【レビュー】SHIMANO「PD-A600」

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評価:3

シマノのSPDペダル。SPDペダルながらロード用としてラインナップされており、グレードとしてはUltegra相当です。

目次

購入動機

私は基本的にブルベなどのロングライドはSPD派。スピードを求められるキャノンボールにおいてもSPD-SLではなくSPDを使います。

長いこと使っていたPD-A520にガタが出てきていたので、後継として購入したのがこのペダルでした。

製品概要

実測重量は290g。SPDペダルとしてはシマノのラインナップ中最軽量だと思います。

クリートは片面のみ。もう片面はフラットペダルにはなっていません。

注意が必要なのは、このペダルはペダルレンチでの取り外しが出来ないこと。六角レンチを軸に差し込んで回す方式になっています。軽量化のためなのでしょうが、この方式は不便ですね。

使用感

使用している同じShimanoのSPDペダル、「PD-M980」「PD-A520」と比較してレビューします。

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見た目

カッコいいです。Ultegra風のアイスグレーの色で、ロードバイクコンポーネントと組み合わせても違和感が無いと思います。

重量

PD-A520(実測318g)、PD-M980(実測306g)に比べても更に20g軽いのは利点と言えるでしょう。といってもSPD対応のシューズ自体が重いので、そのくらいの差は微々たるものと言えるかもしれませんが……。

キャッチ & リリース

まず、キャッチ時。SPDにはキャッチ&リリースの硬さを調整できる機構がありますが、一番緩めてもそれなりに硬いです。PD-A520、PD-M980比でも明らかに硬いですね。ネットに転がるレビューを見ても、硬いと言う声が多く見られるので、この製品の傾向なのでしょう。体重の軽い人だとキャッチに苦労するかも。

キャッチが硬いということは外すときも力が要るわけで、膝にもあまり良くなさそうです。

剛性感

率直に言うと、

PD-A520 < PD-A600 << PD-M980

と言った印象。踏み面の小さいPD-M980の方が明らかに剛性感が高く感じます。この重量では頑張ってると思いますが、レースなどで使うにはちと厳しいのではないかと思います。

まとめ

軽さと見た目は良いのですが、最弱にしても硬すぎるリリースがネックで今は使っていません。

ロングライドだと信号などで止まる機会も多いため、その時にこれだけ外しにくいとストレスになるのです。加えて、膝への負担も無視できません。捻る動きは不自然な動きですからね。出来れば弱めの力でリリースしたいのですが……。

「惜しい」ペダルです。これを買うなら両面キャッチで剛性も高いPD-M980をオススメします。

評価

対象モデル:  SHIMANO「PD-A600」
年式: 2012年
定価: 7800円(税込)
購入価格: 6580円(税込)
公称重量: 286g
実測重量: 290g

価格への満足度

8/10

見た目の高級感の割に安いと思う。

総合評価

6/10

色々と惜しい。

レビュアー情報

年齢: 30歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

 

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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