ROVAL「TERRA CARBON SEATPOST」購入

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ROVALのグラベル用シートポスト「TERRA」を購入しました。

ちなみに、ROVALはSPECIALIZED傘下のパーツブランドです。

目次

購入まで

まずは購入までの話を書いていきます。

GE-110用のシートポスト探し

昨年12月に、GHISALLO「GE-110」を注文しました。

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専用シートポストが当たり前の昨今において、珍しく27.2mm径の丸シートポストを採用しているフレームです。

フレームにはカーボンシートポストが付属するのですが、どうせならばブルベ用に乗り心地の良いシートポストを付けようと考えました。

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そのために調べた結果をまとめたのがこちらの記事です。

TERRAシートポストをお借りする

こちらの記事を書いている段階で「乗り心地の良いシートポストを知りませんか?」とツイートしたのですが。

そこでのやり取りを見ていたラルートの栗山さんから「TERRAシートポストなら持ってるからお貸ししますよ」という驚きの提案を頂きました。

ということで、狛江の編集部まで赴いてお借りしてきました。栗山さんの乗っているグラベルロード「DIVERGE」に付属していたものとのこと。

帰宅して重量を計測すると205g。カーボンシートポストとしてはボリュームゾーンの重量です。

早速、スチールロードに取り付けて試乗。

感想は後述しますが、乗り心地に関しての効果は高いと感じました。

TERRAシートポストを購入へ

これは1本抑えておきたいと考え、SPECIALIZEDショップへ。

スペシャ西新宿裏の神社

スペシャライズド西新宿に行くと1本だけ在庫が残っていました。

一度フレームに取り付けた個体だということで、少し割り引いてもらえるということだったのでその場で購入を決めました。どうせ差し込んだ所は切っちゃいますし。

ROVAL「TERRA CARBON SEATPOST」

ROVAL「TERRA CARBON SEATPOST」のファーストインプレッションです。

今回購入したのは、20mmオフセットの380mmタイプです。

新規購入した個体はGE-110に取り付けるためまだ使っていません。重量以外の感想は、お借りした個体のものです。

付属品

SPECIALIZEDらしく角度が無段階で調整可能なヤグラを採用しています。

カーボンレール用のパーツと、金属レール用のパーツが付属します。

今回はカーボンレールのサドルを採用するので、そちらのパーツを使います。

重量

新規購入した個体の重量を測定。

……あれ、重い?

どうやら日本で単品販売されているのは「380mm」長のタイプのみ。本国では「330mm」長も販売されています。

栗山さんからお借りしたシートポストは「330mm」長のタイプでした。DIVERGE完成車に付属するのは短いタイプだったようですね。

GE-110に取り付けるにあたって不要部分をカットした所、224-37=187gまで軽くなりました。写真を見ても分かりますが、かなりカーボンの肉厚があります。一般的なカーボンシートポストはもう少し薄いです。

ヤグラの固定力

私が2台目に購入したロードバイクはSPECIALIZEDのROUBAIXでした(2009年の話)。

このフレームにもシートポストが付属していましたが、ヤグラの方式は今回のTERRAと同じ。そしてROUBAIX付属のシートポストは若干ヤグラの固定力に難があり、段差でたまにサドルの角度が変わってしまうことがありました。

今回はそういったことがないかちょっと不安でしたが、200kmほど乗ってみた限りでは特にズレは起きませんでした。やはり14年も経つと精度等も改善されているのでしょう。

乗り心地

試乗で驚いたのが、その乗り心地です。

見た目は何の変哲もないシートポストなんですが、想像以上にしなります

段差を越えた時に、明らかにハンドル側よりもサドル側のほうが衝撃が少ない。抜重しなくても通過できてしまうほど。このシートポストに差し替える前はBontrager「XXX Seatpost」を使っていましたが、明らかにRovalのほうが動き量が上です。

公式の製品ページには以下の記述があります。

Terra シートポストは垂直方向のコンプライアンスに優れ、路面からの突き上げを吸収してスムーズな走りを実現し、グラベルや荒れた道路、舗装と未舗装が入り混じった路面でのライドに最適です。

なめらかな乗り心地を実現するシートポストの秘密は、カーボンレイアップにあります。伸び特性をもつ素材を特定の部位に使うことで、垂直方向のコンプライアンスをもたせて快適性を高め、同時にさまざまな路面を走るための強度を確保しました。

伸びる特性を持ったカーボンを特定の部位に使うことで、しなりやすくしているということですね。

ちょっと動きすぎて不自然にも感じましたが、そこは実際にブルベで使ってみてどう感じるかを試してみたいと思っています。

形状

試乗してみて「良いな」と思ったのが、シートポストの形状です。

快適性重視のシートポストって、どれもポスト部の形状が変わっているものが多いんですよね。

URSUSのシートポストはヤグラの下に大穴が空いてますし……

BBBのフライポストも正面から見るとこんな感じで穴が空いています。

こういう特殊な形状をしていると、サドルバッグのストラップが回りきらない可能性があります。ブルベでは確実にサドルバッグを使うので、ここは無視できないポイントでした。

その点、TERRAシートポストは至って普通のポスト形状。サドルバッグの取り付けも問題がないことを確認済みです。

まとめ

TERRAシートポストの購入報告でした。

GE-110の納車はもうそろそろ。このシートポストを付けた結果、どのような走りになるのか今から楽しみです。

しかし、シートポストに選択の自由があるというのは良いですね。ここ最近は専用のシートポストしか使えないフレームを使ってきたので、逆に新鮮に感じます。

サドルの角度・前後位置の調整や、好みの乗り心地への調整という意味ではシートポストを選べるというのは有り難いもの。GE-110では最初にTERRAシートポストを使いますが、他のシートポストでも乗り味の変化を楽しんでみたいと思っています。

著者情報

年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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