【レビュー】SHIMANO「ULTEGRA CS-R8000」

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評価:4.5

シマノの11速・アルテグラグレードのカセットスプロケット。ギヤは全体的にスチール。アームにはアルミとカーボンを使用しています。

目次

購入動機

アルテグラの11速グレードのコンポは6800系とR8000系が発売されています。今回レビューするのはR8000系のスプロケです。シマノの中ではセカンドグレードのスプロケットということになります。

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トップグレードであるデュラエースのスプロケはアルテグラの3倍の値段となっているため、普段使うのはアルテグラがメイン。6800系とR8000系で多分7~8個は使っています。

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【徹底検証!スプロケットCS-R8000とCS-6800の違い】 - ロードバイクを売るなら【ビチアモーレ】 皆さんこんにちは新井です。     今回はタイトル通りでございます。

ちなみに、6800系とR8000系のスプロケにはほとんど差はないらしいです(シマノに問い合わせの結果)。

歯数の組み合わせは多いですが、私は「11-28T」と「11-30T」しか使ったことはありません。メインで使うのは11-28Tです。

製品概要

実測重量は、11-28T(245g)、11-30T(269g)。

ギヤの材質はスチール。チタンギヤはありません。スパイダーは、アルミとカーボンを使用。

歯の組み合わせは以下です。

11-25T
11-28T
11-30T
12-25T
14-28T
11-32T

使用感

レース・ファストラン・ブルベなど色々な用途で使っています。

11-28Tをメインで使用。

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SR600などの山岳ブルベの時のみ11-30Tを投入しています。比較対象は11速デュラエースのスプロケです。

重量

11-28Tの新品実測重量は245g。公称は251gなので、少し軽い。

デュラエースの11-28Tが196gだったので、やはり50g差ですね。取り付けて自転車を持ち上げてみると重さの差は分かりますが、乗ってみると重さの差は体感できません。

11-30Tの実測重量は269gと、公称重量と一致。

見た目

すべてのギヤがスチール製であり、デュラエースのようにチタンギヤとの色の差はありません。

変速性能

ドライブトレインを全てシマノ製で固めていれば、アルテグラであっても変速性能はかなり高いと思います。

むしろ、デュラエースのスプロケよりもアルテグラのほうが許容範囲が広い印象はあります。デュラエースのスプロケは調整もシビアであるとショップで聞いたことがあります。

耐久性

このスプロケは多分15000kmくらいは使っています。少しチェーンの跡が付いてきてはいますが、まだまだ行けそう。

なお、25000km使ったデュラのスプロケはこんな感じ。ロー側の6枚はチタン製ですが、見事にチェーンの跡が付いており、歯もかなり尖っています。正直な所、とっくに寿命は過ぎてますね。多分20000kmくらいで交換するのが適切だったと思います。

恐らく、アルテのほうがデュラに比べて(同じ人が同じように使ったとして)1.5倍くらいは寿命が長そうな気がします。

サビやすさ

アルテグラグレードのスプロケはなかなか錆びません。

ブルベでは雨天走行もよくあるので、錆びないという点は重要です。

恐らくオイルも差さずに雨ざらしにしたら錆びるのでしょうが、今の所は錆びさせたことがありません。

105以下のグレードだと、雨天走行後に油断していて錆びさせてしまったことがあります。

価格

2017年の発売時は7697円で、実売は6000円台後半の時代が2021年頃までは続いていました。

その後、複数回の値上げを経て、2023年現在の定価は10655円。実売価格もほぼ10000円となっている上に、品薄で手に入りません。

まとめ

優秀な性能を持ち、比較的安価(だった)11速スプロケット。錆びにくいのも良いです。

かなり多くの人が使ったスプロケットだと思いますが、現在は絶賛品薄中です。11月に予約したCS-R8000がようやく昨日届きました。どこの通販サイトを見ても品切れ・品薄。

なんというか、シマノは12速のパーツの方を優先させてるようにも見えますね(通販サイトを見ても12速のほうが余裕がある)。まだまだ11速ユーザーは多いはずなので、早いところ供給を安定させてほしいところです。

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評価

対象モデル:  SHIMANO「ULTEGRA CS-R8000」
年式: 2022年
定価: 10655円(税込)
購入価格: 9056円 (税込)
公称重量: 251g(11-28T)、269g(11-30T)
実測重量: 245g(11-28T)、269g(11-30T)

価格への満足度

7/10

かつては最高のコスパだった。今は少し落ちる。

総合評価

9/10

変速性能・重量・耐久性のバランスが良い。定番品。

著者情報

年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

 

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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