レビュー】Panaracer「デュアルヘッド デジタルゲージ」
評価:4
Panaracerのデジタル表示式の空気圧計。ディスプレイ用のバックライト付きです。
購入動機
ある日、愛用していたPanaracer製のアナログゲージの指示値がおかしくなってしまいました。
恐らく落下させてしまったのが原因です。リセットしても0気圧まで針が戻らなくなったため、買い替えを決意。常日頃、携帯ポンプのレビューばかり書いている私にとっては、正確な値の測れる空気圧計は不可欠の存在です。
同じものを買おうとも考えたのですが、どうせなら別製品も試してみようと思い、同社のデジタルゲージを注文しました。
製品概要
実測重量は52g。測定可能な最大空気圧は12.4気圧、誤差は0.1気圧とされています。
表示可能な単位は以下の通り。
・BAR(標準気圧)
・kg/cm2
・kPa
ヘッド部分は回転するようになっており、仏式・米式に対応。指示値を読みやすい方向で固定して使用できます。
側面には暗所で使用する時のためのLEDが付属。液晶部分にもバックライトが仕込まれています。
空気圧調整用のボタンがあり、本製品をバルブに差した状態でこのボタンを押すと減圧可能です。
使用感
主に家で、ロードバイクのタイヤ空気圧測定に使用しています。
大きさ
成人男性の手のひらに収まる程度の大きさです。ツール缶やサドルバッグには入る大きさですが、私はわざわざ持ち歩くことはしていません。
測定方法
2つあるボタンのどちらかを長押しすると起動します。あとは、バルブにヘッドを差し込んでやるだけで、液晶に空気圧が表示されます。
私は普段から単位「BAR」で空気圧を管理しているので、この単位で表示しています。右ボタンを押すことで表示単位の切り替えが可能です。なお、この画像はバックライトを付けた状態で撮影しています。
空気圧計を付ける時には空気は抜けませんが、外す時にほんの少し空気は抜けます。指示値を見ると、0.01気圧程度。
前述の通り、差したままでこのボタンを押すことで空気圧の微調整が可能です(AJSモードに切り替える必要があります)。逆側にある空気排出口から空気が抜けます。
精度
公称精度は±0.1気圧。ロードバイクならこの程度は問題ないですが、シクロクロスのように低圧なタイヤで扱う場合にはちょっと誤差が大きいかもしれません。その場合は、アナログではありますが、下記の空気圧計のほうが良さそうですね。
校正機能はありません。故障の場合は販売元に連絡するしか無さそうです。
絶対的な精度がどれだけ高いかは判定できませんが、TOPEAKのフロアポンプに付いている空気圧計と指示値はほぼ同じになりました。
再現性
個人的には、空気圧計は絶対的な精度よりも、再現性が大事だと考えています。同じ個体(空気圧計)を使うのであれば、「この気圧の時はこの感触」という管理をしたいわけで、それには再現性が大切です。
本製品は複数回計測しても、同一の値が表示されます(前述の通り、抜く際に0.01気圧ほど空気は抜けます)。
その他
1分ほど無操作であると、ビープ音が鳴って電源が落ちます。前輪に空気を入れて計測→後輪に空気を入れて計測……とやろうと思うと、後輪に空気を入れている間に電源が落ちます。
この機能自体は良いと思うのですが、その音が虫の鳴き声みたいであまり気持ちの良いものではありません。
まとめ
再現性の高いデジタルエアゲージ。
操作に少しクセはありますが、すぐに慣れました。ロードバイクのような高圧タイヤの場合の空気圧管理に向くでしょう。欲を言えば、なんらかの手段で校正できると嬉しかったのですが。
今後の携帯ポンプのレビュー時の空気圧測定はこれを使って行います。衝撃に強そうな筐体ではありますが、落として壊さないように気をつけたいと思います。
評価
対象モデル: Panaracer「デュアルヘッド デジタルゲージ」
年式: 2020年
定価: 3240円(税込)
購入価格: 2573円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 52g
価格への満足度
適価。
総合評価
操作に少しクセはあるが、信頼性は高いと思う。
レビュアー情報
年齢: 35歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。