【レビュー】THE NORTH FACE「Strike Running Jacket」

評価:3

The North Faceのランニング用レインジャケット。3層構造で135gという軽量性を誇ります。

購入動機

GWに計画している「本州一周TT」。10日もあれば雨は確実に降るのでレインウェアを携行します。が、今メインで使っている「mont-bell ストームクルーザージャケット」は、300g超と重め。そこで、軽量なレインウェアを探すことにしました。

レインウェアに関して言えば、命に直結する山界隈の方が一歩先に進んでいます。そこで、山界隈でもウルトラライト系に強い、トレイルランニング用のウェアを探すことにしました。色々と見てみましたが、以下の記事を見てThe North Faceのウェアが気になる存在に。

TNFから3レイヤーでXXXgしかないトレラン用レインウェア Strike Running Jacketが登場

大手町にあるThe North Faceのショップに行ってみると現物が置いてあり、しかも値下げされていました。新モデルに入れ替わるためだそうです。ショップの人の話だと、本製品はトレイルラン用というよりは純粋に「ラン」用でタイトフィットに作られているとの事でした。

新モデルのカラーの方が好みだったのですが、値段には勝てず旧モデルを購入しました。

製品概要

実測重量は140g(Lサイズ)。公称よりちょっと重いですが、Lサイズと考えれば妥当な数字でしょう。

素材は、HYVENT Flyweightというオリジナル。耐水圧20000mm、透湿性40000g/m2・24hと、ムレにくさを重視した数値となっています。

軽量性を重視したためか、手首を絞るための機構は付属しません。

フードも付いていますが、収納することは出来ません。

胸ポケットはありますが、ここは防水になっていません。逆に言うとベンチレーションとして使えます。

使用感

400kmブルベで使用しました。雨が降ったのはラスト10km程度ですが、それ以外は防寒着として使用していました。

重量

実測は140g。軽いことは軽いですが、既に持っている以下の製品の方が軽かったのはショックでした。

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ただ、素材の柔軟性が高いため、専用のケースに入れるとかなりコンパクトになるのは良いですね。サドルバッグに入れても場所を取りません。

フィット感

ランニング専用ということで、細身なシルエットです。太めな私は胴がちょっと苦しい。

ただ、その分、腕周りも細く作られているのは良いです。山用のレインウェアは腕部分がやたら太くてバタつくので……ただ後述しますが、腕周りは細いにも関わらずバタついて空気抵抗が大きかったです。

防水性

10km程度の強い雨では、生地に対して雨が浸透してくることはありませんでした。表面の撥水性も高く、小雨程度ならば表面を流れていくはず。

ただ、手首の部分がしぼれないので、袖口から雨が侵入。グローブが浸水してしまいました。手首部分は何らかの方法でカバーする必要があるでしょう。

防寒性

かなり薄手なので、風は防いでも冷気は抜けてきます。試した日は気温が常に10度以上だったので、寒さを感じる場面は無し。夜練等では長袖インナー+薄手のジャージ+本製品で、10度前後が快適な気温でした。

袖口から冷気が入ってくるので、気温が低くてスピード域が高いと辛いかもしれません。

透湿性

ここはスペック通り。蒸れにくいと感じました。湿度の低い日だったのもあるかもしれませんが、ある程度の強度で山を登ってもウェアがべた付くことはなく快適です。

空気抵抗

これを着て参加したブルベでは、後半の200kmを向かい風の中で走ることになりました。

本製品は前述の通り、フードをしまうことが出来ません。無理やり内側に入れれば何とかしまうことはできましたが、走行しているうちに風の影響でフードが外に出てしまいました。こうなるとフードがバタついて、大きな空気抵抗となります。

また、袖が絞れないのも空気抵抗の増加に拍車を掛けます。袖口から侵入してきた風がウェア内に入り、腕や胴部分をバタつかせます。マジックテープのバンド等で手首を巻いてしまう等の対策が必要になると思います。

その他

止水ジッパーが非常に硬く、片手で開け閉めをすることが出来ません。ジャケットの素材自身が柔軟なので、服を片手で抑えないとジッパーの根元が変形してしまうことも開けづらさの原因だと思います。走行中にウェア内の湿気を調整できないのは痛いですね。

まとめ

薄くて軽くて蒸れないという点は良かったのですが、フードと手首が絞れないというデメリットが大きい製品でした。

やはりスピード域の低いランニング向けということで、自転車用途には向かなかったということだと思います。手首部分だけ別途絞れば(反射テープの付いたバンドを使うとか)使えそうではあります。

確実にレインウェアが必要なライドに持っていく製品というよりも、夏のヒルクライムとかでお守りとして持っていく用途として使うことになりそうです。

評価

対象モデル:  THE NORTH FACE「Strike Running Jacket」
年式: 2015年
定価: 19440円(税込)
購入価格: 11000円(税込)
公称重量: 135g
実測重量: 140g

価格への満足度

6/10

1万円以下が理想。

総合評価

6/10

モノはよいが、自転車用には向かなかった。

著者情報

年齢: 31歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)