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【レビュー】Tacx「T4620 タイヤレバーセット」
評価:4
タックスのタイヤ用工具。タイヤレバーと、コンパクトなタイヤペンチがセットになっています。
購入動機
タイヤペンチと言えば、サイズ的には大きく、ツール缶への収まりも悪そうな形状。大型サドルバッグには入るものの、それをわざわざ持とうとは思いませんでした。しかし、本製品はサイズを見る限り、通常のタイヤレバーと同等のサイズ。これならツール缶にも入りそうです。
私個人としては出先でのパンク修理時にタイヤがはまらなくて困った経験はほとんどありません。チューブレスをテストしたときに一度だけです。しかし、妻はやはりブルベでパンクした際に、タイヤをはめるのに苦労した様子。これを購入した時点(2019年4月)では、PBPを4ヶ月後に控えていました。PBPでもパンクが無いとは限りません。そのために一人でもタイヤをはめられるようになる必要がありました。
タイヤペンチは腕力の無い人がタイヤを嵌めるために作られたもの。簡易版とはいえ、タイヤペンチとして使えるならば今回の目的に沿います。
製品概要
実測重量は39g(タイヤペンチ18g, タイヤレバー10.5g×2)。
タイヤレバー2本と、タイヤペンチ1個のセットです。素材はどちらも樹脂。
使用感
タイヤのつけ外しをテストしました。
重量
セットで38g。持った感じも重くはありません。愛用のタイヤレバーであるPanaracerは、レバー3本で37.5g。本製品とほぼ同じです。
大きさ
タイヤレバーとタイヤペンチは接続した状態で収納可能で、かなり小さくなります。
このようにレバーとペンチに爪と、それが刺さる部分が付いており、接続可能となっています。
タイヤペンチのサイズは、ほぼPanaracerのタイヤレバーと同じ。ツール缶にもバッチリ入るサイズです。
タイヤの脱着
本製品は、「タイヤの取外し→タイヤレバー」「タイヤの取付け→タイヤペンチ」と、役割がはっきり分かれています。
タイヤレバーはタイヤの取り外し専用。先端が平らになっており、割と使いやすいと思います。
そしてタイヤペンチ。……使おうと思ったのですが、イマイチ使い方がわかりません。
片側はビードに引っ掛けるのは分かります。しかし、その逆側はどうするのか不明。説明書も付属していないので、自分で考える必要がありました。
試行錯誤の末、リムの縁に引っ掛けるのだと分かりました。よくよく見ると、フルサイズのタイヤペンチも、ビードと逆側はリムの縁に引っ掛けるように出来ていますね。引っ掛けた部分を支点とし、テコの原理でビードを引き上げると……
確かに少ない力でビードがはまりました!
妻にも試してもらいましたが、ビードの残りが20cm程度ならば、これを使うと一人でもビードをはめられることが分かりました。20cm程度までは頑張って入れて貰う必要がありますが、最後の一押しをはめるのが一番大変なわけで、そこをサポートしてくれるのは良いですね。恐らくフルサイズのタイヤペンチはもう少し軽い力で済むのかもしれませんが、本製品ほどのサイズでも十分な力を出せます。
また、タイヤレバーを使うよりはチューブを噛み込みにくいのもポイント。確率は0にはなりませんが、下がると思います。
耐久性
タイヤペンチはかなり大きい力が掛かるので、耐久性は気になるところ。重量からすると結構丈夫そうですが、使い始めたばかりなのでまだ評価は保留とします。
まとめ
少ない力でタイヤをはめられるタイヤ工具。
タイヤレバーに関しては特別なところはありませんが、タイヤペンチだけで買う価値があります。今はクリンチャーしか使っていませんが、将来的にチューブレスを使うことがあれば、とても重宝すると思います。
早速、ショップに行って妻用にもう1セット買ってきました。妻が使っていたBBBのタイヤレバーはこのまま引退となりそうです。
評価
対象モデル: Tacx「T4620 タイヤレバーセット」
年式: 2019年
定価: 648円(税込)
購入価格: 620円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 39g
価格への満足度
かなり安い。
総合評価
耐久性は未知数だが、このタイヤペンチは良い。
レビュアー情報
年齢: 35歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。