【レビュー】SKS「AIRFLEX RACER」

評価:3.5

ドイツ・SKSのロードバイク用携帯ポンプ。仏式バルブにのみ対応します。

購入動機

2020年5月、RTで回ってきたツイートが購入のきっかけでした。

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そのツイートで取り上げられていたのは、「家電批評 2020年6月号」で行われたという「サイクルポンプ ランキング10」の結果。フリーライターのハナゾノゴウさんという方が一人でランク付けをしたようですね。なぜ家電批評で自転車の携帯ポンプのランク付けを行ってるのか不思議ですが……。

そこで堂々の1位となっていたのが、今回レビューするSKS「AIRFLEX RACER」でした。

ちなみに2位は現在当サイトで最高評価をしているTOPEAK「ROADIE TT mini」。個人的な感覚ではこれを超えるバランスの携帯ポンプが現状存在するとは思えませんでした。

ただ、3位に当サイトで最低評価を付けたTOPEAK「ROADIE DA」の空気圧計付きモデルがランクインしているあたり、私の評価基準とはまるで違うランキングのようです。

とはいえ、携帯ポンプ収集家としては、気になるポンプではありました。

カタログスペックを見る限りは、重量も最大気圧も平凡。大きさも特別小さいわけではない。しかし、実際に使ってみると何か特別に凄い工夫があるかもしれない。

結局、好奇心に耐えきれず買ってしまいました。なぜかAmazonで3200円(国内価格のほぼ半額)だったので。

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SKSは泥除けが有名なメーカー。当サイトでも多数の泥除けをレビューしています。ドイツメーカーらしい質実剛健なモノづくりが特徴なので、変なものが来ないという確信はありました。……まぁ、昔、パッキンが劣化したゴミポンプを掴まされたことはあったんですが。

製品概要

実測重量は104g。最大気圧は115PSI(8気圧)とされています。

全長は197mm(実測)。

 

ホースがポンプ内に内蔵されているタイプで、口金は仏式バルブにのみ対応しています。

 

持ち手部分には、滑りにくくするための立派なグリップ。よく見るとメーカーロゴが浮かび上がっています。

 

ドイツ品質をアピールするボディ部。こちらはポリカーボネート製。

使用感

自宅内でポンピングテストを実施。対象のタイヤはVittoria Rubino Pro Speed(25C)です。

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比較対象は、コンセプト(ホース内蔵式/グリップ付き)のよく似たTOPEAKのこちらの携帯ポンプ。重量・サイズ的にも近く、ロードバイク用のポンプです。

重量

公称重量105gで、実測104gとかなり正確です。さすがドイツ製品。

ただ、この手の携帯ポンプとしては100g超えはやや重い部類に入ります。丈夫さや使いやすさを優先した結果でしょうか。立派なグリップがかなりの重量を占めている気はします。

ちなみに、TOPEAKのRACE ROCKET HPは実測で88gです。

大きさ

197mmと、やや長め。

 

180mmを超える場合、一般的なツールケースには入りません。

ツールケースの中では最大クラスのこちらなら入るはずですが、これだけ大きいとフレームサイズの関係で取り付けが出来ない場合があるので注意が必要です。

 

ギリギリ、普通の長さのツールケースに収まるRACE ROCKET HPとの大きさの差は僅かなのですが、この僅かな差が結構大きいのです。

使用法

口金は仏式バルブにのみ対応。ゆえにほとんどの延長ホースには対応しませんが、最初からホース付きなので問題はないでしょう。

 

ホース先端はネジが切られており、バルブをねじ込んで固定するタイプ。このタイプは空気を入れ終わって外す際にバルブコアを一緒に外してしまうことがあるので注意が必要です。普段からバルブコアは増し締めしておきましょう。

バルブに口金を取り付けてポンピング。持ち手の部分のグリップがかなり良く、ポンピングはしやすいです。

性能

前述の通り、Vittoria Rubino Pro Speed(25C)に対してテストを実施しました。

300回: 6.25気圧
300回ポンピング時の空気圧は、RACE ROCKET HPとほぼ同じでした(300回で6.20気圧)。
ストロークは、RACE ROCKET HPとAIRFLEX RACERはほぼ同じ。
ただ、250回まではそれなりに余裕があったRACE ROCKET HPに比べ、AIRFLEX RACERは200回からポンピングがキツくなってきました。250回から先は休憩を入れながら300回まで達しましたが、終盤は腕力がキツかったです。最後は軍手を装着して何とか乗り切りました。
とはいえ、手で持つタイプ(地面に押し付けない)の携帯ポンプで6気圧を超えるのは中々優秀です。ロードバイク向けを謳いながら、ここまで来られない携帯ポンプが多いので。
やはりこの大げさなまでのグリップ、そしてポンプ自体の精度の高さが秘密ではないでしょうか。
ただ、国内代理店サイトに書いてある「8barまで確実にエアーを注入することが可能。」という説明は、盛りすぎてると思います。ギリギリ7気圧までかなと言った所。試しに7.5気圧までフロアポンプで入れて、そこから「追いポンピング」してみましたが、全く押し込めませんでした。

内部構造

分解したわけではないですが、「例のポンプ」一族に見られるような特殊な内部構造は持っていないと思います。ごくごく普通の構造の携帯ポンプです。

その他

ボトルケージに携帯ポンプを共付けするためのブラケットのゴムバンド。これ、SKSの泥除けを固定するためのゴムバンドと同じですね。ちょっとニヤリとする小道具です。

まとめ

内部構造に特別な工夫は見られないものの、ロードバイク用として実用に足る実力を持つ携帯ポンプ。内蔵のホースと、強力な持ち手のグリップの効果で、5気圧以上には持っていくことができるでしょう。

ただ、「RACE ROCKET HP」を知っていると、それよりは評価を下げざるを得ません。

 

AIRFLEX RACER RACE ROCKET HP
性能(300回あたりの空気圧) 6.25気圧 6.20気圧
重量 104g 88g
長さ 197mm 180mm
価格 6600円(税込) 4510円(税込)

RACE ROCKET HPのほうが、ポンプとしての性能は同じなのに、「軽い」「コンパクト」「安い」という三拍子が揃っているわけです。

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私としては、AIRFLEX RACERを買うのであれば、上位互換と言えるRACE ROCKET HPを勧めます。使い方はほぼ同じな上に、補修部品の入手性も良いですしね。

ただ、SKSは5年保証が付いているので、長く使いたい方はAIRFLEX RACERを選んでも良いでしょう。

 

評価

対象モデル:  SKS「AIRFLEX RACER」
年式: 2021年
定価: 6600円 (税込)
購入価格: 3200円 (税込)
公称重量: 105g
実測重量: 104g

価格への満足度

7/10

今回は安く買えたが、性能からするとちょっと高い。

総合評価

7/10

SKSらしい質実剛健なポンプ。ただ、飛び抜けて優秀な点は見られない。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)