【レビュー】SCOTT 「ARX PLUS」

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評価:4

SCOTTのミドルグレードのヘルメット。転倒時に脳へのダメージを軽減するMIPS機構を採用しています。

目次

購入動機

SCOTTの2台持ちになったので、そろそろSCOTTのヘルメットでも買ってみようかな?と思ったのがキッカケです。また、夢の島で行われた試乗会で、SCOTTブースで借りた本製品のフィット感が良かったのも購入理由。日本向け製品はアジアンフィットだそうです。

製品概要

実測重量は282g(Lサイズ)。公称重量がMサイズで260gなので、こんなものでしょう。

IMG_8856.jpg

2016年モデルはマット塗装ですが、私が購入したのはグロス塗装です。こちらの方が好み。

なお、ヘルメット袋も付属します。

使用感

使用し始めてから2週間ほど。普段のライドに使用しています。

重量

282gと、私の手持ちのヘルメットの中では重量級に入ります。ただ、MIPS対応ヘルメットとしては軽いと思います。首の疲れが心配でしたが、前後バランスが良いのか200km程度ならば問題なし。それ以上の距離だとどうだか解りません。

装着感

アジアンフィット採用なだけあって、帽体は円に近くなっています。特に当たるところも無く、すっきりと頭が入ります。Mサイズだとキツかったのですが、Lサイズだと少々緩かったです。私は頭にバンダナを巻くので、その厚みが入って丁度良い感じ。

見た目

黒のグロスカラーに、赤の指し色。見た目はとても好み。

安全性重視のためか、肉厚は全体的に厚め。左右の張り出しを気にする人にはSCOTTのヘルメットは向かないでしょう。

安全機構

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前述の様に、MIPSという機構が使われています。写真の黄色い部分がそのキモで、転倒時にこの黄色い部分がスライドして脳への衝撃を減らすそうです。

元々、この機構はスキー業界発だそうで、スキー部門も持つSCOTTだからこそ取り入れられたもの。POCやGIROもMIPSを採用した自転車用ヘルメットを出していますが、これらのブランドもスキー部門を持っています。そして、MIPS搭載ヘルメットでは恐らく一番廉価です。

ただ、出来ればこの機構のインプレはしないまま廃棄のときを迎えたいですねw

通気性

冬場なので評価が難しいですが、ベンチレーションの性能は並だと思います。

その他

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本製品は安全性重視のためか、特に後頭部が分厚く作られています。そのため、ヘルメットにテールライトを付けようとしてもベルクロの長さが足りなかったりします。ブルベではヘルメットライトが必須な場合このため、私はブルベでは本製品を使わないと思います。普段使い用。

まとめ

安全性に大きくパラメータを割り振ったヘルメット。軽さとエアロが重視される昨今においては珍しい製品といえます。私は見た目とブランドに惹かれて買ったのですが、良いものを手に入れました。

少し意外なのは、あのSCOTTが「エアロについて全くセールスポイントにしていない」という点です。FOILで業界をリードしたSCOTTが、ヘルメットについてはエアロには全く触れず、快適性と安全性のみをアピールしているのです。それだけ選手の安全を重視しているということでしょうか?面白い考え方だと思います。

本製品はミドルグレードではあるのですが、SCOTTはヘルメットの値段が安く、トップ(18800円)とボトム(16000円)で3000円も差がありません。更に、上のグレードに行くほど重量が重くなっています。安全性能を重視した結果なのかも?

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評価

対象モデル:  SCOTT「ARX PLUS」
年式: 2015年
定価: 16800円(税込)
購入価格: 14904円(税込)

価格への満足度

8/10

有名メーカーでは珍しく安い。

総合評価

8/10

重さが気になるが、安全のためと割り切るべきか。

レビュアー情報

年齢: 31歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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