【レビュー】Wanderlust Equipment「G219 ブレードフレームバッグ」

評価:4

東京・新宿のガレージメーカー「Wanderlust Equipment」のフレームバッグ。長さを自分で選べるセミオーダー品です。

購入動機

ロングライド用装備として、トップチューブ下のスペースを活用するフレームバッグには、古くから注目していました。アクセスも良く、容量もサドルバッグほどではないものの5リットル前後入るのは魅力的です。

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上記の2製品をテストしましたが、どちらもお蔵入り。

理由としては、その横幅です。

前者は幅8cm、後者は幅5cm(実測は5.5cm程度)あります。脚が太く、かつ膝を内側に入れて漕ぐ私の場合、太ももの内側がバッグに擦ってしまうのです。ペダリングを阻害するので、実用には至りませんでした。

行きつけのショップでAPIDURAのフレームバッグも試させてもらえましたが、これも幅6cmでダメでした。

もう一つ、ボトルの取出しにくさも上げられます。FAIRWEATHERもAPIDURA、DEUTERともに高さは12-13cmあり、私のフレームだとボトルの飲み口の部分が引っかかってしまったのでした。

幅にしても高さにしても、割と「惜しい」ものが多かったのです。あと両方とも1cmずつ小さければ良いのにと思っていました。

そこで見つけたのが本製品です。幅4cmで高さ10cm。しかも、相当軽い。今度こそ行けるのではないか?と思い、購入を決めました。

製品概要

実測重量は56.3g。サイズは、長465mm×高100mm×幅40mm。容量は1.8リットルとなります。

素材は、超軽量防水素材のダイニーマ・グリッドストップです。ファスナーは止水のものを使用していますが、完全防水ではありません。

ファスナーの色は、6色から選ぶことが出来ます。

使用感

スチールフレームのQUARK向けに作成しました。ロングライド用途での使用を想定しています。まだ本格的には使用しておらず、ファーストインプレッションのレビューとなります。

注文

直販サイトから注文します。選べるのは、ファスナーの色と、長さです。

WANDERLUST EQUIPMENT

自転車によるトレイルライドやハイキングのアプローチ、ロングジャーニーのための軽量なフレームバッグです。 携帯型のエアポン…

今回は、QUARKのスチールフレーム向けのサイズで発注。長さは465mmとしました。トップチューブ長は水平換算で560mmなので、実際の長さは540mmほど。さらに、パイプの太さを引くと、大体前三角の内側の長さは510mm程となります。注文用ページには、

「トップチューブの下側の長さよりも4-5cm短い長さを指定してください」

とあったので、間を取って4.5cm短い465mmを指定することにしました。

決済手段はPaypalを使用可能です。

納品

公式には8営業日が納期と書かれています。

実際には、注文から10日ほどで手元に届きました。

重量・手触り等

前述の通り、50g強とかなりの軽さです。FAIRWEATHERは公称200g(実物はもう少し軽かった)、Deuterは150g程度でしたので、圧倒的な軽さであると言えます。

骨組みなどは一切入っておらず、ペラペラです。

縫製等

形や縫製はしっかりしています。左右差などは見られません。

取付

一般的なフレームバッグと同様に取付。カーボンフレームでも取り付けられるよう、ベルクロ類は長めに作られています。スチールフレームは細いので、余った部分はカットしました。

重要なのは、バッグの前後と上下を十分に引っ張り、テンションを掛けること。前述の通り骨組みなどは入っていないので、前後と上下に引っ張ることで形状を保つ構造です。

取り付けられました。

パッキング

荷物を入れてみます。骨組みなどは無いので、あまり重いものを入れると垂れ下がってしまいます。軽量かつ頻繁に出し入れするもの、例えば補給食などを入れるのに向くでしょう。

ただ、荷物が少ないと中で暴れてしまうので、スペースは埋めてあげたほうが良いかもしれません。これまでフロントバッグに入れていたチェーンオイルや日焼け止め、サプリメント類など、軽量かつそれなりに体積のあるものを入れようと思います。

ただ、バッグ自体はかなり変形しやすいため、厚いものを入れるとバッグ自体も厚くなります。薄さが本製品の売りだと思うので、入れるものは厚みのないものにしないといけませんね。

走行

懸念していた太ももの内側の擦れですが、解消されました!

多少気になる瞬間はありますが、これまで使った製品とは明確に違います。たった1.5cm程度の差ではあるんですが、この差が大きかったです。

気になるのは横風が吹いた時。高さが10cmある上に軽いので、風になびきやすいです。その瞬間は太ももに触れてしまいますね。

ボトルも、600mlだと出し入れに支障はありませんでした。スチールフレームになったことで、前三角の内側が広くなった影響もありそうです。シートチューブ側はちょっと出し入れがキツい。

ファスナーのカラーは赤くしました。

ダイニーマ・グリッドは、黒字に白の格子模様が入っています。近くで見ると確かに黒なのですが、遠目に見ると若干、青や灰色っぽく見えます。錯覚だとは思うのですが、個人的には白を入れずに真っ黒の方が良かったですね。素材メーカーが出しているのが、このパターンしかなかったのだとは思うので無理を言っているのは自覚しています。

まとめ

超軽量かつ実用的なフレームバッグ。容量は小さ目ですが、存在感も小さく、干渉する場所が少ないのが魅力です。フレームバッグを使って見たいけれど太ももとの擦れに悩んでいる方に是非試してほしい製品です。

ただ、バッグはかなりペラペラなので、幅のあるも厚みのあるものを入れるとバッグ自体が変形します。なるべく4cmの幅に収まるものを入れるように考える必要があるでしょう。

これだけ優れた製品を出すWanderlust、本業は登山用品なので、自転車用品は本製品のみ。是非、フロントバッグやトップチューブバッグ、サドルバッグ等にも進出してほしいものです。

評価

対象モデル:  Wanderlust Equipment「G219 ブレードフレームバッグ」
年式: 2012年
定価: 10290円
購入価格: 8758円
公称重量: 52g (450mm)
実測重量: 56.3g (465mm)

価格への満足度

10/10

この品質を考えると激安。

総合評価

8/10

素晴らしいフレームバッグ、幅が膨らみやすいのは難点。

著者情報

年齢: 32歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)