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【レビュー】SHIMANO「DURA-ACE CS-R9100」
評価:3.5
シマノの11速・デュラエースグレードのカセットスプロケット。ロー側のギヤがチタン製です。
購入動機
もともとスプロケはアルテグラをずっと使っていました。鉄製で長持ちですし、そこまで重いわけでもない。
ただ、2019年のPBPを前に少しでもブルベ用自転車を軽くしたくて導入を決めました。ブルベ用にデュラスプロケは明らかにオーバースペックなんですが、妥協をしたくなかったのです。
歯数はデュラのみに存在する「12-28」と迷いましたが、従来アルテグラで使っていた「11-28」を購入しました。これで、ついに全てのコンポーネントがデュラエースとなり、真の「フルデュラ」状態となりました。
製品概要
実測重量は196g(11-28T)。
ロー側5枚がチタン製、その他6枚はスチール製。スパイダーアームも一部カーボンを採用するなど、軽量化が徹底されています。
使用感
ブルベ用ロードに取り付けて、3年半で25000kmほど使用。比較対象は、アルテグラ(CS-R8000)の11-28Tです。
重量
公称193gで実測196g。
同歯数のアルテグラが250gほどなので、約50gの差。自転車を持ち上げた時に、手で分かる程度の差があります。自転車の後ろ側が少しだけ軽い。
見た目
見てわかるように、大きい方の5枚と小さい方の6枚で色が違います。
大きい方がチタン製、小さい方がスチール製。チタンの方が若干軽いので、アルテグラに比べて50gの軽量化に成功しているわけです。
変速性能
最初に取り付けた時は異音が発生してしばらく悩みました。
原因は「使い古しのチェーンを使ったから」。ショップで相談して新品のチェーンを付けたら異音は消え去りました。新品のデュラスプロケを使うときは新品のチェーンを用意しないと音がしやすいらしいです。
ちゃんとセッティングが出ていれば変速性能は(当然ながら)良いです。言葉にするのが難しいですが、アルテ比で硬質な音と感触があります。
ただ、アルテスプロケよりも変速調整のストライクゾーンが狭いような気はします。
耐久性
よく使うロー側が摩耗しやすいチタン製ということで、みるみる削れていきます。雨の中も走るブルベに投入したのはちょっと無理があったかもしれません。
チェーンを新品に交換した所、歯飛びが発生。ショップに持っていったら「寿命ですね」とのこと。
歯は痩せているし、表面にはピンの形に凹みが。スチールだとここまでハッキリとは跡が付きませんが、チタンだと凹みがよく分かります。
25000kmくらいは使ったはずですが、普通は15000kmくらいで寿命になる人が多いようです。低強度でしか使っていなかったので結構持ったのでしょうか? アルテなら更に倍くらい持つ気はしますが。
まとめ
アルテ比で50g軽く、変速性能も良好ながら、寿命は短いスプロケット。
値段がアルテの3倍、寿命は半分程度と言ったところでしょうか。自転車を物理的に軽くしたいならアリですが、お金を削りながら走っている感じはします。
そこまでの大きな効果は感じられなかったので、今後はアルテスプロケに戻る予定です。
評価
対象モデル: SHIMANO「DURA-ACE CS-R9100」
年式: 2019年
定価: 36376円 (税込)
購入価格: 19700円 (税込)
公称重量: 193g
実測重量: 196g
価格への満足度
安く買えたが、やっぱり高い。
総合評価
軽く、変速性能良好。しかし短命。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。