【レビュー】RedWhite「THE STEALTH (Fondo)」

評価:4

シンガポールのビブショーツ専業メーカー、REDWHITEのロングライド向けビブショーツ。

購入動機

ネットで評判を見かけて興味を持ち、購入。「PBPやRAAMをターゲットにしている」という辺りに惹かれました。

RAAMに出る予定はありませんが、PBPには出場経験がありますし、それらを意識した商品というのはやはり気になるものです。

目前に迫った600kmブルベで試してみたかったのでAmazonで物色。本当は赤黒カラーの「The bib」が欲しかったのですが、国内在庫が売り切れ。仕方なく、カラー違いの「The Stealth」のロング用モデル「Fondo」を注文しました。こちらはカラーが違うだけでモノは「The bib」と一緒であるとのことです。

製品概要

実測重量は201g(Lサイズ)。カラーはStealthカラーです。

使用感

ランドヌ東京の600㎞ブルベ「浜名湖鰻」で使用しました。実際に使う前に一度洗濯しています。比較対象は、いつもロングライドで使用しているパールイズミの「プリザーブタイツ」です。

入手性

今回は納期の都合上、Amazonから入手しました。日本の代理店がストアを出しており、Prime対象となっています。

注文した際は人気のためか在庫が少なくなっており、選択肢は少なかったです。時間に余裕があれば本国サイトも日本円で決済が可能なので、そちらで注文したほうが安く上がると思います。

ポジションへの影響

他社のパッドを使用するメーカーも多いですが、こちらのパッドは自社製です。

かなり厚めのパッドを採用しています。反面、横幅は小さ目ですが、サドルに跨ると横幅の不足は感じません。写真左が本製品、右がdhbのAeronです。

厚みについては注意が必要です。一般的なパッド(パールイズミやdhbを想定)に比べ、(正確に測定したわけではありませんが)5mm程度は厚いのでポジションへの影響が出ます。今回の600㎞ブルベでは普段は出ない胃の気持ち悪さが出ました。

そこで、サドルを5mmほど下げたところ、解消。サドル高が5mmほど高いのと同じ状態になっていたので、いつもより前傾が深くなって内臓を圧迫していたようです。買ったばかりの初物をいきなり600㎞に投入したのは勇み足でした。

パッドの厚みはあるものの、パールイズミのメガパッドのようなフカフカ感(ペダリング時に沈み込む)ような感覚はありませんでした。触ってみると他社のパッドよりも密度が高い感触。硬く弾力性があるパッドです。

体への影響

一番気になっていたのはここです。

私の場合、400㎞あたりから坐骨部分が痛くなり始めることが多いのですが(圧迫と擦れにより起こる)、今回は600㎞走っても坐骨部分の痛みは全く出ませんでした

擦れに関しては「プロテクトJ1」を併用した影響もあると思いますが、圧迫による痛みが出なかったのは本製品のパッドの優秀さを証明していると思います。なんというか、他のパッドだと必ずある「底付き感」が無いんですよね。

反面、会陰部の痺れが出てしまいました。原因としては、前述のように他社のパッドに比べて硬めであるためではないかと推測しています。坐骨の場合はそれが良い方向に働いているのですが、会陰部には良くない影響が出ている感じですね。サドルを少しだけ前下がりにすれば解消するとは思うのですが、ペダリングの感触が変わってしまうのが悩みどころです。

価格

品質の割に安い値付けだと思います。直販ならばdhbのトップグレードと大きく変わりません。

フィット感

サイズは今回Lを選択。パールイズミやdhbとサイズ感は変わらない印象です。

既に前のレビューにも書かれていますが、パッドの位置がズレにくいのは好感触。結構走っている最中にパッドの位置がずれてくるのって気になるもので。ただ、何が寄与してズレないのかは分からないままです。もちろん「ビブであること」でズレにくいのはあるのですが、同じくビブ採用のdhb Aeron Proあたりと比較してもズレにくいですね。

太ももの滑り止めはドット状のシリコンが付いています。以前、シリコンテープの滑り止めでかぶれたことがあるので不安でしたが、30度近い気温のブルベでもかぶれることはありませんでした。

視認性

後ろ側の裾に反射材が付いています。ロングライド向けにあってほしい機能が付属しています。

その他

企業理念が「最高のビブショーツを作る」であるため、残念ながら「ビブ(肩紐あり)」「ショーツ(膝上まで)」のモデルのみしか展開されていません。今回は、ONYONEのレッグウォーマーと併用しました。

私は普段は、「用の足しやすさ」「日焼け・寒暖差への対応」の観点から、非ビブのロングタイツを愛用しています。レーパンとしての質は良いと思うのですが、ビブショーツが本質的にロングライド向きであるかは疑問に思っています。出来れば非ビブのロングタイツも作って欲しいですけども……企業理念に反するので、まず出されることは無いでしょう。

やはり、600㎞以上のロングライドって、「サドル上で生活する」ことになるので、用の足しやすさって重要だと思うんですよね。その辺り、「ロング特化」を謳う上でどうなんだろうとは思います。今回のブルベでは急に腹痛に襲われることは無かったのですが、そのようなケースを想定すると使うことを躊躇してしまいます。

まとめ

高品質ながら安価に手に入るロングライド向けビブショーツ。特にパッドの品質は高く、「ロングライド用」を標榜するのに相応しい出来です。

痛みの出にくい良いパッドだと思いますが、一般的なパッドとは違う形(全体的に厚く、弾力性が高め)をしているので、このレーパンにポジションを合わせる必要が出てくると思っています。この辺りはパールイズミのメガパッドにも通じるものがありますね。

 

評価

対象モデル:  RedWhite「THE STEALTH (Fondo)」
年式: 2018年
定価: 18360円
購入価格: 18360円
公称重量: 不明
実測重量: 201g(Lサイズ)

価格への満足度

8/10

品質の割に安価。

総合評価

8/10

気に入ったが、非ビブも作って欲しい。

著者情報

年齢: 33歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)