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【レビュー】SHIMANO「XTR PD-M9100」
評価:5
SHIMANOのXTRグレードの両面SPDペダル。Qファクターが55mmタイプ(ノーマル)と52mmタイプ(ショート)がありますが、レビューするのはノーマルのタイプです。
購入動機
クリスマスプレゼントに妻からもらいました。割と我が家は自転車用品のプレゼントが多いのです。
希望はこちらから妻に出しました。それまで使っていたPD-M9000に特に不満が無かったことから、後継機種である本製品をお願いした次第です。今回の世代から軸長が3mm短いショートタイプも販売されましたが、軸長は長めが好みなので従来と同じノーマルタイプをお願いしました。
製品概要
実測重量は314g(左右合計)。
Qファクターは55mm。スタックハイトは8.1mmです。下位グレードのSPDペダルに比べ、クリート取り付け位置が1.4mm後ろにオフセットしています。
使用感
オフロードでは使用せず、基本的には舗装路でのロングライド用途に使用しています。
比較対象は、旧モデルであるPD-M9000、PD-M980(いずれもXTRの両面ペダル)です。
重量
前モデル(PD-M9000)よりも6.5gほど重くなりました。公称重量からも上振れしているのはSHIMANOでは珍しい。
重くなった理由は不明ですが、見た目の変化で言えば靴裏と接する銀色の部分が従来モデルよりも広くなっています。この部分の影響でしょうか。
剛性感
やはり他のグレードや他社のSPD互換ペダルに比べて、圧倒的に剛性が高いです。
また、スタックハイトの低さに起因するダイレクト感も素晴らしい。さすがXTRグレードです。PD-M9000比だとスペック上は0.2mmスタックハイトが減っているようですが、感じ取れませんでした。
着脱
着脱のスムーズさもXTRグレードの特徴です。リリース力の強さは調整可能ですが、ちゃんと必要なときしか外れない(不意に外れることがない)のも素晴らしい。
この着脱に手間取ると、ロングライド後半では足首の故障に繋がることもあります。この着脱のスムーズさはXTRペダルを選ぶ大きな理由の一つ。両面キャッチなのでクリートのキャッチミスが無いのもストレス低減に効果があります。
回転
軸の回転も相変わらずスムーズ。引っかかりはありません。
その他
PD-M980→PD-M9000では、見た目の変化はほぼゼロでした。ただ、PD-M9100は見た目で大きく変化している部分があります。
既出の画像ですが、この部分が変わっています。靴裏と接触する部分ですね。軸方向に長くなっています。
ただ、斜めから見ると分かるように、軸に沿って曲面を描いています。PD-M9000まではこの部分は平面でした。曲面を描くようにしたことにより、泥抜け性能の向上を狙ったとのことです。
オフロードを走ることのない私には、泥抜け性能の向上は関心の外。しかし、気になるのは、これによって靴裏との接触面積が減るのではないかということです。接触面積が減ると、靴裏に大きな圧力が掛かり、足裏に痛みを生じさせる場合があります。
結果としては、600km走っても特に足裏の痛みは生じず。平面から曲面となりはしましたが、軸方向には接触部分は増えており、トータルでは靴裏との接触面積は変わっていないということかもしれません。
まとめ
剛性感に優れ、着脱性能も高い、究極の両面SPDペダル。XTRクオリティは健在です。
靴裏との接触面を曲面にしたことが前モデルからの最大の変更点ですが、私の用途では特に差は見い出せませんでした。「変わらない」ことも売りになると思うので、私は今後もXTRのケージ無し両面SPDペダルを使い続けると思います。
評価
対象モデル: SHIMANO「XTR PD-M9100」
年式: 2018年
定価: 15255円(税込)
購入価格: プレゼント
公称重量: 310g
実測重量: 314g
価格への満足度
頂いたものなので対象外。
総合評価
大変良いペダルです。
レビュアー情報
年齢: 34歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。