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【レビュー】TOPEAK 「Road Morph G」
評価:2.5
TOPEAKの携帯ポンプ。フロアポンプ的に使える携帯ポンプで、空気圧計が付属しています。
ロード用としては、こちらのポンプより一回り大きいバージョンになります。
購入動機
2010年8月購入。購入目的は忘れましたが、ロングツーリング向けに買ったのだと思います。
10年ぶりに引っ張り出してきたのは、「飛行機輪行の際に使えそうだな」と思ったからです。飛行機輪行の際には荷室の空気圧が低下するため、タイヤの空気を抜くように言われることがあります。以前は特に何も言われなかったのですが、最近は完全に抜くように言われることもあります。
目的地に付いた後に空気を入れるわけですが、この時には実用気圧まで上げなければなりません。そういった時、私が普段使っているような100g以下のミニ携帯ポンプではどう考えてもパワー不足。走行中に持つ携帯ポンプとは別に少し大きい携帯ポンプを持っていったほうが良いのではないかと考えました。こうした使い方をするポンプは俗に「トラベルポンプ」と呼ばれるようです。
そこで思い出したのが、私が持っている中で最も大きな携帯ポンプである本製品でした。
製品概要
実測重量は207g。最大気圧は160PSI(11気圧)とされています。
全長は350㎜です。
Road Morph Gの「G」はゲージのG。空気圧計(エアゲージ)がホースに内蔵されています。空気圧は140PSIまで計測可能。ロック機構も付いており、仏式と米式に対応します。
使用感
自宅内でポンピングテストを実施。対象のタイヤはVittoria Rubino Pro Speed(25C)です。
重量
公称重量は220g、実測重量は207gと、若干軽め。
フロアポンプタイプかつ空気圧計付きとしては平均的な重量です。
大きさ
350mmと、通常のロード用の携帯ポンプの1.5~2倍近い長さです。
長さがあるということは、1ストロークあたりのエアボリュームが大きいということ。このポンプの1ストロークあたりの空気量は82ccとされています。一回り小さいサイズの「ミニモーフ」が50ccなので、1.6倍早く空気が入ります。
使用法
こちらのようにフットステップを引き出し、ハンドルを展開して使います。ホースも一段階伸びます。
あとはフットステップを踏みながら、体重をかけてポンピングをするだけです。
性能
前述の通り、Vittoria Rubino Pro Speed(25C)に対してテストを実施しました。
さすがに1ストロークあたりの空気量が多いため、たった100回で実用的な空気圧に達しました。
ただ、80回あたりからかなり重く、体重をかけても中々押し込むことが出来ませんでした。
このハンドルが完全にT字ならばもう少しスムーズに力を掛けられると思うのですが、L字形状なので体重を掛けるとハンドルが折りたたまれた状態に戻ろうとしてしまうのです。ハンドル形状には改良の余地ありですね。
空気圧計
色々なレビューに書かれていますが、このポンプに付いている空気圧計はあまり精度は良くありません。とはいえ、携帯ポンプに付属する空気圧計の中ではかなりマシな部類ではあるのですが。
今回は、100回のポンピングで付属の空気圧計は6.4気圧を示していましたが、手持ちの空気圧計では6.6気圧でした。目安としては十分かと思います。
まとめ
携帯ポンプとしては強力なのですが、今回想定した「飛行機輪行の後に使う(=0気圧から7気圧まで2本のタイヤに空気を入れる)」という目的にはちょっと弱いです。1本空気を入れるだけでも結構疲れました。
通常の携帯ポンプとして評価した場合、ちょっとサイズは大きいですが、空気を入れる能力は高いです。普通、パンクするのはタイヤ1本だけなので、その場合なら体力の消費も小さいでしょう。ただ、200gでミニフロアポンプタイプならば、これよりも性能が高いものはあります。あえてこれを選ぶ必要性は感じませんでした。
10年経っても普通に使える耐久性は素晴らしいですね。
評価
対象モデル: TOPEAK「Road Morph G」
年式: 2015年
定価: 5076円(税込)
購入価格: 4227円(税込)
公称重量: 220g
実測重量: 207g
価格への満足度
高価。
総合評価
ミニフロアポンプとしては平均的な性能。
レビュアー情報
年齢: 35歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。