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【レビュー】PWT「マイクロツール 19機能」
評価:3.5
PWTの携帯ツール。19機能を有しており、非常に小型なのが特徴です。ユニコから出ているのも同じツールのはず。
購入動機
PBP前に購入。それまでは以下の携帯ツールを使っていました。
これが少々重い&大きかったので、代わりになるツールは無いかと言うことで購入したのが本製品でした。
製品概要
実測重量は121g。公称よりも少し軽め。
付属する機能は以下の通り。
・+ドライバー
・-ドライバー
・トルクスレンチ(T25)
・スポークレンチ(3.3、3.5、4mm)
・メガネレンチ(8、10mm)
・タイヤレバー
・チェーンカッター
・ニップルレンチ
使用感
実際にPBPに持っていって使用しました。
重量
16機能以上を有した携帯ツールとしては世界最軽量を謳っています。
軽量ツールと言えばLEZYNEを想像しますが、そこのステンレス製ツール(19機能)が148gですので、それよりも軽いことになります。機能あたりの重量の軽さでは確かに最強かも知れません。
大きさ
非常に小さく纏まっています。私はツール缶に携帯ツールを入れるのですが、このサイズだとスッキリ収納。尖ったところもないので、チューブを傷つける心配もなく安心です。
使い勝手
ちょっとここは難ありと思っている部分があります。それは、5mm六角レンチの使い勝手。4mm六角レンチと共に最も出番の多いサイズなのですが、少々使いにくいです。
5mm六角レンチは、そもそも付いている場所が解りにくい。タイヤレバーに付属しており、本体とタイヤレバーを接続する部品になっています。
PBPに行く際には、飛行機輪行の関係でステムを90度折って収納していました。現地に到着後、ヘッドキャップのネジを緩めようとしたところ、5mm六角レンチがどこについているのか解らず、結局仲間に工具を借りました。タイヤレバーについていることに気付いたのは、帰国後のことです。
場所が解っても、使えるかと言うと話は別。タイヤレバーの中間部分から六角レンチが飛び出しているので、細かい場所ではネジ頭に届かないケースがあります。届いたとしてもタイヤレバーが邪魔になり、回せないこともしばしば。私の自転車では、シートポストのヤグラ固定ネジが5mmの六角なのですが、このツールではネジ頭に届きませんでした。
なぜこんな微妙な位置に六角レンチがついているかと言えば、チェーン切りの取っ手としてタイヤレバーを使うから。
このチェーン切りは使いやすく、SHIMANO(11速)やCAMPAGNOLO(11速)のチェーンを実際に切ることも出来ました。ただ、5mmと4mmは一番使われる所なので、使い勝手を重視して欲しかったのが正直なところ。5mmではなく6mmの六角レンチがタイヤレバーに付いていれば良かったと思うのですが。
その他の機能はあまり試せていません。T25のトルクスが付いているのは、カンパ使いの方には有りがたいでしょう(リアディレイラーの取り付けネジがコレ)。タイヤレバーは金属製ですので、チューブやタイヤを傷つける可能性もあります。別途、樹脂のレバーを持ち歩いたほうが良いと思います。
まとめ
非常にコンパクトで軽量なツールではあるのですが、5mmの六角レンチが惜しい。本製品に加えて、5mmのL字の六角レンチを持ち歩いたほうが良いと思います。
そして色々な携帯ツールを使ってみて思ったのですが、出先で使う機能って割りと限定的なのです。シマノコンポならば、大体以下があれば事足りるのではないでしょうか(タイヤレバーは別に持つ想定)。
・+ドライバー
・チェーン切り
これに加えて、カンパの人はT25があると安心でしょう。私の場合はバックミラーの固定ネジが2.5mmなので、それもあるとありがたいといった所。ペダル固定は8mmの六角ですが、この辺りは出先での調整はしないものと割り切ります。ニップル回しについても、手組みが出来る人ならさておき、出先で私は直す自信はありません。
そうなると、もう少しシンプルな機能のツールでもよいのではないかと思えてきました。もう少し機能が少なく、軽い携帯ツールを探してみようと思います。
↓は別ブランドですが、恐らく同じ製品へのリンクです。
評価
対象モデル: PWT「マイクロツール 19機能」
年式: 2015年
定価: 1280円(税込)
購入価格: 1280円(税込)
公称重量: 125g
実測重量: 121g
価格への満足度
非常に安い。
総合評価
機能の割に軽量。5mmレンチの処遇が不満。
レビュアー情報
年齢: 31歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。