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【レビュー】WAKO’S「チェーンルブ リキッド パワー」
評価:4.5
ワコーズの自転車競技用オイル。チェーンルブリキッドシリーズには「パワー」「スピード」の2種類があり、今回は「パワー」のレビューです。
購入動機
箱根ヒルクライム直前に、少しでも抵抗が低そうなオイルを探して購入。
このオイル、「パワー」「スピード」の2種類があり、混ぜ合わせることで「フィーリングを変えることが出来る」という摩訶不思議な商品。結構オイルってデリケートなものだというイメージがある&さすがにいきなり2つ同時に買うのは気が引けたので、今回は「パワー」を選択しました。
サイスポに載っていた情報に寄ると、両者に性能的な違いはほとんど無く、単純にフィーリングだけを買えてあるそうです。「パワーはクッションのある感触」「スピードはダイレクトな感触」だそうで、配分により、どちらよりにも出来るそうです。
製品概要
内容量は50ml。水置換性はなし。
成分は以下。
・添加剤
・炭化水素系溶剤
使用感
レース用ロードバイクとして使っているFoilで使用。主な使用シーンは平地レース、またはヒルクライムレースです。「スピード」とのミックスはせず、「パワー」のみで使っています。
注油
以前「ワコーズチェーンルブ」のスプレー容器に盛大にダメ出しをしましたが、本製品は一滴ずつ滴下できる容器が採用されています。オイルの色は緑色。
本製品は水置換性が無いので、一旦チェーンを洗浄した後、AZの水置換スプレー「CKM-001」を用いて水を抜いてから注油しました。浸透性はそこまで高くありません。一コマずつ滴下し、一晩放置。そして翌朝余分なオイルを拭き取って箱根ヒルクライムに臨みました。
静粛性
無音とまでは行きませんが、なかなか静か。ここ最近はドライ系のオイルを使っていたので、この静かさが懐かしい感じも。
走行抵抗
フィーリングは前評判通り、非常にソフト。ダイレクト感は希薄ですが、私はこちらの方が好きなので問題なし。
箱根ヒルクライムは常に斜度10%前後でハイパワーで走らなければなりません。少しでも脚への跳ね返りを防ぐ意図でパワーを選びましたが、正解でした。最後まで一定ペースで走り、レースはなんとか入賞することが出来ました。
サイスポのレビューを見ると「走行抵抗の低さに驚いた」と書かれているんですが、私にはそこまで感じ取れませんでした。フィーリングのソフトさが印象的すぎて、他の部分が感じ取りにくい気もします。
汚れにくさ
ウェット系のオイルとしては汚れにくいです。走った後に拭き取り掃除を行えば、黒い液体も生じにくかったです。
耐久性
長距離を走る用途には使っていないので、耐久性についてはまだ不明です。もう一台のロングライド向けロードバイクにはドライ系のオイルを使用しているので試す機会も暫く無さそうです。
入手性
このオイルは通販を禁止しているそうで、実店鋪でしか購入できません。
まとめ
ソフトなフィーリングが印象的なオイル。水置換性は無いので洗浄→注油に一手間必要ですが、良いオイルだと思います。
全体的には、昔愛用していたVipro’sの「ムオン」によく似ているんですよね。あれほど静かでは無いんですが、その分汚れにくいのが気に入りました。
こうなると、「スピード」の方も気になってきますが、最近出た「エクストリーム」も気になります。あちらはブルベ用途に良さそうですね。
評価
対象モデル: WAKO'S「チェーンルブ リキッド パワー」
年式: 2017年
定価: 1404円(税込)
購入価格: 1404円(税込)
価格への満足度
最近の相場から見ると適価。
総合評価
総合点の高いウェットルブ。
著者情報
年齢: 33歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。