【レビュー】SHIMANO「SM-RT99」

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評価:4

SHIMANOのディスクローター。グレードはXTR。今回は160mmサイズのレビューです。

目次

購入動機

完成車で購入したSCOTT SOLACE DISCに付属してきました。

前後輪ともSM-RT99の160mmサイズ。アルテグラ組なのにクランクのグレードを下げてくるSCOTTとしては珍しく?ローターは最上級のものが付いていました。

製品概要

実測重量(新品)は、ローターのみで116g。ロックリングが10g。固定方式はセンターロックのみ対応で、6穴には対応していません。

温度上昇を防ぐアイステクノロジー(アルミをステンレスで挟み込む方式)が採用された製品です。XTRグレードと言うことで「FREEZA(放熱用のフィン)」なる仕組みも採用されています。

使用感

ロードバイク用の油圧ブレーキシステム(ST-RS685+BR-RS785)にて使用。パッドはレジン製(フィン無し)のG02A。なお、私は初めてのディスクブレーキ車でコレを使い、基本的にはコレしか使ったことがありません。

取付

センターロック方式なので、はめ込んでロックリングを締めるだけ。ロックリングはスプロケット外しを使って取り外し可能。

ズレることなく、あるべき場所に収まります。特に調整を行わなくても取付に失敗しないのは有難いです。

重量

ローターの重さの相場は分かりませんが、少なくともシマノの中では最軽量です。下位グレードには放熱用のフィンが付かないものもありますが、フィン付きでも一番軽いのが本製品です。ただでさえディスクブレーキは重くなるので、なるべく軽いものを……となると、自然に本製品を選ぶことになります。

ちなみに、Dura9100グレードのローターはもう少し軽くなるようです。

性能

制動性、コントロール性に関しては油圧システムで使う限りにおいて不満を感じたことは無いです。

静粛性も高く、雨天で強くブレーキを掛けたとき以外は音鳴りもありません。160㎜の場合は140㎜よりも制動力の絶対値が大きく、安心感があります。

放熱性に関しては、そこまでブレーキを握り続ける場面が無いので不明。ヤビツ峠や箱根旧道等、近場の峠を下っても熱でブレーキの利きが悪くなったことは無いので、そこそこフリルの効果もあるのでしょう。

寿命

どの程度使ったら寿命なのかは分かりませんが、11か月(走行距離6000km程度)使用したローターを前後確認したところ、前輪用が7g、後輪用が2g軽くなっていました。全体の1/10が無くなったらさすがにヤバいと思うので、交換を考えるべきなのでしょう。良く走る人だと、前輪用は1年以内に使えなくなりそうです。

まとめ

軽量かつ高性能なディスクローター。ロード用としては少々オーバースペックにも感じるほど熱対策がされていますが、その甲斐あってかブレーキでは不安がありません。

しかし、ランニングコストを考えると少々割高感は否めませんね。確かにリムは傷めませんが、6000円もするローターを1~2年に1度は買わなくてはならないのは結構キツイです。重量差に目を瞑れば、SM-RT81グレードでも十分かもしれません。値段は半額ですし。

評価

対象モデル:  SHIMANO「SM-RT99」
年式: 2016年
定価: 7350円(税込)
購入価格: 完成車付属
公称重量: 118.1g
実測重量: 116g

価格への満足度

完成車付属なので対象外

総合評価

8/10

ランニングコスト以外の不満なし。

レビュアー情報

年齢: 32歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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