評価:3.5
Amazonで売られている照度計。「照度」計なので、測れる単位は「ルクス」です。
購入動機
手持ちのフロントライトで、「どれが明るいのか」を定量的に調べたくて、5年前に購入しました。
ロングライド用ライトの比較
夜でも関係なく走るロングライド畑の人間に取っては、理論上の明るさよりも、実際の明るさが重要。「高輝度!」「明るい!」とかパッケージに書かれていても、周りの暗さや配光によって感じ方は異なります。それを何とか同一観点で比較できないかと思ったのが購入動機です。
ルーメンという単位
昨今は、自転車用のフロントライトのスペックが「ルーメン」単位で書かれることが増えました。
ルーメンというのは、光源の明るさの単位であり、「光源から出る光の束の本数」と定義されています。この光の束は、集まれば集まるほど明るくなります。つまり、ライトから出る光をレンズ等で一点集中すれば明るくなりますし、逆に四方八方に拡散すれば暗くなります。
同じ「100ルーメン」のライトであっても、スポット配光かワイド配光かによって、照らされる面の明るさは大きく異なるのです。
「ルーメン」を測るためには、光源全体を囲むような計測装置(積分球)が必要です。相当高価で、一個人が手の届くものではありません。
ルクスという単位
ライトのスペックを確認する目的に使える安価な機器として、「ルクス」単位を計測する照度計が上げられます。
照度計が計測するのは、「光源に照らされた面の明るさ」です。1[ルクス] = 1[ルーメン/m2]と換算することが出来ます。つまり、照度計は、「センサに入り込んでくる光の束の本数」を計測しているわけです。
Amazonで買える照度計
Amazonで見つけた本製品は1890円と激安。
数値の信頼性は何ともいえませんが、とりあえず「手持ちのライトで、どれが本当に明るいのか?」を知れればよいので、数値の絶対精度は低くても問題ありません。計測値の再現性さえあれば比較は可能なので、本製品で十分と考えて購入しました。
製品概要
使用する電池は、いまどき珍しい9V電池。一応、最初から付属していました。センサーとモニターは別体。
こちらはセンサー部。フタが付属しており、フタを外した白い部分が光を受ける部分です。
こちらはモニター部。モードは、ON(通常計測)と、HOLD(ピークホールド)の2種類。計測結果の数値を表示するスケールは以下の3種類から選択可能です。
・10-20000ルクス(×10モード)
・100-50000ルクス(×100モード)
公称の精度は±5%です。結構大きい。校正方法は不明。
使用感
自転車のフロントライトの照度計測のために使用しています。ライトを購入すると、とりあえずこの照度計で明るさ・ランタイムを計測するのがお決まりになりました。
精度
公称精度は±5%。計測機器として見ると大きい気はしますが、10000円以上の照度計を見ても公称精度はこれくらいが普通のようです。ただ、その精度が実際に出ているかどうかは不明ですが。
一応、今のところは同じライトを同じ距離で計測した場合、同じ照度を示す(=数値の再現性がある)ことは確認済みです。
モニター
モニターは数値が大きくて見やすいです。
スケールが3種類あるのはちょっと面倒ですが、50000ルクスという太陽光並みの明るさまで測れるのは良いですね。
電池
電池が9V電池なのはマイナス。仕組み的に高電圧が必要なのかも知れませんが。
先日初めて電池を交換したので5年位は使えましたが、なかなかコンビニでも最近は売っていないので入手に苦労しました。
校正
測定機器には普通ある校正装置が無いのは少々不安です。
ゼロ点設定くらいあっても良さそうなものなんですが。安いので、設定が狂ったら買い換えろということかもしれません。
まとめ
自転車用フロントライトの簡易的な性能測定であれば十分な性能を持っていると思います。精度は±5%と低いですが、大体の傾向を見るならこの程度で十分。
ライトの本当の明るさや「徐々に暗くなっていないか?」が気になる方は、こういった照度計が家にあると役立つはずです。
評価
対象モデル: Tondaj「デジタル照度計 LX-1010B」
年式: 2015年
定価: 不明
購入価格: 1890円 (税込)
価格への満足度
一通り機能が揃っている割に安い。
総合評価
精度は高くないが、比較用に使うのには十分。
著者情報
年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。