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【レビュー】TNI「CO2 インフレーター(バルブタイプ)」
評価:4
TNIのCO2ボンベ用口金。空気開放弁の操作がバルブとレバーの2種類が用意されており、今回はバルブタイプをレビューします。
なお、本製品は2020年頃まで販売されていた旧タイプで、現行品は少し仕様が変わっています。
購入動機
チューブレスタイヤのビード上げ用に、元々こちらのCO2インフレーターを使用していました。
が、10年ほど使っていたのでパッキンが傷んでいた様子で空気を入れることに失敗。
改めて買い直そうと思ったのですが、近所に住む知人が新品状態で余らせているということなので譲っていただくことになりました。
製品概要
口金のみの実測重量は50g。
本体は鉄製だと思われます(磁石が付く)。
仏式バルブ・米式バルブに対応しています。
使用感
チューブレスタイヤのビード上げのために使用しています。出先でのパンク修理には利用していません。
使い方
パッケージに説明書が付属します。
① インフレーターのバルブ(赤色)を締める。
② インフレーターにCO2ボンベをねじ込む
③ インフレーターをチューブのバルブに取り付ける。
④ インフレーターのバルブ(赤色)を緩める。
⑤ CO2ボンベ内のCO2がチューブ内に充填される。
という順番なのですが、私は②と③の順番を入れ替えて実施しています。なんとなく赤バルブが締まっていても、チューブのバルブに取り付けない状態でボンベをねじ込むのが怖いので。
ボンベ内の空気がチューブに送り込まれると、ボンベの内圧が低下し、それに連動して温度が低下します。素手でボンベを握ってしまうと手の皮が持っていかれることもあるらしいので、付属する赤いフォームグリップを装着することを忘れずに。
重量
本体は鉄製で50gあります。
他社はアルミボディの製品も多く、軽量性を求めるならば他社の製品のほうが良いと思います(アルミ製だと20g代のはず)。
チューブレスタイヤ用として
私のCO2ボンベの主な用途は、チューブレスタイヤのビード上げです。
チューブレスタイヤはチューブがないので、通常のフロアポンプでは中々ビードが上がらないことが多いのです。精度の高いリムとタイヤならばフロアポンプのみでも上がることはありますが……。
そんな時は、空気を一気に送り込める「ブースター」というものを使うのですが、結構値段が高いんですよね。私はチューブレスタイヤはあくまで「味見」的に使っているので、年に1~2回しかチューブレスタイヤのビードを上げる機会がありません。
CO2ボンベならば、口金とボンベ2本がセットで1200円ほど。ボンベは1本100~200円ほどで購入が可能です。
1回のビード上げで前後2本のボンベを使うとして、1回あたりのコストは400円。年に1回しか使わないのであれば、ブースターを買うよりは安上がりかな、ということでボンベを使っています。
このインフレーターを使った場合、特に失敗することもなくビードが上がってくれます。
本製品は赤バルブを緩めるまでボンベ内の空気がチューブに流れないので、一呼吸置いてから作業ができる所が気に入っています。
ボンベをねじ込むだけで空気がチューブに流れるタイプのインフレーターも存在しますが、あれは過去によく失敗したので今は使っていません。
出先でのパンク修理用として
恐らくCO2ボンベの本来の使い方は、出先でのパンク修理用でしょう。
ただ、私はその使い方はしていません。出先に持っていくのは携帯ポンプのみです。
その理由は↑の記事に書いています。かいつまんで言うと、以下のような理由です。
① ボンベには回数制限(ボンベの本数)がある
② ボンベを2本以上持つと、大抵の携帯ポンプより重い
ブルベでは謎のパンクが連続することがあり、1回のライドで3回以上のパンク修理を行うこともあります。回数制限のあるボンベのみでは手詰まりになる可能性があります。
そしてCO2ボンベのセットは意外と重いのです。インフレーター(口金)が50g、ボンベが1本あたり60gほどあります。ボンベには「16g」という文字が印刷されていますが、これはボンベ内部のCO2の重さであり、容器の重さは含んでいません。
ロード用携帯ポンプは100~150gくらいが相場なので、ボンベを2本持つと大抵の携帯ポンプよりは重くなってしまうわけです。
もちろん、CO2ボンベは一瞬で空気が入るので、携帯ポンプよりも体力を使わないのは事実。時短にもなります。一方で、携帯ポンプは回数制限が無いので、何度パンクしても対応は可能。私は後者の方を優先しています。
対応するボンベ
口の部分にネジ切りがなされているボンベを使用可能です。
私は同じくTNIのCO2ボンベを使っています。
バリエーション
今回レビューしたのはバルブタイプですが、「レバータイプ」という製品も存在します。レバータイプのほうが軽いようです。
まとめ
オーソドックスで使いやすいCO2インフレーター。チューブレスタイヤのビード上げ用としては不満なし。
重量は他社のアルミ製よりも重いですが、家で使う分には何の問題もありません。
現行品はこちらですが、本体が樹脂になるなど仕様変更があったようです。
マルニのこちらのCO2インフレーターは、見る限りこのページでレビューしたものと同等品だと思われます。
評価
対象モデル: TNI「CO2 インフレーター(バルブタイプ)」
年式: 不明
定価: 1298円
購入価格: 1000円
公称重量: 不明
実測重量: 50g
価格への満足度
安く入手できました。
総合評価
作業性は良い。携帯用には少し大きく重い。
著者情報
年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。