【レビュー】SPECIALIZED 「S-WORKS 7 ROAD」

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評価:3

SPECIALIZEDの最高級ロードシューズ。第7世代の製品になります。

目次

購入動機

それまで使っていたS-WORKSシューズ(2014)の表皮がボロボロになってきたため。ローラー用に退役させ、新しいシューズを買うことにしました。これで3足目。

SHIMANOやリンタマンのロードシューズにも浮気しましたが、結局戻ってきたのはS-WORKS。SPDシューズはSHIMANOが一番足に合うんですが、SPD-SLシューズはS-WORKSが一番足に合うのでした。

購入検討したのは、S-WORKS 6とS-WORKS 7。一世代前で少し割引されている6か、それとも最新で定価の7か。見た目には大きな差があるようには思えなかったんですが、新宿エルブレスで説明を聞くと「かなり違う」とのこと。

6はカカトがかなり細く、アッパーも硬め。7はその反省を受けてなのか、カカトは余裕があり、アッパーは柔らかく。全体的に7の方が快適性が高いとのことです。実際、6を試着してみると木靴のよう。7はそれに比べると履きやすい印象。

私の使い方だとガチガチに硬いシューズよりは、ある程度快適な方が合っているので、7を購入することにしました。

製品概要

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実測重量は233g(42サイズ・片足)。シューズバッグ代わりのサコッシュが付属。

アッパーはDyneemaメッシュ。BOAはアルミダイヤルのS3-Snapダイヤルを採用しています。

使用感

レース用、高強度の練習時に使用しています。ペダルはSPD-SLの、SHIMANO PD-7900を使用。2018年6月から使用開始しました。比較対象は、S-WORKSシューズ(2014)です。

フィット感

2014年版と同様の高いフィット感ですが、特にカカト側のフィット感が素晴らしいです。圧迫感は無いのに、しっかりと固定されてペダリングしやすい。「Padlockヒール」と名付けられているようですが、これは確かに良いです。

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そして、試着時に店員さんがやっていて気づいたんですが、このBOAはワイヤーが外れるんですね……(2014年版も同様に外れる)。この状態で履くのが正しいそうです。これまでワイヤーを外さずに頑張って入っていたのですが、かなり履きやすくなりました。

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ベロの裏側にはクッションを配置。これは個人的にはあまり良くなかったです。圧迫感がありました。

剛性感

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アウトソールの剛性感は2014年版と比べても圧倒的に高くなっています。公式発表の剛性指数は、

2014年→13
2018年→15

と増加していますが、数字以上の変化を感じました。踏んだ力が無駄なくペダルに伝わる感触があります。スタックハイトには敏感な方ですが、特に乗り換えても違和感がないので厚みは2014年版と大きく変わっていないはず。

ただ、これだけ硬いと200㎞以上の長距離では足裏が痛くなりそうな感じもしますが……それは追って報告しようと思います。

重量

2014年版は片足230g、2018年版は片足233gと、実は重量化しています(いずれも実測重量)。アッパーが軽量生地として有名なDyneemaになったので軽量化しているかと思いきや、重くなっていて驚きました。とはいえ、ロードシューズで見ると軽い部類に入るはずです。この軽さでこの剛性と履き心地を実現しているのは凄いですね。

その他

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新型のアルミ製BOAダイヤルですが、「回したときの音にもこだわった」とのこと。実際、かなり動きが滑らかで、調整幅も細かいです。最高級製品は官能性能も加わってくる場合がありますが、S-WORKSシューズのダイヤルはまさにそれですね。

まとめ

アウトソールは固く、アッパーはしなやかに。昨今のカーボンフレームの定石(ダウンチューブとチェーンステーは固く、トップチューブとシートステーは柔らかく)にも似て、方向性が明確なシューズです。世代を重ねてその方向性は強化されていますが、直前の「S-WORKS 6」よりは、2014年版の遺伝子を感じます。6は突然変異だったのかもしれません。

とりあえず、今回もS-WORKSを選びましたが、間違いはありませんでした。次回買い替えの際も、恐らくS-WORKSを購入すると思います。

追記

(2020/1/24 追記)
半年ほど使っていたのですが、アキレス腱に痛みが出てしまったため使用を中断。

どうも調べてみると、SPECIALIZEDのシューズは「前足内側に1.5mmの傾きをつけて股関節、ひざ、足の位置関係を適正にする内反ウェッジ」なる機能があるようで、それが影響していたようでした。以前のS-WORKSシューズも同様に傾きが付いていたはずなのですが、7になって故障が出たのはちょっと不可解です。

とはいえ、シューズを変えたほうが良さそうだったので、SPDシューズでもお世話になっているSHIMANOのRX7を購入。以後、そちらがメインになっています。

評価

対象モデル:  SPECIALIZED「S-WORKS 7 ロード」
年式: 2018年
定価: 39960円(税込)
購入価格: 39960円(税込)

価格への満足度

5/10

高くはなったがクオリティ的に仕方なし。

総合評価

6/10

履き初めの印象は良かったが、徐々に合わなくなったので-2。

レビュアー情報

年齢: 33歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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