【ルートガイド】蔵王エコーライン(山形側・上山~刈田峠)

  • 2021年4月30日
  • 2021年4月30日
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山形県と宮城県の間、標高1606mの刈田峠を越える観光道路です。

かつては有料道路でしたが、現在は無料に。自転車も通行可能です。

ルート概要

「蔵王エコーライン」で検索しても明確な始点と終点が分からないのですが、R13~刈田峠~R457間がエコーラインと呼ばれることが多いようです。毎年5月に開かれるヒルクライム大会では宮城側の道を使用しています。

今回は山形側から上りました。R13から刈田峠まで、24kmで1420mを登る、平均斜度6%のコースです。

ルートマップ

距離: 23.5km (上山~刈田峠)
平均勾配: 6.1%
最高標高: 1600m

スタート地点は、同ルートで行われるヒルクライム大会「蔵王坊平ヒルクライムinやまがた」のレース開始地点の少し手前の国道13号としました。

大会では、刈田峠の先の有料道路「蔵王ハイライン」を登りきるところまでなのですが、私は実走していないので刈田峠までとしています。

アプローチ

山形側から登る場合、山形新幹線の停車駅である「かみのやま温泉駅」を利用することになると思います。

かみのやま温泉駅から登り口まではわずか3kmほどで、すぐに登り始めることが可能です。

交通規制など

11月初旬から翌年4月下旬までは冬季閉鎖されます。

自然豊かな宮城県蔵王町の観光や物産・イベント・体験・アウトドアなどの魅力的な観光情報が満載です。蔵王町観光物産協会が運営…

交通規制情報は蔵王町の観光協会のサイトを確認してください。

また、渋峠と同じく蔵王山も火山であることから、火山活動が活発になると通行不可になることもあるようです(2018年には噴火警戒レベルが2に上がった時期も)。

走行レポート

2019年4月29日に行った際のレポートです。

GWには渋峠で雪の回廊を走ることが多いのですが、火山活動の影響で2019年は通行止めのままでした。関東近傍で雪の回廊を走れる場所と言えば、渋峠に次いで有名なのが蔵王エコーラインです。妻も行ったことがないので、行ってみることに決定。

4月26日に予定通り冬季閉鎖が解けたものの、天候が悪くすぐに閉鎖。再オープンは4月28日の正午となりました。その翌日の朝、山形側からのヒルクライムを開始しました。

R13(上山)~猿倉レストハウス

午前11時頃、ヒルクライム開始。写真左奥に見えるのが目的地です。気温は18度、雲も少なく絶好のヒルクライム日和。

 

この日は風も少なく、ただただ楽しいヒルクライム。ただ、このルートは序盤8kmに激坂(15%前後)が集中して入ってきます。足を使い過ぎないように、マイペースで登坂。

猿倉レストハウス~刈田峠

8km地点の猿倉レストハウス(標高700m)で休憩。釣り堀がある大きめのレストハウスです。ジンギスカンが美味しそうでしたが、まだお昼には早かったのでソフトクリームだけを食べて先へ。

 

ほどなくして、山形側のゲートを通過。冬の間はここが閉まるようです。ゲートから頂上までの斜度は、6~8%前後であまり変化しない感じです。

 

標高が1000mを越えると、目に見えて雪が増えてきます。これぞ山開き直後の超級ヒルクライムルートの醍醐味ですね。

 

木の高さもだんだん低くなってきました。

 

太陽が隠れると寒いですが、気温は10℃前後と、この標高にしては寒くなかったです。

 

14時10分ごろ、刈田峠に到着!! 期待通りの雪の回廊です。これが見たくてわざわざ来ました。

刈田峠~お釜

峠からはロープウェイで山頂の「お釜」と呼ばれる火口湖へ行くことが出来ます。せっかくなので行ってみることに。汗を冷やさないように、持参した防寒具を羽織って行きました。

 

お釜までのアプローチはロープウェイの他に、蔵王ハイラインという有料道路を通る方法があるようで、そちら経由で来た人たちでかなりの賑わいを見せていました。

 

こちらがお釜。まだ凍っているようですね。

 

山頂にはレストハウスがあり、名物の「お釜カツ丼」なるメニューがあります。これを食べようと思っていたのですが、残念ながら営業時間が終わっていました(14時半まで)。仕方なく売店でホットスナックを食べてお昼に。ちょっと侘びしい。

 

再び、ロープウェイで刈田峠にカムバック。ここからは宮城方面への長い下りです。

下山ルート

今回は上山には戻らず、宮城県側に降りました。この時期は17時に宮城側のゲート(刈田峠から約5km地点)が閉まるので、それまでにゲートを抜けなければなりません。夜間に凍結の恐れがあるため、このような規制があるようです。

 

徐々に日が傾いてきて気温も下がってきました。ネックウォーマーを付けていざ下りへ。

 

下る途中にもかなりの高さの雪の壁があり、楽しむことが出来ました。ところどころ、雪が溶けて路面が濡れているので、そこだけは注意が必要ですね。

まとめ

標高は渋峠などと比べると高くはないのですが、風景の雄大さが素晴らしいルートです。特にGWは雪の回廊も見られてお得感があります。

なお、開通直後の宮城側はかなり渋滞するようです。今回も下っている最中に、反対車線はかなりの渋滞となっていました。登るなら山形側からのほうが快適だと思います。夕方のゲート閉鎖もあるので、なるべく早い時間から登ったほうが良いでしょう。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)