【レビュー】SHIMANO「DURA-ACE PD-7810」

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評価:5

歴代最高の出来と名高いDura-Ace最後のアルミ製ペダルです。現在は廃盤となっており、店頭在庫を探すしかない状況です。

目次

購入動機

手持ちのSCOTT FOILを思いっきりレース仕様にしたいと考え、剛性の高いパーツをひたすら集めていました。

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ペダルはそれまでPD-7900(カーボン)を使用していたのですが、知人曰く「PD-7900は柔い。PD-7810こそ至高」とのこと。それを聞いて在庫の探索開始。しかし、同じことを考える人は多いようで全く手に入らず。

そんな時、知人のしぐみんさんから「お譲りしましょうか?」との提案。予備で持っているPD-7810をお譲りいただけるとのこと。即座に飛びつきました。その節はどうもありがとうございました。

製品概要

実測重量は左右で278g。カタログスペック通り。カーボンのPD-7900に比べると28gほど重いです。

ボディは鍛造アルミ。Duraらしい光沢を放っています。

使用感

PD-7900→PD-7810への交換してのレビューとなります。

Duraグレードは、下位グレードと比べてスタックハイト・Qファクター等の違いが有りますが、今回はDuraグレード→Duraグレードの交換。このため、クリート位置の変更は無し。

まず使ってみて気付いたのは、PD-7900よりもステップイン/アウトが軽やかなこと。PD-7900ではステップイン/アウト時にザラつく感触があったように感じましたが、PD-7810ではそれがない。無理な力を入れれること無く、それでいて確実にシューズとペダルを固定してくれている感じ。加工精度が相当高いということなのでしょう。

そして何より、剛性の高さ。これまで使った中でもっとも硬いと感じたのは、XTRグレードの「PD-M980」でしたが、その上を行く硬さを持っていると感じます。Duraクランクと合わせると、無双の剛性。1000W出したスプリントでもビクともしません。確かにこれと比べてしまうと、PD-7900の剛性はちょっと劣るかもしれません。特に私のような重量級ライダーには、その辺りは顕著。30gの軽量化より、私はこっちを取るかな。

まとめ

確かサイスポの安井さんのコーナーだったと思うのですが、PD-7900が登場した時のインプレでこんなことを書いていました。

アレだけ完成度の高かったPD-7810をディスコンにしてまでカーボン化する意味はあったのか?

確かその時の結論は、安井さん的には「剛性は損なわれていない」的な結論だったと記憶しています。しかし、確実に剛性の差はあると、私は感じました。そこは軽量級の安井さんと、重量級の私の感じ方の差なのではないかと思います。

PD-7810を入手してから約半年ですが、結局ずっとコレを使っています。PD-7900はパーツケースの中が定位置に。剛性もあるのですが、PD-7810はステップイン/アウトがあまりにも気持ちよいんですよね。良いものを使っている満足感に浸れる素晴らしいパーツです。

アルミのDuraペダル、是非復活して欲しいものです。

評価

対象モデル:  SHIMANO「DURA-ACE PD-7810」
年式: 2012年
定価: 19648円(税込)
購入価格: 3000円(税込)
公称重量: 278g
実測重量: 278g

価格への満足度

10/10

格安で譲って頂きました。

総合評価

10/10

最高のペダル。

レビュアー情報

年齢: 30歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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