【レビュー】Wolf Tooth「B-RAD2 Mounting Base」

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評価:4.5

Wolf Toothのボトルケージをずらすためのマウントアダプター。

更に、ボトルケージを左右に増設するためのベースとしての機能もあります。

目次

購入動機

INFINITO CVを来年からブルベに使おうと思い、ダウンチューブ下に「第三のボトルケージ」を増設することにしました。

しかし、随分とツール缶とタイヤの距離が近くなってしまいました。約1.5cm。ちょっとこれは近すぎる。

そこで、SHIMANOのボトルケージマウントアダプタ(SM-BA01)を付けてみました。

4cmほど離れて「上手く行った!」と思ったのですが。どうも段差で少し揺れているのを感じました。剛性が足りないのか、若干撓(しな)ってしまっているようです。もともとこのパーツはダウンチューブの上に付けるもので、下向きに付けるものではありません。用途外の使用なので仕方ない。

この手のボトルケージをズラすパーツで最も丈夫なのは何か?と考えた時に、浮かんだのはWolf Toothの「B-RAD」でした。

Alternative Bicyclesさんサイトより引用

B-RADはWボトルアダプターという別売りのパーツを購入することで、ボトルケージを左右に増やすことが出来るアイテムです。ボトルケージの位置を前後にズラすだけではなく、こんな風に使えるわけですね。

2本のボトルを支えるだけの耐荷重を想定して設計されているわけですから、丈夫なはず。ちょっとお値段は高かったですが、購入することにしました。

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なお、長さは3種類あり、B-RAD2は最も短いモデル(13cm)となります。

製品概要

実測重量は26g(ボルト含)。素材は6061アルミです。
ボルトはステンレス製。Amazonの写真では普通の頭形状のボルトですが、実際に届いたのは低頭のボルトでした。
全長は13cm。調整幅は10~54mm(実測値)。

使用感

ダウンチューブ下のボトルケージの位置をズラすために使っています。

質感

かなり無骨なアルミの塊です。厚みが19mmもあり、そうそう撓りそうにはありません。

SHIMANOのSM-BA01より6g重いですが、倍以上に丈夫に見えます。

取付

長い穴とネジの切られた穴が2個ずつ開いていますが、長い穴の方にネジを入れ、フレームに取り付けます。調整幅は54mmまで行けますが、今回は30mmほど下にズラしました。あまり下げすぎると、テコの原理で撓りやすくなる気がしたので、少し抑えています。

 

良い感じにタイヤとツールボトルを離すことが出来ました。

安定性

問題の安定性です。

取り付けて走ってみましたが、撓りによる異音は無し。荒れた路面でも安定しています。さすがに重量物を取り付けることを想定されているだけあって変形のしにくさは特筆モノですね。

既に500kmほど走行していますが、異音や問題は発生していません。

まとめ

非常に丈夫な「ボトルケージをズラすやつ」。

この手の製品はたくさんありますが、その中でも重量と安定性のバランスはピカイチではないかと思います。重量こそ重めではありますが、この安定性を実感すると納得ですね。さすがにボトルを2つ左右に取り付けるような使い方を想定されているだけのことはあります。

値段は他製品に比べると高いですが、ボトルケージをスライドさせるなら、これを買っておけば間違いないです。

評価

対象モデル:  Wolf Tooth「B-RAD2 Mounting Base」
年式: 2020年
定価: 2860円(税込)
購入価格: 2852円(税込)
公称重量: 27g
実測重量: 26g

価格への満足度

5/10

他製品に比べると高価である。

総合評価

9/10

重量はあるが、その丈夫さと安定性は素晴らしい。

レビュアー情報

年齢: 36歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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