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【レビュー】SHIMANO「DURA-ACE PD-R9100」
評価:4.5
シマノのSPD-SLペダル。グレードはDura-Ace。軸長がノーマルタイプ(Qファクター52mm)の方のレビューです。
購入動機
ディスクロード「INFINITO CV」用のペダルとして購入しました。
普段はSPD派なのですが、今回は出来得る限り車体重量を軽く仕上げたいので、SPD-SLを付けることに。現在、BOTTECCHIAにはPD-7900(2世代前のデュラエース)を付けていますが、そちらで特に不満はないので、後継版であるPD-R9100を購入することにしました。
PD-R9100は、軸長+4mm版を以前試したことがありました。

なかなか好感触だったのですが、+4mmはちょっとやりすぎかなと思い、今回購入したのは通常版です。
製品概要
実測重量は234g(左右合計)。ペダルのボディはカーボン製、軸はクロモリ製です。
クランク~ペダル中心までの距離(Qファクター)は、52mmです。
付属するクリートは、青色のものです。
使用感
BIANCHI INFINITO CVに取り付けて1000km程度使用。それまで使っていたSPD-SLペダルは、PD-7900です。
普段はSPDペダル(PD-M9100/ノーマルタイプ・両面)を使用しています。
重量
公称228gで、実測234gと、シマノにしては珍しく上ブレでした。当初シマノは222gと言っていたはずですが、いつの間にか228gに変わっています。
とはいえ、実測250gのPD-7900よりは16gの軽量化。PD-7900と比べたときに真っ先に分かる差は、ペダル軸に付いたステンレスプレートの面積が減っていることです。また、このプレートは交換式でしたが、9100からは一体型に変更。使い切りってことですね。
ちなみに、このペダルに付属するクリート用のボルトは軽量化処理をした特別製です。単品では売られていません。
上段は通常のボルト、下段が軽量化ボルト。軸が中空です。
3本組(片足分)の重量を測定してみましたが、通常ボルトが9.3g。軽量化ボルトが8.6g。その差、わずか片足で0.7g……。
ポジション
PD-7900で使っているシューズをそのまま、PD-R9100でも使っています。PD-7900にはDIXNAの2mmスペーサーを入れてQファクターを広げていますが、同様のことをPD-R9100でもやっています。
2mmスペーサーを入れることでQファクターは54mmとなり、SPDのQファクターである55mmに近づけています。
PD-7900→PD-R9100で、0.5mmほどQファクターが大きくなっていますが、違和感はありません。
ちなみに、アルテグラ以下のグレードとはペダルのスタックハイト(厚み)が異なるので、一度デュラに慣れてしまうとグレードを下げることは難しくなります。
剛性感
PD-7900に比べて16gほど軽くなっていますが、剛性感の変化は体感できませんでした。さすがデュラエースという感触。
ただ、アルミ製の最終世代のデュラペダルであるPD-7810に比べると剛性感は劣っています。

回転
+4mm軸タイプのものもそうでしたが、軸の回転は割と渋め(比較対象: XTR PD-M9100)。
1000km使ってもこれは変わらないので、そういうものなのかも。その影響かは分かりませんが、割とクリートキャッチに失敗します。
見た目
かつてはペダルサイドには「DURA-ACE」の文字が印刷されていましたが、PD-R9100は特に塗装や印刷がありません。軽量化のためでしょうか? まぁ、ここはすぐに削れてしまうんですけども。
まとめ
デュラエースらしく、軽量で高剛性なロード用ペダル。
2世代前のPD-7900からの乗り換えですが、ポジションの違和感はなく、性能そのままに軽量化されている印象です。特に性能に不満はないので、このまま使い続けます。
しかし、クリート用の軽量化ボルト……一体何の意味があるんでしょう? SHIMANO的には軽量化と長寿命を実現したボルトであると言っているようですが。
評価
対象モデル: SHIMANO「DURA-ACE PD-R9100」
年式: 2019年
定価: 26443円(税込)
購入価格: 19200円(税込)
公称重量: 228g
実測重量: 234g
価格への満足度
高い気はするが、作り込まれているので適切な価格であると思います。
総合評価
デュラエースらしい剛性感と軽量性。
レビュアー情報
年齢: 35歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。