【レビュー】Revelate Designs「Shrew」

評価:4.5

Revelate Designsのサドルバッグ。同ブランドの中では最も小型です。

購入動機

お世話になっているショップである「サイクルキューブ」でこのバッグを取り寄せていたお客さんがいました。

この「Shrew」は昨年のバイクロア会場で現物を見たことがありました。しかし、その時見たものとはちょっと形状が変わっていることに気づきました。ストラップの数が増えていたんですよね。

家に帰って調べてみると、今年になって仕様変更されたことが判明。

・リアスタビライザーストラップを追加
容量: 3L→2L
重量: 127g→142g
スペック的には「容量が減って重量が増加」とあまり好ましい方向の変化ではありません。
それらの犠牲を払っても付けてきたスタビライザーストラップ。バッグの安定性に定評のあるレベレイトがやることなので意味はあるはず。
ちょっと気になってきたので、私も注文してみることにしました。カラーはもちろん、ブラックです。

製品概要

実測重量は140g。容量は2Lです。

素材はこの手のバッグによく使われるX-PacのVX21ですが、耐摩耗加工(標準の2倍)が施されているようです。完全防水ではありません。

カラー展開は以下の通り。ストラップカラーは全てレッドです。

・ブラック
・ブルー
・ハイビズライム
・パープル

使用感

週末のライド(100km前後)で使用しています。

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比較対象製品は、容量の近い「オルトリーブ サドルバッグM」「BTWIN 防水サドルバッグ」です。

重量

実測重量は140g。公称重量より2g軽かったです。

比較対象のオルトリーブMは233g(アダプタ36g含)、BTWINは112g。両者の中間程度の重量です。

容量

今年のリニューアルで容量は3L→2Lにダウン。

BTWINのレビュー時に、オルトリーブMと容量を比較してほぼ同容量(2.4リットル)であることが分かっています。

オルトリーブMに満載した荷物をShrewに入れた所、タオル1枚分が溢れました。容量2リットルというのは妥当な数字だと思います。

2リットルの容量は、私の週末ライドだと以下のような荷物が収まる感じ。

・輪行用具(輪行袋・エンド金具・フレームカバー)
・ウインドブレーカー
詰め込めば、ワイヤーロックくらいはまだ入りそうです。
私はダウンチューブ下のツール缶にパンク修理用具一式と工具などを入れているので、Shrewがあれば日帰り輪行ツーリングまでは対応できるようになっています。

取付

このバッグ、取付がなかなか難しいです。その割に説明書なし。

レベレイトはそろそろ説明書を付けてもいいと思うんですが……(APIDURAやオルトリーブは最近付いてる)。このジャンルの始祖として、「分かる人」だけを相手にするってことなんですかね。

 

中身を入れた状態がコレです。大型サドルバッグは黎明期から使っている私ですが、初めて見る方式で「???」となってしまいました。ちなみに、普通の大型サドルバッグの取り付け方はこちらの記事に詳しく書いています。

 

この形のバックルは初めて見ますね……。

とりあえず色々試行錯誤してみて、正しいと思われる付け方を以下に示します。

① ループをサドルレールに通す

まずは画像内で○で囲んだ2つのパーツ(ループと呼ぶ)をサドルレールに通します。

② ループにバックルのフックを通す

ループに、バックルのフック部分を引っ掛けます。左右同じように実施。

③ バックルをロック

次に、バックルに付いている金属のピンをロックし、フックを閉じます。ここはバネが入ってるようで、パチン!という音と共に小気味よく動きます。

④ ストラップを引く

画像の矢印方向にストラップを引き、バッグをサドル裏に密着させます。

⑤ スタビライザーストラップを引く

そしてリニューアル後の新機構「スタビライザーストラップ」の出番です。画像の矢印方向にストラップを引くと、バッグの後ろ側が持ち上がります。

 

なお、スタビライザーストラップは、バッグの口を閉じるバックルの「下側」に通すのが正解だと思います。逆側だと、上手くバッグの後ろ側が持ち上がりません。

⑥ 取り付け完了

これで取り付け完了です。

 

スタビライザーストラップを引く前は垂れ下がっていた後ろ側がクッと上に持ち上がっているのが分かると思います。

バックの後ろ側が垂れていると、バッグの底部がタイヤと擦れる原因となります。

特に、本製品はドロッパーシートポスト(MTBやグラベルバイクで使われる、高さが手元で変えられるシートポスト)への取り付けを念頭に置いているため、後ろ側の垂れ下がりはどうしても避けたかったのでしょう。

出し入れ

バッグの口は小さめですが、中身の出し入れはしやすいと思いました。

ただ、スタビライザーストラップが付いたことで中身の出し入れに必要な手間が一つ増えています。手間を増やしても安定性を取ったということですね。

安定性

レベレイトが本気を出して安定性に振っただけあって、非常に安定性が高いです。

 

あとお気づきの方もいるかもしれませんが、本製品はシートポスト用のベルトがありません

前述の通り、このバッグはドロッパーシートポストを想定して設計されています。シートポスト用ベルトがあると、ドロッパーシートポストの稼動部と干渉する確率が高いので「じゃあ無くしちゃえ」ってことなのでしょう。

最近は縦に細長いエアロシートポストも増えて、ストラップが周りきらないことも増えました。しかし、そもそもストラップがなければ関係ないですね。

シートポスト用ベルトが無くなるとバッグを支える点が一つ減るので安定性の上では不利ですが、それでも安定しているのはさすがレベレイト。

 

サドルとの接触部分にはレベレイト名物の滑り止め。これもかなり良い仕事をしています。

シートポスト用ベルトがない&バッグ全体が後ろにシフトすることもあり、太ももと擦れないのも大きなポイントです。ペダリング時に足に当たるとストレスですからね。

防水性

本製品の素材であるVX21は防水生地ですが、縫い目があるので中身は浸水します。

多少の雨なら生地の撥水性で防げるでしょう。

見た目

レベレイトのコーポレートカラーは赤。ということで本製品のストラップは赤で統一されています。

私の自転車も赤と黒がテーマーカラーなので、マッチしていて満足しています。

その他

本製品の名前「Shrew」は「トガリネズミ」という動物の英語名です。

レベレイトの製品は動物の名前を付けることが多く、他製品の名前は以下の通り。

Terrapin: ヌマガメ
Pika: ナキウサギ
Viscacha: ビスカッチャ(チンチラの仲間)
Ermine: オコジョ
Vole: ハタネズミ

まとめ

安定性が高く、軽量なサドルバッグ。シートポストを選ばないという点も良いですね。ペダリング時に太ももにも接触しません。

ブルベには容量が心もとないですが、200km未満の週末ライドには最適な容量だと思います。

取り付け方が難しいので、そろそろレベレイトも説明書を用意してほしいものですが……。

Alternative Bicycles

シュリーはちょっと荷物が多い日のライドに役立つバッグです。3Lの容量で重量が127グラムしかありません! シートレ…

国内取扱はAlternative Bicycles。メールでの注文も受け付けています。本記事執筆時点ではスペックが旧バージョンのものになっていますが、実際に届くのは新バージョンになります。

評価

対象モデル:  Revelate Designs「Shrew」
年式: 2021年
定価: 9150円(税込)
購入価格: 9150円 (税込)
公称重量: 142g
実測重量: 140g

価格への満足度

6/10

容量から見て高価だが、納得できる品質の高さ。

総合評価

9/10

2リットル前後のサドルバッグでは安定性が抜群に良い。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)