【レビュー】PWT「アルミ製マイクロフロアポンプ(MFP03)」

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評価:4

台湾生産の日本ブランド「PWT」の携帯ポンプ。フロアポンプ的に使えるタイプのものです。

目次

購入動機

PBPでお世話になった、としあき(@saeki)さんからお借りしました。

「飛行機輪行で空気を抜いた後に復帰するためのポンプが欲しいなぁ」とTwitterに書いたところ、体重をかけられるフロアポンプ形状に変形する携帯ポンプを5本も貸してくださったのでした。

今回レビューするのはその中の1本、台湾産でリーズナブルな製品を多数展開するブランド「PWT」の携帯ポンプです。

PWTの製品は、過去に携帯ツールを使っていたことがあります。PWTの製品は強烈に安いのが特徴で、下記の携帯ツールもたった1280円です。

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「安かろう悪かろう」と思いきや、中々使い勝手はよく、結局これを持って2015年のPBPに行ったほどです。

この携帯ポンプも、なんと1100円という破格の安さです。しかし、性能はどうなのか? 検証してみました。

製品概要

実測重量は163g。最大気圧は140PSI(=9.5気圧)とされています。

全長は30cm。ハンドルを最大に伸ばした時の大きさは57.5cmです。

口金は、このようにリバーシブルになっており、仏式/米式に対応。仏式側で英式の口金も使えると書かれています。

ホースには空気圧計が付属しています。

ボトルケージに共締めするためのブラケットも付属します(私は今回借り物なので検証できず)。

使用感

自宅内でポンピングテストを実施。対象のタイヤはVittoria Rubino Pro Speed(25C)です。

比較対象は、重量・大きさ的に近い「TOPEAK ミニモーフ」です。

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重量

公称160gで、実測163g。なかなか正確です。

ミニフロアポンプタイプの場合、相場は200g前後なので、このカテゴリでは軽量な部類に入ります。ミニモーフは154gなので、良い勝負です。

大きさ

全長30cmと、サドルバッグやツール缶には入らない大きさです。必然的にフレームに括り付けることになるでしょう。

使用法

バルブに口金を指し、レバーを引き下げることでロックされます。あとはポンピングするだけ。

全て広げるとこんな感じです。ストロークは27.5cm。

性能

前述の通り、Vittoria Rubino Pro Speed(25C)に対してテストを実施しました。

200回 → 7.6気圧
ミニモーフは150回で6気圧でしたが、この時テストしたのは23Cタイヤでした。性能的にはミニモーフより上と言えそうです。
感触としては、150回までは体重を掛けないでも行ける程度のポンピングの重さですが、そこから先は体重を掛けてポンピングする必要がありました。
ただ、ハンドルがT字ではなくL字であること、フットペダルが90度で止まらず、更に下まで開いてしまうため、まっすぐ体重を掛けるのが難しかったです。集中しないとポンプが斜めになってしまいますので。
そこはちょっとマイナスですが、それでも普通に25Cタイヤに7気圧を入れられる性能は素晴らしいです。27.5cmという長めのストロークのため、回数もかなり少なくて済みます。

構造

至って普通のポンプの構造だと思います。特別な内部機構は見られませんが、床に押し付けて体重を支えるフロアポンプタイプの構造で、この性能が成り立っています。

空気圧計

Panaracerのデジタル空気圧計が7.6気圧を示した段階での空気圧計の指示値は以下でした。

105PSIと言ったところでしょうか。105PSI=7.1気圧なので、0.5気圧ほど外しています。あんまり数字は参考にならなそうです。携帯ポンプに付属の空気圧計の精度はどれも似たりよったり(おしなべて良くない)なので、あくまで目安と考えたほうが良いでしょう。

まとめ

そこそこ軽量で性能も良い、フロアポンプ型の携帯ポンプ。なんといっても値段が安い。1100円でこの性能は驚異ですね。

今回お借りしたポンプはかなり傷だらけだったので、恐らくはとしあきさんが主力として使っていた時期があるのだと思います。ランドヌールの主力としても耐えられる性能は十分にあるでしょう。近年流行りの25C前後のタイヤでも実用気圧まで復活できる性能があります。

ボトルケージの横にポンプを取り付けるスペースがある&フロアポンプタイプが良い、という人に向く製品です。

PWT 自転車空気入れ 携帯用 ゲージ付き アルミ製マイクロフロアポンプ ツインクレバーバルブ 仏/米/英式バルブ対応 MFP03

評価

対象モデル:  PWT「アルミ製マイクロフロアポンプ(MFP03)」
年式: 不明
定価: 1100円(税込)
購入価格: 借り物
公称重量: 160g
実測重量: 163g

価格への満足度

借り物のため評価対象外。

総合評価

8/10

フロアポンプ型では小型かつ軽量、実用性も十分。

レビュアー情報

年齢: 35歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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