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【レビュー】PARKTOOL「CM-5.3 CYCLONE」
評価:4.5
PARKTOOLのチェーン洗浄工具。
購入動機
ここ数年はワコーズの下記動画の方式でチェーンの洗浄を行ってきました。
ただ、チェーンのプレート内側の汚れが中々落とせない&落とそうとするとケミカルを大量に消費することから、久々に「チェーンガラガラ」と呼ばれるチェーン洗浄工具を買ってみようと思い立ちました。回転するブラシの中をチェーンが通るので、プレートの内側も綺麗になるはずだと考えたのです。
昔使っていたのはAZのこの製品。これをリピートでも良いかと思ったんですが、工具内部に汚れが残存してなかなか落とせず、使わなくなってしまった記憶があります。あと、プレート内部も思ったほど綺麗にならなかったような。
今回レビューするPARKTOOLの場合、底面に着脱可能な磁石が仕込んであり、鉄粉を集めるような構造になっています。レビューを読んでも、プレート内部まで洗浄が出来るようです。
また、蓋を閉じてからディグリーザーを注入できる構造という点も気に入りました。ディグリーザーを入れてからふたを閉じる方式は結構な確率でディグリーザーをこぼしていたので。
少々お値段は張りますが、「PARKTOOLなら間違いがないだろう」ということで購入を決めました。
製品概要
実測重量は247g。
本製品は「クランクを逆回転」した時にブラシが適切に汚れをかき出すように設計されています。ただ、e-Bikeではクランクの逆回転は出来ないらしく、それに対応するために取手が左右どちらにも付けられる構造になっています。
使用感
屋内でのチェーン清掃に使用。作業中は下にブルーシートを敷いています。
ディグリーザーはモーガンブルーのものを使用しました。
構造
内部にブラシとスポンジが仕込まれており、取り付けてクランクを逆回転することでディグリーザーによってチェーンが洗われる……という構造。
見た目は良くあるアイテムですが、この手のチェーン洗浄工具ではかなり初期からあるものだそうです。現在の製品は三代目(だから5.3)。
使用方法
左右の金具を開くと上下に分割されるので、その状態でチェーンに取り付け。
ディグリーザー注入
その後、左上の穴からディグリーザーを「FILL」ラインまで注ぎます。取り付けた後にディグリーザーを注げるのはやはり使いやすい。
ディグリーザーで洗浄
あとはクランクをガラガラと逆回転。説明書には「30回転」と指定があるので、それに従います。写真の下部、取っ手の下にあるのが、鉄粉を集めるための磁石です。
他製品とは違って、チェーン洗浄工具からのディグリーザーの飛び散りはほとんどありません。ただ、チェーンに付着したディグリーザーからの液垂れはあるので、ブルーシートなどは床に敷いておいたほうが良いです。
磁石に集められた鉄粉を上から。かなり大量に出ますね。こんなにチェーン全体に潜んでいたとは。
チェーン洗浄工具の内部も多少は汚くなりますが、一番の汚れの原因である鉄粉が一箇所に集まるので内部を綺麗な状態に保てるようになりました。
水ですすぎ
次に、ディグリーザーの代わりに水を入れて「すすぎ」を実施。これも30回。
ウェスで拭き上げ
チェーン洗浄工具を外し、チェーンとドライブトレインをウェスで拭き上げ。
注油
リンクの中にはまだ水が残っているはずなので、水置換性のあるワコーズのチェーンルブを注油。
完成
完成図。かなり綺麗になりました。プレート内側には少し汚れも残っていますが、ここまで落ちれば上出来かと思います。
補修部品
本製品は十分な洗浄力がありますが、恐らくそれはブラシとスポンジの性能による所が大きいはず。
これらは補修部品が用意されています。結構高いですが、長く使うことを考えられているのが嬉しい。
まとめ
高い洗浄力を持つチェーン洗浄工具。
マイナーチェンジを重ねた3代目というだけあって、使い勝手も洗練されています。この手のチェーン洗浄工具では非常にバランスの取れた製品ではないでしょうか。
価格はライバル製品よりも高いですが、それだけの品質を持った製品だと思います。
評価
対象モデル: PARKTOOL「CM-5.3 CYCLONE」
年式: 2022年
定価: 4466円(税込)
購入価格: 3584円 (税込)
価格への満足度
安くはないが納得感のある価格設定。
総合評価
この手のチェーン洗浄工具の中で上位の出来。細かい使い勝手が考慮されている。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。