【レビュー】PARKTOOL「タイヤブート TB-2」

この記事は約 4分で読めます。

評価:4.5

タイヤのサイドカット時に裏側からカバーするための応急処置パッチ。

目次

購入動機

なぜ購入したのかは忘れましたが、気がついたらツール缶に入れて持ち運ぶようになっていました。

パンクは年に一回くらいではありますが、ごくたまにタイヤに釘が刺さったり、タイヤサイドが大きく切れたりすることがあります。そんな時に備えて、持ち運ぶようにしています。

製品概要

実測重量は2.7g(1枚あたり/台紙込)。

パッチのサイズは76×44mm。3枚セットでの販売です。

使用感

パンクに備えて常にツール缶に1枚入れています。

重量

1枚あたり2.7gと非常に軽量です。

携帯性

こんな感じのセットで、ツール缶の中に入れて持ち歩いています。

そこまで大きいわけでもないですし、適度に柔らかいのでツール缶への収まりが良いです。

使用方法

裏面がシール状になっているので、タイヤを外して穴が開いた場所に貼り付けます。

タイヤ側面のサイドウォール部分の補修用パッチ。
タイヤの裂けた部分の内側からTB-2を貼るだけで応急処置完了です。
レース、ツーリングの非常用として必携品です。

パークツールの公式サイトより

公式の説明によると、トレッド部分の穴というよりはサイドカット用途です。ただ、私はトレッド部分の穴にも使ったことがあります。

あくまでも応急処置である点には注意が必要です。これを貼ったまま走り続けることは推奨されていません。

実使用時の性能

これまで15年で2回だけタイヤブートを使いました。

1度目

一度目は2013年。青森から東京まで走ろうとした時、初っ端でパンク。

タイヤが一部裂けてしまったため、応急処置としてタイヤの裏側にタイヤブートを貼りました。

その後、盛岡まで180kmほど走った所でイオンバイクを発見し、そこでタイヤを交換しました。

2度目

2度目は2023年。400kmブルベの200km地点でパンク。

1度パンクした後、2度目のパンク。チューブの穴の位置から「このあたりに異物がある」という所までは特定したんですが、正確な異物の場所が特定できず。恐らく、タイヤに荷重が掛かるとタイヤの中にめりこんだ異物がチューブ側に飛び出す……といった様子だと推測。

残りのチューブも1本しか無かったこともあり、あたりを付けた場所を中心にタイヤブートを貼り付けました。カバー範囲は広いので、怪しげな場所を覆えるように貼っておけばOKかなと。

この対応が正しかったようで、残り200kmはパンクが再発することもなし。無事完走しました。

途中でタイヤを購入しようと思っていましたが、ルート上にロードバイク用のタイヤを売っている店が無かったのでそのまま走行。なんとか最後まで持ってくれたようです。

帰宅後、タイヤブートを剥がして慎重に探ると、タイヤにめり込んだガラス片のようなものが出てきました。

乗り心地

タイヤブートを入れると乗り心地は悪化します。タイヤの一部に異物が入るので。重量バランスも崩れるので回転性能も悪化するはずです。

あくまでも応急処置として、タイヤが買える状況になったらすぐに交換しましょう。

追記: タイヤブートをカットしてはいけない

2024/4/22の追記です。

先日のブルベで釘を踏んでしまい、タイヤに穴が開きました。そこで持参していたタイヤブート(1枚分をハサミで切ったもの)を貼り付けたのですが、30kmほど走ってまたパンク。

チューブを取り出してみると、タイヤブートのカット断面がチューブに食い込んでパンクしていました

ハサミでカットした場合、切断面はそれなりに鋭利になっています。チューブはそれに耐えられないようです。

X-Y軸(長方形の頂点部分)を丸くすることで多少は食い込みを避けられる気はしますが、Z軸(厚み方向)の切断面を丸くすることは人手では難しいと思います。

購入時の断面は丸められているので、これはカットしないで1枚そのまま使うのが正解です。ロード用タイヤにはちょっと大きい気はするのですが、再パンクのリスクには代えられません。

まとめ

10年に一度くらいしか出番がありませんが、「これが無かったら詰んでた」というタイプのアイテムです。

場所を取るものでもないですし、ツール缶やサドルバッグに1枚入れておくといつか役に立つ日が来るはずです。自分自身の場合であることもありますし、連れの人を救うかもしれません。

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評価

対象モデル:  PARKTOOL「タイヤブート TB-2」
年式: 不明
定価: 594円
購入価格: 594円
公称重量: 不明
実測重量: 2.7g

価格への満足度

10/10

非常に安いが、いざという時に代えがたい。

総合評価

9/10

転ばぬ先の杖。

著者情報

年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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