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【レビュー】SKS「S-BOARD」
評価:4.5
ドイツメーカー「SKS」の前輪用フェンダー。ディスクブレーキにも対応する軽量フェンダーです。
購入動機
ディスクロードであるINFINITO CVを購入するにあたって困ったのが「泥除けをどうするか?」ということでした。
現在、スポーツ自転車用に売っている泥除けの大半は、リムブレーキのブレーキ穴に金具を取り付ける、クイックリリースに共付する等、「クイックリリースのリムブレーキ車であること」を前提としていました。スルーアクスルのディスクブレーキ車に対応する泥除けはまだまだ数が少ないのです。
泥除けのバリエーションでは、ドイツ「SKS」の右に出るメーカーはいません。ドイツ北部は雨の日がとても多いと言われていますが、そのせいなのかSKSからは30種類以上の泥除けが販売されています。
過去にもいくつか同社の泥除けを購入してきました。
そんなSKSのバリエーションの中で目を引いたのが、今回レビューする「S-BOARD」でした。こちらはグラベルロードやシクロクロス向けの泥除けで、もちろんディスクブレーキ車にも取付可能です。
似たタイプの泥除けとしては「RACEBLADE PRO」などがありますが、あれは結構重量がありました(前だけで200gほど)。その点、S-BOARDはかなり軽量に仕上がっています(公称89g)。ディスクブレーキ車はリムブレーキ車よりも600gほど重くなると言われているので、少しでも軽いことは良いことです。
泥除けが既に家に沢山あるので迷いましたが、注文しました。
製品概要
実測重量は94g。
公称では38Cまでの太さのタイヤに対応しています。
使用感
300kmブルベで使用しました。開始10kmから雨になり、その後、5時間程度雨の中を走りました。
比較対象は、同じくフルフェンダーの以下の製品です。
重量
実測重量は94gと、公称より+5g。
それでも、前側で100g以下というのはかなりの軽さです。
取付
RACEBLADE LONGと比べると、割と簡単に取り付けられます。
② ネジを緩めて可動部分を動かし、タイヤに触れないように設定する。
③ ネジを締める。
性能 – 水しぶき
見た目でまず思うのが、「この泥除け、短い」ということ。
こちらが、S-BOARD。ダウンチューブのツール缶の蓋くらいの高さまでの長さです。
こちらは、RACEBLADE LONG。ダウンチューブのツール缶の底あたりまで伸びていることが分かります。
ここまで短いと、「地面から跳ね上げた水が足に結構掛かりそうだな」と予想していたのですが。実際に使ってみると、RACEBLADEと比べても足に掛かる水しぶきの総量はあまり変わらないように思えました。
何が影響しているのかはよく分かりませんでしたが、この幅の広さが秘密かもしれません。38Cまでカバーする太さがあるので、25Cのタイヤだとすっぽり隠れてしまいます。
RACEBLADEも30Cまで対応はしていますが、比べてみると幅の差は歴然です。RACEBLADEではサイドから少し漏れていた水しぶきが、S-BOARDでは完全にカットされるので、全体としては水しぶきの量が変わらないように感じられたのだと思います。
性能 – 安定性
ズレたりすることは全く無し。簡単な構造ですが、かなり安定しています。
見た目
フォークブレードからアームが伸びるタイプなので見た目には少し目立つと思います。
オレンジがコーポレートカラーのSKSですが、本製品は黒一色で纏まっていてカッコいいですね。
まとめ
リムブレーキ車・ディスクブレーキ車ともに取り付けが可能で、軽量な前輪用フェンダー。取付けも簡単で、安定性も高いです。
唯一気になるのは、やはりその短さ。今の状態でも割と水しぶきを防いでくれますが、地面に近い所から跳ね上がる水しぶきまでは防いでくれません。もう少し長いバージョンや、マッドフラップを付けられるような機能があるとなお良いと思います。
評価
対象モデル: SKS「S-BOARD」
年式: 2019年
定価: 3190円(税込)
購入価格: 3190円(税込)
公称重量: 89g
実測重量: 94g
価格への満足度
日本の定価だと結構割高。
総合評価
軽量でディスクブレーキにも使える。もう少し長さが欲しい。
レビュアー情報
年齢: 35歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。