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【レビュー】VeloToze「Tall Shoe Covers」
評価:4
velotozeのシューズカバー。足首の上までカバーする長さで、防水性に優れています。
購入動機
東京糸魚川ファストランが雨予報だったので購入。
レインシューズカバーとしては、鉄板のモンベルを愛用しています。透湿性があって蒸れないのは有り難いんですが、割りと空気抵抗が大きそうなのが気になっていました。ファストランでは、ルールを守りつつなるべく速く走るものなので、あまりモンベルのものは向かないな、と思っていました。
そこで思い出したのが、本製品。エアロシューズカバーとしても使えると謳われている空気抵抗の小ささ。さらに、足首の部分が長く、密着しているので防水性は高そう。透湿性は皆無なので蒸れそうではありますが…。
サイクルキューブに行き、早速購入しました。
製品概要
実測重量は100g(Lサイズ)。サイズはS/M/L/XLの4種類。私のシューズは42.5サイズですが、ワイドサイズということで、43サイズ以上が適正なLサイズを選びました。
カラーは、8種類(ブラック、ホワイト、レッド、ピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー)。
使用感
東京糸魚川ファストランで使用。287km中、200km以上が雨の中でした。
履き方
ここがかなり重要。百聞は一見にしかず、と言う事で公式の履き方動画を見ましょう。
履く順番としては、
②本製品を履く(クリート側の穴から足を出す)
③シューズを履く
④シューズに本製品を被せる
と言う事になっています。それでもソックスとの摩擦が大きく、履きづらいです。
あわててやると失敗しやすいので、余裕を持って取り組んだほうが良いでしょう。
ちなみに素材はラテックス。香りや質感から受ける印象は、「厚めのゴム風船」です。
装着感
圧迫感が強すぎることを懸念していましたが、そこまででも無く。どちらかと言うと「フィットする」と表現すべき装着感です。
もう一点懸念していたのは、皮膚のかぶれ。以前、シリコンの滑り止めでかぶれたことがあったのですが、今回は300km(装着は11時間ほど)走った後でも、特に皮膚に変化はありませんでした。
防水性
足首側のシールは強力で、数時間は上からの浸水はありませんでした。今回はスネ毛をしっかり処理していたので、隙間なく密着していたのも大きかったと思います。
足裏側はクリートと踵部分に穴が空いているので、シューズ自体に穴が空いていればそこから浸水します。私のシューズは底に換気用の穴が空いているため、そこから浸水はしました。
透湿性
皆無です。単なるゴムなので。もし、これを透湿性のあるゴムで作れたら素晴らしい製品になると思うのですが……。
防寒性
今回は塩尻峠で気温8度と、5月にしてはかなりの寒さとなりましたが、足先の寒さは感じず。
ただ、ゴム手袋の防寒性を考えると、5度を切ったらさすがに厳しいのではないかと思います。
エアロ性
エアロシューズカバーとしても使えるらしいですが、体感では差は分からず。
ただ、結果的には自己ベストのタイムで完走できたので、効果はあるのかもしれません。
耐久性
ゴムなのである程度は伸びますが、尖ったものには弱そうです。特に金属クリートや、バックルに引っ掛からないように注意したほうが良いと思います。
ちなみに、使った後の保管法についても動画があります。ベビーパウダーが必要なんですね……買ってこないと。
まとめ
透湿性は無いものの、優れたフィット性と防水性を持つシューズカバーです。
通常のシューズカバーは足首側の密着度は低く、そこから水が入り込んでしまうので単体で使ってもあまり意味はありません。上からレインパンツを履いて足首をカバーする必要があります。
その点、本製品は単体で使用しても、ある程度の防水性を確保できるのがメリットと言えるでしょう。
レインパンツを履くには暑いと感じる季節にはブルベなどでも活用できそうですね。
評価
対象モデル: VeloToze「Tall Shoe Covers」
年式: 2017年
定価: 2970円(税込)
購入価格: 2670円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 100g(Lサイズ)
価格への満足度
ゴムですが、性能考えると安い。
総合評価
防水性は高い。透湿性が欲しい。
レビュアー情報
年齢: 32歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。