【レビュー】THERMOS「真空断熱ケータイマグ FJF-580」

評価:4.5

サーモスの自転車用保温ボトル。魔法瓶構造で、非常に高い保温性能を持ち、飲み口はマグタイプ。ボトルケージに挿して使える太さとなっています。

購入動機

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購入動機はこちらに記事に詳しく書いています。

一言で言えば、「2020年の夏の暑さに耐えかねて」手に入れました。CAMELBAKの保冷ボトル(ポディウムチル)では、中身を氷で満たしても1時間もしないうちにボトルの中身はぬるま湯に。今年はコロナの影響であまり前半に外を走れなかったこともあるのですが、それにしても暑さがキツイ。少しでも冷たい水をライド中に飲みたい……ということで思い出したのが本製品でした。

本製品はサーモスの自転車用ボトルとしては2つ目となります。最初の製品(サーモス 真空断熱ストローボトル)はその名の通り、飲み口がストロータイプでした。ストロータイプということで、冷たい水専用。どうせ魔法瓶構造なら冬に温かい飲み物を飲むのにも使いたい……ということで購入を見送っていました。

その点、本製品は低温・高温どちらにも対応。夏も冬も使えます。

製品概要

実測重量は273g。容量は580mlです。

魔法瓶構造(ステンレス製真空二重構造)を取っており、保温可能時間は6時間。低温・高温、どちらにも対応。

カラーは、ホワイト・ブラックの2種類。表面は金属ではなく、ポリエステル樹脂でコーティングされています。

使用感

真夏のライドで使用。ダブルボトル時のサブボトルとして使用し、シートチューブ側のボトルケージに収納しています。

ボトルケージとの相性

まず気をつける必要があるのがこちらの話。ボトルケージとの相性です。「ボトルケージにしっかりはまる」とありますが、実際にはかなりボトルケージを選ぶボトルだと思います。

通常の自転車用ドリンクボトルは柔らかく、ボトルケージに収納した際には多少ボトルケージがボトルに食い込んだ状態で収まります。これが結果的に脱落防止にも繋がっているわけです。

しかし、本製品は硬質であり、ボトルケージが食い込むことはありません。なので、静止時にはフィットしているように見えても、段差等ではカタカタと音鳴りが発生します。最悪、脱落して落としてしまうこともあるかもしれません。

異音・脱落を防ぐには、「キツめのプラスチック製ボトルケージ」を選ぶのが良いと思います。金属やカーボンのボトルケージだと、硬い本体と干渉して音鳴りが発生しやすくなるからです。

私が使っているのは、エリートのCUSTOM RACE PLUS。エリートのボトルは他社よりも0.1mm直径が細く設計されているため、ボトルケージのフィットもキツめなのです。

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または、サーモスの宣材写真でも使われている、TOPEAKのモジュラーケージ。プラ製で、ケージ部分をスライド可能な特殊ボトルケージです。これでかなりタイトに固定すれば問題はないでしょう。

または、ペットボトルカバーのようなものを巻いて、ボトルケージを食い込ませるのもアリです。

重量

273gと、それなりにズッシリな重量はあります。とはいえ、魔法瓶構造を持つ本格的な保温ボトルとしてはかなり軽い部類に入ります。

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ちなみに、魔法瓶構造ではない、簡易保温ボトルは大体100g代前半が相場です。

入れやすさ

本体の口の直径は4.5cmと、一般的な自転車王ボトルよりも小さく、ロックアイスを入れるのには難儀します。無理やり突っ込んでしまうと破損するので、小さい氷を選んで入れる必要はあるでしょう。

飲みやすさ

飲む際には、ロックリングを外してボタンを押すとワンタッチで蓋が開く……はずなのですが、バネが弱いのかボタンを押しただけでは開いてくれないことが多いです。ここはちょっと改良を望みたいところ。

本製品の飲み口はマグタイプ。自転車用ではないサーモスのボトルでもよく採用されているタイプのものです。

構造上、ボトルを傾けて飲まないと行けないため、乗車状態で飲むのは難しいです。というか、説明書には「走行中には使用しないでください」と書かれています。私はサブボトルとして使っているので、基本的には信号待ちなどの停止時に飲むようにしています。

ボトルケージが引っかかる部分にはゴムのリングが巻かれており、飲む際には指がフィットして滑りにくくなっています。ちなみにこのゴムリング、簡単に外れます。

保温性能

魔法瓶のリーディング企業が手掛けるだけあって、保温性能は素晴らしいの一言。朝7時に氷と水を入れ、35度以上の炎天下での走行を経た12時頃でもまだ氷が残っていました。ちなみに、同時に氷と水を入れたCAMELBAKの「ポディウムアイス」は1時間ほどで氷は溶けてしまいました。頑張ったほうだとは思いますが、やはり魔法瓶には敵わない。

炎天下で飲む氷水はまさに甘露。生き返るようです。

サカイク

スポーツをする子をもつ保護者の皆さんは、熱中症予防への意識も高く、水分補給...…

実際、温度が低い水のほうが腸での吸収効率が良いというデータもあり、熱中症を防ぐには「冷たい水をいつでも飲める」環境というのは効果的であるようです(もっとも、そのデータを出しているのは当のサーモスなのですが)。

入れることが可能な飲み物

水やスポーツドリンクはOK。たぶんコーヒーも大丈夫。

しかし、炭酸飲料や、果肉を含むジュース、葉を含むお茶、味噌汁は禁止とされています。

お手入れ

食洗機を使えたら便利だったのですが、パッキンとゴムリング以外は食洗機禁止でした。残念。

ただ、ボトル内部は平滑でヒダなども無いので、ソフトなボトルブラシで簡単に洗えそうではあります。飲み口もほとんどのパーツを分解して洗うことが可能となっています。補修部品も豊富なのは、さすが魔法瓶の最大手企業です。なお、パッキンは一年での交換を推奨されています。

まとめ

非常に高い保温性能を持つ自転車用ボトル。

さすがに魔法瓶の本職が作っているだけあって、保温性能は完璧です。ただ、ボトルケージとの相性がイマイチなのは残念なところ。表面の素材を少しソフトなものにすれば異音の発生はなくなると思いますが、その分重くなるはず。なので、ユーザー側で適したボトルケージを選ぶ必要があるのでしょう。

まだ夏の炎天下でしか使っていませんが、冬の寒空でも是非使ってみたいと思っています。そちらで発見があればまた追記します。

サーモスも自転車用ボトルの2本目を出したということは、それなりに力を入れてくれているということ。さらなる改良を施した3本目に期待しています。

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評価

対象モデル:  THERMOS「真空断熱ケータイマグ FJF-580」
年式: 2020年
定価: 4180円(税込)
購入価格: 3800円(税込)
公称重量: 280g
実測重量: 273g

価格への満足度

8/10

この保温性能がこの値段なら安い。

総合評価

9/10

ボトルケージを選ぶのがネックだが、他に代えがたい性能。

レビュアー情報

年齢: 36歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。