【レビュー】PRO STAR「HQ-70 携帯ポンプ」

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評価:3

PRO STARの携帯ポンプ。「例のポンプ」一族で、補助チューブと空気圧計が最初から組み込まれているタイプです。

目次

購入動機

Aliexpressを眺めていた所、久々に「例のポンプ」一族の新作っぽいポンプを発見したので買ってみました。

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例のポンプ一族というのは、この記事で紹介している「内部圧縮機構」を持つ携帯ポンプを指しています。デュアルチャンバーであることが特徴で、高圧でもポンピングが重くならないのが特徴です。

これまでも空気圧計が付いたモデルは見かけていたのですが、補助チューブも付いているものは今回初めて見つけました。

個人的には携帯ポンプには空気圧計は必要がないと思っているのですが、割りと「空気圧計があればなぁ」という人も多いようなので、テストのために購入です。

製品概要

実測重量は144g。最大気圧は300PSI(20気圧)とされています。

 

空気圧計の最大目盛りも300PSI。

補助チューブが一体となっており、先端の金具を伸ばすと米式と仏式のバルブに対応します。

 

米式バルブモード

仏式バルブモード

全長は210mm、直径は22.0mmです。

 

手で持つ部分には滑り止め加工が施され、ポンピング時に滑りにくくなっています。

 

底部には、「例のポンプ一族」の証である吸気口が。

使用感

自宅内でポンピングテストを実施。対象のタイヤはVittoria Rubino Pro Speed(25C)です。

比較対象は他の「例のポンプ」一族のポンプたちです。

重量

公称144gで、実測重量も一緒。正直です。

空気圧計の付かないタイプが大体100-10g程度なので、3-40g増量しています。この重量差でも空気圧計が欲しいかどうか。

大きさ

210mmと、初代・例のポンプとほぼ同じ大きさ。通常サイズのツールケースには入りません。付属のブラケットでボトルケージに共付けする形式になるでしょう。

これなら多分入ります。

使用法

口金は米式/仏式の選択型。ネジ込みタイプです。

補助チューブがあまり柔軟性が無いタイプなので、バルブに口金を付けるのに手こずりました。

高圧でも押しが軽いのは「例のポンプ一族」の面目躍如と言った所。滑り止め加工のおかげで手が滑りにくいのも良いですね。

性能

前述の通り、Vittoria Rubino Pro Speed(25C)に対してテストを実施しました。

200回: 3.4気圧
300回: 5.0気圧
サイズ的には「初代・例のポンプ」と同等、能力的には「ミニ・例のポンプ」と同等です。言ってしまえばサイズの割りに性能は低い。
空気圧計の分、全長が長くなってしまっているのにストロークは短いのでこんな感じになります。

空気圧計

さて、増量して取り付けられた空気圧計。精度はいかほどのものか?

 

ポンプ付属の空気圧計で50PSI(3.4気圧)になるところまで空気を入れてみました。

 

ここでPanaracerの空気圧計で測定してみると81.3PSI(5.5気圧)の表示。全然違いますね。6割もズレては目安にもなりません。

メンテナンス

本製品は「3ヶ月に一度の注油」が説明書で指定されています

「例のポンプ一族」の最後発であるTOPEAK ROADIE TTや、Panaracer ワンタッチミニポンプは注油が不要ですが、まだまだ本製品は旧世代の製品の延長線であるようです。

まとめ

補助チューブと空気圧計が付いた例のポンプ。

補助チューブはさておき、空気圧計の精度が思いのほか悪かったです。携帯ポンプ付属の空気圧計はどれも「目安程度」なんですが、ここまで当てにならないものも珍しい。

恐らく「例のポンプ一族」は、TOPEAKとPanaracerのモノを除けば同じ会社の工場で作っているはずで、たぶん空気圧計付きのモデルはどれも同レベルの精度なんじゃないかと思われます。ロードで使うのは精々120PSIまでなのに、300PSIまで目盛りがあるのもちょっと使いにくくはありますね。

どうしても携帯ポンプで空気圧を知りたい場合は、TNI「ケータイゲージ」がこの手の空気圧計の中では正確だと思います。最近コレも通販で見かけないんですけども。

 

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↑たぶん、今回レビューしたものと同一品です。

評価

対象モデル:  PRO STAR「HQ-70 携帯ポンプ」
年式: 2021年
定価: 不明
購入価格: 約2000円 (税込)
公称重量: 144g
実測重量: 144g

価格への満足度

7/10

Aliとはいえ、この機構でこの値段は安いと思った。

総合評価

6/10

大きい割に性能は普通。空気圧計の精度も良くなかった。

著者情報

年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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