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【レビュー】Panaracer「ワンタッチフロアポンプ(BFP-02AGEZ-S)」
評価:4
Panaracerのフロアポンプ。独特なワンタッチ口金を採用しています。
購入動機
行きつけのショップで手に持たせてもらった所、やたら軽かったので購入しました。
そのショップでは他のポンプは全てヒラメ仕様。そこに並んでこのポンプが置いてあったので、噂のワンタッチ口金にも期待できるのではないかと思ったのも購入の理由です。
製品概要
実測重量は970g。最大気圧は11気圧。
対応する口金は、米式と仏式です。
使用感
主に玄関近くにおいて、クロスバイクの空気入れに使用。ロードバイクにも使うことがあります。比較対象は、10年くらい使っているTOPEAK JoeBlowです。
重量
購入の決め手となったのは重量でした。とにかく軽い。携帯ポンプと違って長距離を持ち歩くわけではないのですが、たまにレース等に出るときに軽いので重宝します。
ちなみに、並行して使っているJoeBlowは1780gです。本製品より810g重いことになります。アルミボディでフットパネルがプラスチックなのが効いているのでしょう。
口金
本製品の最大の特徴は「ワンタッチ」を標榜する口金です。
仏式バルブの場合、青い口金部分をバルブに押し込むようにセットするだけでロックされます。この時、青の口金と逆側の赤の口金が外に飛び出します。
抜くときは赤の口金を指で押し込めばOK。力で引き抜いてはダメで、あくまで赤の口金を指で押し込んで外すのがコツです。
従来のレバーによるロック方式だと、指を挟んだりスポークに指をぶつけたりと色々扱いの難しい部分がありましたが、本製品はその点が改善されています。
一方、口金を外す場合には、バルブが地面に近い側に無いと上手く外すことは出来ません。私は握力はある方ですが、手だけの力で赤の口金を押し込んで外すのは難しいです。口金を外す際にはバルブを地面に近い位置に置き、体重を掛けて赤の口金を押し込むと楽に外れます。
ロック機構は非常に優秀。口金を取り付ける瞬間も、空気を入れている途中も、空気漏れが起こったことは今のところありません。
所有欲や質感から言えばヒラメの圧勝ではありますが、フロアポンプのヘッドとしての完成度は負けていないと思います。
性能
JoeBlowと比較してみました。GP4000S2の25Cに7気圧入れるまでの回数は以下の通りです。
本製品: 36回
指定気圧に達するのに必要な回数はシリンダーの径と長さで決まるので、大きな差はないですね。ただ、ポンプ自体が軽いのでしっかり足でフットパネルを抑えていないと動いてしまう点には注意が必要でしょう。
その他
空気圧計はポンプ上部についており、見やすいです。
空気圧計の側面には、エアリリースボタンが付いています。このボタンを押すと、空気を少しずつ抜くことが出来、狙った空気圧に調整可能です。
本来はボタンのカバーがあるはずなんですが、どこかに行ってしまいました。
まとめ
独自のワンタッチ口金が優秀なフロアポンプ。軽量で持ち歩きにも向くので、レース等の遠征が多い人は重宝するでしょう。我が家ではサブ機の位置付けですが、玄関に常備されています。
なお、同様の口金を搭載した携帯ポンプも同社から販売されています。
詳しくはリンク先を参照頂きたいのですが、携帯ポンプとしてはイマイチでした。この口金はフロアポンプでこそ生きると思います。ただ、この携帯ポンプはかなり売れているとか。ちょっと意外です。
評価
対象モデル: Panaracer「ワンタッチフロアポンプ(BFP-02AGEZ-S)」
年式: 2016年
定価: 5036円(税込)
購入価格: 4200円(税込)
公称重量: 1.1kg
実測重量: 970g
価格への満足度
この性能ならお値打ち。
総合評価
ポンプ全体の作りは華奢だが口金が優秀。
レビュアー情報
年齢: 33歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。