【レビュー】TOPEAK「ROADIE TT mini」

評価:4.5

トピークの携帯ポンプ。ハンドルを引いた時にシリンダー内で空気を圧縮し、ハンドルを押した時に圧縮された空気を一気に充填する「TT(ツインターボ)」テクノロジーを搭載しているのが特徴です。

下記レビューのポンプと同シリーズで、長さが30mm短いミニバージョンのレビューとなります。

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購入動機

2020年3月、「ROADIE TT」シリーズが発売となりました。

私が当初買ったのは、全長195mmの「ROADIE TT」。165mmとコンパクトな「ROADIE TT mini」とも迷ったのですが、性能面から長い方を選んだわけです。

携帯ポンプにおいては、他のすべての要素が同じならば、長ければ長いほど1回のポンピングで入る空気量は多くなります。逆に言えば、「指定の空気圧に達するまでに必要なポンピング回数は、長ければ長いほど少なくて済む」ということです。

これまで「例のポンプ一族」の携帯ポンプは色々使ってきましたが、少しでも短くなると性能は大きく落ちていました。今回の「ROADIE TT mini」はノーマル版に比べて-30mmとかなり小さくしてきたので、果たして実用的な性能と言えるのか?と思っていたのですが……。

「ROADIE TT mini」を買ったフォロワーさんによると、「例のポンプ ミニ」と遜色ない性能が出ているというのです。13mmも長い「例のポンプ ミニ」と同じ性能が出ているというのは驚きました。ただ、「ROADIE TT」は「例のポンプ ミニ」よりもヘッドが小型化した分、全長に占めるシリンダーの割合は多くなっています。見た所、シリンダーの長さで比べると差は5mm程度。

これなら、性能的にほぼ同等となることも納得は出来ます。

「例のポンプ ミニ」は、PBPに持参した程度には信頼を置いているポンプです。「ROADIE TT mini」は、それと同等かつ、更に小型です。

ならば、1本買っておこうと思い、新宿駅前のエルブレスさんに注文の電話を掛けたのでした。

製品概要

実測重量は89.8g。口金は仏式専用です。米式には対応しません。

最大気圧は160PSI(11気圧)とされています。

全長は165㎜、直径は22.8mmです。

表面には細かい溝が掘られており、滑りにくくなっています。

使用感

自宅内でポンピングテストを実施。対象のタイヤはVittoria Rubino Pro Speed(25C)です。

比較対象は、同程度のサイズで同じ構造の「例のポンプ ミニ」、同じシリーズのポンプで一回り大きい「ROADIE TT」です。

例のポンプ

Gyueの携帯ポンプ。デュアルチャンバー構造採用で、高圧でも極めて小さな力でポンピング出来るのが特徴です。 購入動機 ディレイラーマニアのもつなべさんから教えてもらって購入。   「例のポンプっぽい構造で少し小さいのを見つけました[…]

ROADIE

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重量

公称90gで、実測89.8gと大変優秀な値です。

ちなみに、同程度のサイズである「例のポンプ ミニ」の重量も同じく90gです。

大きさ

165mmと、ノーマル版「ROADIE TT」よりも30mm短くなっています。

これだけ小さいと、ソフトツールケースでは最小クラスの「Vittoria プレミアムツールケース」にも収まります。

「例のポンプ ミニ」は178mmありましたので、もう一回り大きなツールケースでないと入れることは出来ませんでした。

ロック機構

ROADIE TTと同じく、シリンダーの飛び出しを防止する機能が付いています。詳しくは以下の動画を見てください。

同様の仕組みは、TOPEAKの「マイクロロケットALT」などにも存在し、「ツイストロック機構」と呼ばれています。

使用法

口金は仏式オンリーの対応。使用できる補助チューブは、現状グランジのポンプアダプタしかありません。

その他の使用感は、「ROADIE TT」のレビューと同じです。御覧ください。

性能

前述の通り、Vittoria Rubino Pro Speed(25C)に対してテストを実施しました。

300回→5.2気圧
    →6.0気圧
400回→7.2気圧
    →8.0気圧
※ 計測ミスをしていたので、訂正します。赤太字は訂正部分です。
ノーマルサイズの「ROADIE TT」が300回で7.8気圧だったことを考えると、ちょっと寂しい数字です。とはいえ、+100回頑張れば7気圧を超える点では実用的と言えます。
ノーマルサイズの「ROADIE TT」には及びませんが、恐らく350回で7気圧を越える点では実用的と言えます。
更に、同じタイヤに対して「例のポンプ ミニ」でテストを実施した所、
300回→5.2気圧
という結果になりました。
性能的には、「ROADIE TT ミニ」≒「例のポンプ ミニ」という事になります。
性能的には、「ROADIE TT ミニ」>「例のポンプ ミニ」という事になります。

構造

構造は、「ROADIE TT」と全く同じなので、こちらの記事を参照してください。

端的に言えば、以下のようになります。

・ツインターボ構造により、高圧でも押しが軽い
・各部のネジは緩んでいない
・例のポンプで必要だった注油は不要

ノーマルとの違い

本製品と同シリーズで「ROADIE TT」という製品があります。こちらを仮に、「ノーマルサイズ」と呼びます。

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「大きさ」の項で示した通り、ミニの方がノーマルより30mm短くなっています。

TOPEAKのサイトに書かれたスペックを見ると、1回のポンピングで入る空気量は以下の通り。

・ROADIE TT: 41.4cc
・ROADIE TT mini: 31.6cc
この数字から見ると、ノーマルの空気量は、ミニの1.3倍という事になります。つまり、ノーマルとミニで同じタイヤに同じ空気圧まで入れようとすると、ミニの方が1.3倍の回数をこなす必要があるということです。
ただ、ノーマルでは300回で7.8気圧入ったのに対して、ミニは400回(≒300×1.3)で7.2気圧です。1.3倍の回数をこなしても、同じ気圧には届きませんでした。恐らく、ミニで420~30回をこなすと7.8気圧入るとは思います。回数的には1.4倍です。
ノーマルが300回で7.8気圧。ミニは300×1.3回=390回で7.8気圧入る計算になります。実際、400回で8.0気圧入っているので、きっちり1.3倍になっています。
重量差は10g、全長の差は30mm。その代償に、1.4倍1.3倍のポンピングが必要になります。ただ、それでも小さいツールケースに入るというのは中々逃れがたい魅力でもあります。

まとめ

一回りコンパクトになった「TOPEAK版・例のポンプ」。

高圧での押しの軽さという特徴はそのままに、コンパクトになってツールケースにも収まるようになっています。

ただし、目標の空気圧までに必要なポンピング回数は、ノーマル「ROADIE TT」に比べて1.4倍1.3倍ほどに増加。ただ、回数をこなせば確実に目標空気圧までは入ります。それだけの押しの軽さが、ツインターボテクノロジーの魅力です。

コンパクトさを重視する方は「ROADIE TT mini」、効率を重視する方は「ROADIE TT」のほうを選ぶと良いでしょう。

そして、しつこいようですが、やっぱりツイストロックは不要だと思いますね。これがなければ★+0.5です。


そして最後に参考画像。左から、

  • ROADIE TT mini (165mm)
  • ミニ例のポンプ (178mm)
  • ROADIE TT (195mm)
  • 例のポンプ (197mm)

です。サイズ感の確認用です。

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評価

対象モデル:  TOPEAK「ROADIE TT mini」
年式: 2020年
定価: 4400円(税込)
購入価格: 4400円(税込)
公称重量: 90g
実測重量: 89.8g

価格への満足度

6/10

割高には感じるが、品質を見ると納得せざるを得ない。

総合評価

9/10

軽量・小型である点を評価。性能はノーマル版の方が数段上。

レビュアー情報

年齢: 35歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。