【レビュー】SELLE ITALIA 「SLR TT」

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評価:4

SELLE ITALIAの定番軽量サドル。中空チタンレールを採用しています。

目次

購入動機

軽量サドル欲しさに購入。

普段はFIZIK ALIANTEを使っていますが、カーボンレールでも実測216g。公称の130gが正しければ、80gもの軽量化となります。

知人がこのサドルで東京大阪キャノンボールを達成しており、長距離でも快適性を備えたサドルであるということが購入の決め手になりました。

製品概要

実測重量は148g。公称重量は130gらしく、サドル表面にもそのように印刷してあります。しかし、公式サイトでは、最近の公称重量は145gになっている模様。さすがにサバ読みが激しすぎた?

パッドは少なく、サドルの裏側を見てもベースはプラスチック(カーボン?)の一枚板であることがわかります。

レールは中空チタン。サドル名もこのレールの「Titan Tube」に由来して「TT」と名付けられています。Time Trialの略ではないので、TTバイク用というわけではありません。

カラーは4種類。私が持っているのは、ベースが黒で差し色が赤のモデルです。

使用感

レース用バイクのFOILに付けて使っています。乗り手の体重は80kgです。

重量

実測は148gと、公称よりは大分重め。それでもALIANTEに比べて約70gの軽量化となります。

自転車で一番高い部分が軽量化されるので、ダンシングの振りの際にはやはり違いを感じます。

座り心地

ベースがしなっているのか、レールがしなっているのか定かではありませんが、薄い割に快適です。

基本的には100km以下の練習にしか使いませんが、この距離では坐骨が痛むことも無く。

一度、200kmライド(道志みち往復)でも使用しましたが、ラストの20kmは坐骨がヒリヒリしました。ライディングスキル(サドルへの荷重)や、体重にも寄ると思いますが、私にとっては日帰りライドならば大きな問題は起きない印象です。

セッティング

ALIANTE→SLR TTへと交換したのですが、目一杯引いていたはずのサドルが、かなり前に出て驚きました。ALIANTEに比べると、座面が後ろにあるということだと思います。

金属レールなので、シートポストのヤグラを選ばないのは利点。カーボンレールだと接触面積の大きいヤグラでないと破断が不安なので。

また、サドル自体が薄いので、シートポストの突き出し量を大きくすることが可能です。ちょっと脚が長く見える?ALIANTEに比べると1cmくらいシートポストの突き出し量が増えました。

その他

製品概要にも書きましたが、この製品の「TT」は「Titan Tube」の略であり「Time Trial」の略では有りません。

私が買ったときには「SLR TT」というモデル名でしたが、現在は「SLR Titanium」というモデル名に変わっています(中身は同じ)。恐らく、TT用サドルと勘違いされることが多かったのでしょう……。

まとめ

薄くて軽い割に、乗り心地も悪くありません。

価格についても、国内定価は高いですが、海外通販ならば15000円程度で手に入ります。手軽で安価な軽量化手段と言えるでしょう。

定番となるのも納得の名作サドルだと思います。

評価

対象モデル:  SELLE ITALIA「SLR TT」
年式: 2012年
定価: 不明
購入価格: 15000円(税込)
公称重量: 130g
実測重量: 148g

価格への満足度

8/10

海外通販の値段なら。

総合評価

8/10

軽量サドルながら、快適性も悪くない。

レビュアー情報

年齢: 30歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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