【レビュー】zenith products「DCF ブルベカードケース」

評価:5

kuroさんのオリジナル製品ブランド「zenith products」のブルベカードケース。DCF製です。

購入動機

2019年のPBPの数ヶ月前に、知人でランドヌールのkuroさんがDCFを使った自転車グッズを作り始めると聞いて、製品をモニターさせて頂きました。

DCFとは、Dyneema Composite Fabricの略で、非常に軽量で高強度な生地です。キューベンファイバーとも呼ばれます。
近年、登山界隈でよく使われるようになり、自転車界隈でも大型サドルバッグなどに使用されることが増えてきました。

その折に私から提案させてもらったのが、「PBP用に、この素材でブルベカードケースって作れませんか?」という内容でした。

PBP用のブルベカード

PBPのブルベカードは日本のブルベカードよりも一回り大きいサイズになっています。

専用のブルベカードケースがスタート受付時にもらえるのですが、これは完全防水ではありませんでした。恐らく雨が降ったら水没するはず。

防水で、PBPのブルベカードがピッタリ入るサイズのケースが欲しかったのですが、ちょうど良いサイズのものがどこにも売っていませんでした。強いて言えばパスポートケースのサイズがちょうど良いんですが、パスポート用はかなりしっかりしていて重いものばかり。1200kmずっと首に下げるものなので、軽いもののほうが良いに決まっています。

kuroさんのDCFグッズを思い出す

そこで思い出したのが、kuroさんが作っていたDCFグッズでした。

DCFは非常に軽量で強靭な上に、熱圧着で張り合わせれば完全防水の袋を作ることが可能です。これならば1200km走っても破れず、雨でも浸水しないケースが作れるのでは……?

kuroさんも私と同じく2019年のPBPに参加する予定だったこともあり、DCFブルベカードケースのプロトタイプを作って頂けることになりました。

プロトタイプ完成

PBP出発二日前のコミケにてプロトタイプをkuroさんから受け取りました。コミケらしく、こちらは同人誌の新刊を差し上げて物々交換という形に。

 

重量、なんと単体で8g。最強のブルベカードケースが手に入りました。

製品概要

実測重量は8g。大きさは横13.5cm、縦19cm。

素材はDCF。1.43ozの標準的な厚みのものです。

縫い目はなく、熱圧着で素材を張り合わせています。

使用感

PBP2019でブルベカードケースとして使用。その後のSR600などでも度々使用しています。

重量

PBP公式のブルベカードケース(非防水)が28g。

本製品は防水で20g(紐付き)と非常に軽く仕上がっています。ずっと首に掛けておくものなので、少しでも軽いほうがありがたい。シャーマーズネック(ロングライドで起こる首の障害)にはなりたくないですからね。

実際、首への負担は軽かったです。ストラップを少し長めのものにしてたすき掛けにしておいたのも良かったのかもしれません。

防水性

各部に縫い目はなく、折り込みと熱圧着で構成されています。防水性は高く、シャワーで水をかけても浸水しませんでした。

 

製品版とは異なり、プロトタイプはジップロックの口を切り取ったものが貼り付けられています。ジップロック自体が高い防水性を持つので(カレーを中に入れて漏れたら大変ですからね)、当然、この口の部分は防水性としては完璧ということになります。

耐久性

PBP中は中に硬貨やらパスポートやら、およそ身につけるもの全てをこのケースに入れていました。寝る時も肌身離さずというのが基本なので。

結構硬いものを入れたりガサツな扱いをしたはずですが、穴などは開きませんでした。

同じ重量ならば鉄の15倍、アラミド繊維の40%以上の強さを持つと言われるDCF、素晴らしい耐久性です。もちろん、各部の接着が剥がれては意味がありませんので、そこをしっかり作っているkuroさんの技術もあってのものですが。

製品版

私が作って頂いたのはあくまでプロトタイプ。これを元にして作られた正式版は、kuroさんから直販(メルカリ)されています。

大きく仕様は変わっていないようですが、私のプロトタイプより細部が改良されているとのこと。不定期に販売されるようなので、kuroさんのTwitterをチェックしてみて下さい。

他にも、DCFを使った財布や、フレームバッグなどを作られています。どれも超軽量で強靭です。

まとめ

軽量で耐久性・防水性の高いブルベカードケース。

kuroさんもPBPに2回参加、海外RMを合計6本完走しているランドヌールなので、非常に「分かっている」製品を作られています。ハードなロングライドの現場で使える耐久性が嬉しいです。

zenith productsの今後の展開に期待しております。

評価

対象モデル:  zenith products「DCF ブルベカードケース」
年式: 2019年
定価: 3000円(税込)
購入価格: プロトタイプのため物々交換
公称重量: 8g
実測重量: 8g

価格への満足度

(プロトタイプのため物々交換)

総合評価

10/10

軽量・防水・高耐久。究極のブルベカードケース。

著者情報

年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)