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【レビュー】pochitt 「RB003 輪行袋」
評価:2
サイクルベースあさひのオリジナルブランド「pochitt」の筒型輪行袋。現在は廃番となっています。
購入動機
2013年に行った「青森→東京」のファストランに持参するために買いました。
出来るならば軽くて邪魔にならない袋が欲しい。そんなとき、サイスポのサイトに掲載されていた以下の記事を見て購入を決めました。
2011年からあった製品のようですが、なぜ2013年の夏になって記事を出したのかは不明。
製品概要
実測重量は、袋のみで196g。ほぼ公称通り。色はネイビーブルーの1色のみ。
付属物は以下です。
・ホイール固定用ストラップ×3
・チェーンバタつき防止フック×1
エンド金具は付属せず。縦型の輪行袋なので、エンド金具は必須です。
収納時のサイズ感としては、OSTRICH SL-100よりやや小さいくらい。
使用感
実際に使う前に、まず家で練習してみました。
・ストラップによるホイールの固定
・ショルダーベルトの取り付け
こういった袋に入れる前の作業は、OSTRICHのL-100など一般的な縦型輪行袋と同様です。
異なるのは袋への収納作業。この輪行袋は厳密には袋ではなく「筒」です(公式には「腹巻タイプ」と呼称)。つまり底がありません。
このため、自転車を持ち上げる必要は無く、上から袋を被せることになります。袋に上下の指定はないため、どちらから被せてもOK。通常は地面と擦れる部分なので、底は厚く作る必要があります。そこを筒状にして軽量化したというわけですね。
筒の両端の口は巾着状になっており、被せた後に口を絞ることになります。これが厄介。
特に、底側の口を絞るのが結構面倒です。屈んで紐を絞る……それだけの作業ではあるのですが、通常の輪行袋には無いオペレーションが増えています。割と急いで輪行をするシチュエーションが多いため、これはマイナス。絞った紐の余りも地面に擦ってしまいます。これを踏んで転ぶことは無いと思いますが、気になりますね。
また、底が無いということは、輪行中に脱落したものはそのまま紛失することになります。バーエンドキャップ、テールライト、サイコンのセンサー等々、組立後に「ない!」と思ったら輪行袋の中にあった……ということは何度も経験があります。セーフネットとして底はあったほうが良いのかなと。……買う前に気付けという話ですね。
まとめ
結局、この輪行袋は家で練習だけして「コレは無いな」と思ってお蔵入りになりました。確かに軽いですが、オペレーションの増加、脱落したものがそのまま無くなるという点が私には許容出来ず。結局、「青森→東京」では、手持ちの「MARUTO ツアーバッグAir」を使いました。
現在、この筒型の輪行袋は廃番になって、「RB003B」という製品に置き換わっています。こちらは「袋」のタイプ。ただし、明確な「底」は設けられておらず、補強もされていない様子。本製品の下側を縫い付けて袋状にしたイメージでしょうか。
ここ数年、各鉄道会社の輪行袋への目も厳しくなっており、筒状の製品はNGとされるケースも出てきていることを受けての処置ではないかと私は考えています。補強をしなければ、それほど重量増も無いはずですし、脱落したものも袋の中に残ります。ちょっと欲しいと思いましたが、OSTRICH SL-100があればわざわざ別に買うほどではないなーと思いとどまりました。
評価
対象モデル: pochitt 「RB003 輪行袋」
年式: 2013年
定価: 5780円(税込)
購入価格: 5780円(税込)
公称重量: 195g (袋のみ)
実測重量: 196g (袋のみ)
価格への満足度
軽量輪行袋の中では安め。
総合評価
軽量な点は良いが、筒状はやはり使い勝手が悪い。
レビュアー情報
年齢: 30歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。