【レビュー】RIXEN&KAUL「コントアーマグナム」

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評価:3

リクセンカウルのシートポストバッグ。アルミの丸断面シートポストに取り付けて使えます。

目次

購入動機

東京大阪キャノンボールに初挑戦しようとした時に購入しました。2010年なのでもう5年前。

結局キャノンボールでは使用しませんでしたが、その後にツーリングで数回出番が有りましたので、その際の使用感をレビューします。

製品概要

シートポストにアタッチメントを装着し、ここに金属のレールとバッグを装着します。

メインコンパートメントはかなり広め。バッグのサイドには収納スペースが左右に二つ。小物などを収納可能。

実測重量は、アタッチメント込みで458g。耐荷重は2kgとのことですが、これはバッグを含む重量なのか、バッグを除いた内容物の重量なのかは不明です。

容量は6リットル。防水ではありませんが、バッグ全体を覆うレインカバーが付属します。このレインカバーは30g前後のはず。それを含むと公称の500gとほぼ一致します。

底面は防水加工がされています。泥除けとしても使えるように意識しているのでしょう。

背面には反射テープ。この反射テープにはテールライトを引っ掛けられるようになっています。

使用感

何度か使用しましたが、印象的だったのは美ヶ原ツーリングです。GHISALLO GC-3に取り付けて松本側から登りました。

容量

美ヶ原ツーリングの時は以下の様なものを入れて走りました。

・輪行袋+エンド金具
・ワイヤーロック
・ウインドブレーカー
・タオル(汗拭き用)

家の鍵、携帯工具などは、サイドのバッグに入れていました。重量にすると合計1kg程度でしょうか。

公称容量は6リットルですが、オルトリーブのサドルバッグL(容量4.9リットル)より入る量は小さい印象です。その分、蓋の上部にメッシュがあって、ここに色々積載出来るのが本製品のアドバンテージかもしれません。

使いやすさ

上側が大きく開くため、中に入っているものを俯瞰しやすいです。ブルベ界隈では、未だに本製品と同様の構造を持つTOPEAKのダイナパックを愛用する人も多いのですが、その人達はこの中身の確認のしやすさを愛用の理由に挙げることが多いです。

大容量サドルバッグの場合、基本的には中身を全て取り出さなければ目的のものに辿りつけないことも多いため、この中身の俯瞰しやすさ、取り出しやすさは本製品の有利な点と言えます。

防水性

本製品は防水ではありません。が、下部は防水加工されており、上部はレインカバーを被せればほぼ完璧に防水可能(だと思います)。ちなみにレインカバーは走行中に失くしてしまったので、今は手元にありません……。100円ショップのサドルカバーが代用できると聞いたので、そのうち買ってこようと思っています。

安定性

やはり約500gのバッグに、それなりの量の荷物を入れるのでダンシング時には「持っていかれる」感じがあります。

昨今の大型サドルバッグはシートポストやサドルに密着することでモーメントを小さくしています。これに対し、本製品はシートポストから少し離れた位置に重量が集中しています。このため、モーメントが大きく、「持っていかれる」と感じるのだと思います。

一番厄介だったのは、美ヶ原の22%とも言われる激坂を登った時でした。前輪が浮いてしまったのです。1.5kgの重量物がシートポストから少し離れた場所にあると、かなり重心にも影響をあたえることを身を持って知ったのでした。

なお、縦方向には結構しなります。底面の写真で傷があるのは、タイヤにスレたからです。

その他

蓋の上にメッシュがあったり、蓋の裏側にもメッシュがあったりと、隠れ収納が多いです。収納場所をキッチリ分けたい人には向いています。

まとめ

中身の俯瞰しやすさ・取り出しやすさというアドバンテージはあるものの、丸型のアルミシートポストが前提であり、時代にそぐわなくなってきている感はあります。

何より、サドルから離れた場所に重量物があるというのは重心に与える影響が大きすぎると感じました。今では大型軽量サドルバッグもありますし、そちらに取って代わられていくものと思います。

ただ、このバッグを支えるレールの所は意外に使えるのではないか、と思っています。

このレールの重量は164g。元から付いているバッグを外し、ここに軽量素材で出来た防水のスタッフバッグを何らかの形で取り付けることが出来れば、防水の軽量シートポストバッグの出来上がりです。どこかでこの改造をしているサイトを見たのですが、見つかりませんでした……。

 

リクセンカウル コントアーマグナム シートポストバッグシリーズ RIXEN&KAUL CO811

評価

対象モデル:  RIXEN&KAUL「コントアーマグナム」
年式: 2010年
定価: 不明
購入価格: 9521円
公称重量: 500g
実測重量: 488g

価格への満足度

6/10

当時の値段と作りの良さから妥当。

総合評価

6/10

サドルから離れた場所の重量物は重心への影響大。

著者情報

年齢: 30歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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